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ページID:24795更新日:2017年3月24日

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県政ひざづめ談議結果概要・テクノネットふじざくら

 

開催日時:平成21年4月28日(火曜日)午後2時30分~

開催場所:山梨県富士工業技術センター

テーマ:富士北麓・東部地域における産業振興について

 

今回の「県政ひざづめ談議」は、富士・北麓東部地域の企業代表者等で構成するテクノネットふじざくらの会員17名の方々と「富士北麓・東部地域における産業振興について」をテーマに対話を行いました。

対話に先立ち知事は、「戦後最悪と言われる不況の中、県政の大きな課題の一つは各企業がこの状況を乗り切るためにできるだけの支援をしていくこと。昨年来資金繰り融資の拡大や失業対策等を実施してきているが、この度の国の追加経済対策を受け、これらを活用しさらなる施策を展開していく。どのような施策が必要か皆様にもご意見をいただきたい」などと述べ、県として切れ目のない最大限の支援を実施していくことを伝えながら参加者を激励しました。

対話が始まると参加者からは、「郡内地域は人口の割に県の工業出荷額の多くを占めている。グローバリゼーションの進展等により競争が激化している中、技術革新、人材、資金力の問題に官民一体となっての取組も大事。テクノネットふじざくらは、会員企業が切磋琢磨しながら先進地視察や技術勉強会等も実施している。富士工業技術センターの機能拡大や高専等の教育機関の設置により郡内地域の工業技術のレベルアップを図ってもらいたい」との意見や、「不況の中、中小企業高度化資金の償還に苦慮しているが、利子負担の軽減や連帯保証制度の見直しを行うことはできないか。また、今後経営環境がますます厳しくなると予測される中にあって、企業が利用できる融資制度を弾力的に構築してほしい」「経済回復の見通しが不透明な中、県制度融資について、金利や元金の返済期間の延長をしてもらいたい」との窮状を訴える声も出されました。

これに対し知事は、「県も当面の危機の乗り切り策だけでなく、最近は産業集積地域である三多摩地域との交流・連携を深めようとしている」と返答するとともに、高等教育機関については「高専の話は以前からあったが、産業技術短大のようなものを拡充していく方が現実的。郡内地域にもそういうような学校をつくる検討をしている。工業高校との連携を図る必要があるし、実学の勉強ができるよう地域の企業にも技術者を講師として派遣するなど、運営面での協力をお願いしたい」と現状を説明するとともに、将来の協力を要請していました。一方、「高度化資金は、国制度の枠組みの中で実施しているものであり、金利の引き下げや連帯保証などについて、県単独で制度を変更することは難しい。また、多くの事業者に利用いただいている不況業種対策融資についても、国の緊急保証による裏付けがあって実現したものであることをご理解いただきたいが、経済危機対策で打ち出された据置期間の1年から2年への延長など、国の対策に呼応した県制度融資の改編を的確に行っている」などと説明し、理解を求めていました。

別の参加者からは、「ベンチャー企業は、各種支援策も活用しながら商品を開発する技術力はあるが、商品の知名度・ブランド力・信用度のアップに一番苦慮している。東京都が行っている新技術・商品の性能等を検証してPRしていく仕組みを山梨県でも実施してもらいたい」などの要望も出されました。

これに対して知事は、「県では販路開拓の専門家を派遣する支援を行っている。都が高い技術力のある製品や技術を認証し、PRをするような事業を実施していることは聞いている。大事な指摘であるので検討してみたい」と答えていました。

また、「郡内地域の企業の技術力は高く、決して他地域に負けるものではないが、例えば既に浸透している『ものづくり』=諏訪というのと同じようなイメージは出来上がっていない。企業は技術力のアップに努力をするので、県では富士山やリニアなどと併せてこの地域の技術力を一つのブランドとして内外に発信することに支援をお願いしたい」との意見も出され、知事はこの考えに同調しながら「富士山が世界文化遺産となることにより、相当イメージはアップする。3、4年後には世界遺産登録が実現できるよう努力している」と現状を説明していました。

さらに、「やまなし産業支援機構(旧山梨県中小企業振興公社)の設備貸与やリース事業は評判が良いが、繰上償還は認められていない。新たな投資をしたいがための繰上償還であるので、是非認めてほしい」との意見もありました。

このほか、参加者からの「ビジネスの利便性アップに寄与する整備中の道路の早期完成」要望については、進捗状況を説明するとともに「子育て中の従業員のための、保育所数の増加や保育時間の延長」の要望や「県単独の中小企業向け補助金を受けるための煩雑な手続き」に対する苦言などについて、充実・改善をしていきたいと答えていました。

そして、最後に知事は、「大変貴重なお話を伺ったことに感謝している。金融面では切実なお話があったが、この危機を何とか乗り切っていただくため、金融対策のさらなる充実をしたいと思っている。今日伺って初めてわかったこともある。担当にも事情を聞きながら、出来るだけご要望を実現できるよう努力をしたいと思う」と述べて、対話を終了しました。

詳細はこちら

県政ひざづめ談議結果概要(テクノネットふじざくらH21年4月28日)(PDF:231KB)

H21テクノネットふじざくらA

H21テクノネットふじざくらB

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