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ページID:120533更新日:2025年4月16日
令和7年3月24日(月曜日)午後2時30分から午後2時40分
県議会議事堂2階 議会運営委員会室
卯月政人 前議長の退任を受け、第134代議長に選出されました。
数日経過したところでありますが、職責の重さに、一層、身が引き締まる思いであります。
議会運営については、県議会として、これまでも改革の取組に努め、歩みを着実に進めて参りました。こうした改革の流れを止めることなく、県議会の良き伝統は守りつつも、改革の流れを継続し、執行部とともに県民の安全・安心の確保、県民生活の強靱化を目指し、県民の負託に応え信頼を一層高められるよう、二元代表制の一翼を担う議会の代表者である議長として務めていく覚悟であります。
特に、21日の所信表明会でも申し上げました通り、地方議会が、議員のなり手不足、また性別や年齢面で偏った状況にある中で、これらの課題を解決するには、議会・議員の活動内容の更なる充実や、多様な人材が身近に議会に参画しやすくなるような環境整備、情報公開の充実などに取り組むことなどが重要と考えております。
そのため、県民、特に女性との意見交換や高校生議会の拡充、またDXの活用やオンライン手続の充実といったデジタル化の推進や、リニューアルした県議会ホームページを活用した情報発信の更なる充実強化等を図り、開かれた議会の取り組みを一層推進して参りたいと思います。
今後も、さまざまな政策課題に対し、公平公正かつ円滑な議会運営に努め、自由闊達な議論を交わし、二元代表制の一翼を担う議会としての役割をしっかりと果たして参りたいと考えております。
以上です。
「多様な学びの場の提供に関する政策提言」についてです。
令和6年に公表された全国の不登校児童生徒数は10年連続で増加し、過去最多となっております。
本県の公立小・中学校においても過去最多を更新し、増加傾向にある不登校児童生徒に対し、学びにアクセスできない子供たちをゼロにすることを目指し、「多様な学びの場の提供に関する政策提言案 作成委員会」を昨年4月に設置しました。
委員会では、本県の現状や施策の実施状況等について把握するとともに、フリースクールなど関係団体等との意見交換や先進事例調査を実施し、提言書の検討を重ねて参りました。
そして、委員会において取りまとめられました提言案を、3月21日の本会議に上程し可決され、同日、知事への提言書を手交し、施策の推進を強く要望して参りました。
(記者)
議会改革を進めていきたいということで、高校生議会の拡充や多様な人材が身近にいるような状況を作っていきたいというお話でしたが、特に議長が意識されていること、特にこの分野では力を入れていきたいということがあればお願いいたします。
(議長)
議会改革を推進する中で申し上げましたとおり、多様な人材が参画し易くなるような環境作りに努めて参りたいと思いますが、常任委員会において、住民との意見交換会を定期的に年1回もしくは数回やっているのですけれども、その中で、特に女性と、それぞれの所管の委員会ごとに意見交換の場を設けていきたいと思っております。なかなか、県や議会でどのようなことが行われているのかということが、特に女性に伝わっていないと実感しておりますので、そういったことを充実させていきたいと思っております。
また、高校生議会の拡充ですけれども、これはこれから各議員の意見等も伺っていくのですが、高校生議会は高校生議会でしっかりやりながらも、若年層を対象とした、例えば大学生や専門学校生、高校生以外の選挙権のある若年層を対象とした意見交換、そういった場も検討していきたいと思っております。
何よりも所信でも申し上げましたとおり、情報発信だと思っております。県議会のホームページもリニューアルされましたので、そこを十二分に活用して、これまで以上に県議会の活動内容、県の取組状況等を発信して参りたいと思います。また、請願等もオンラインで提出できるようになりましたので、そういった諸手続も、更にDX化、オンライン化を進めていきたいと考えております。
(記者)
今のお話に関連して、議員のなり手不足、あるいは選挙における投票率の低下といった、議会のみならず、政治と一般の住民、県民との距離が非常に離れているような印象を私自身は受けるのですが、こういった政治無関心に対して議長はどのように問題意識を持っていらっしゃるのかということと、ここをどう埋めていくのか、情報発信というお話もありましたけれども、より具体的なお話が何かございましたら伺いたいと思います。
(議長)
本県議会のみならず、国会や地方議会においても、特に若年層における政治離れが進んでいることは承知しております。その延長線上にやはり投票率の低下というものがあると思っております。そういった事に対して、どのようなことが県で進められていて、どんな議論が議会でなされていて、それが県民生活あるいは国民生活にどのように反映していくのかという、そのスキームを知っていただくことが大事だと思っております。繰り返しになりますが、そのためには情報発信をしつつ、より身近に議会を感じていただくために意見交換等の場をしっかり増やしていく必要があると考えているところです。
(記者)
県議会における議長のポストを巡っては、1年単位での交代ということが通例というか、過去少なくとも見る限りではそのような状況が続いています。県民からはたらい回しではないかというようなご批判とご指摘があるわけですが、こういったことについてどのようにお受け止めかということと、議長に就任されたばかりですが、今後どのように議長職を続けていくのかについて考えをお伺いできればと思います。
(議長)
まずは前段についてですが、そういったいわゆる短期間での議長交代というご批判があるのは当然報道等により私も承知しているところです。ただ、私は今年で県議として10年経て、振り返ってみますと、確かに短期間で交代された方もいました。半年や1年、1年半、あるいは2年近くやられた方もいて、それぞれなのだと考えております。確かに、1年交代の慣例があるのではないかというご批判もありますが、それぞれの議長職にあった方が、その時の状況や自分自身の所信で発表した公約の達成状況あるいは様々なお考えにしたがって、その職を退かれたと承知しているところです。
また、私自身についても、先日議長に選任していただいたばかりではありますが、しっかりと所信表明で申し上げたことを果たせるように、邁進して参りたいということに尽きるのかなと思っています。
(記者)
先ほど所感ということで述べたことが、議長としての公約と受け止めさせていただいてよろしいということですか。
(議長)
実際は所信表明会で述べさせていただいた議会改革と開かれた議会の推進、民主的な議会運営、公平公正などそういった事となります。先ほどのものは少し要約版です。
(記者)
公約達成の目処が立つということをもって一つの区切りとするというようなお考えは今の時点ではおありになるのでしょうか。
(議長)
公約としての一つの区切り、目処はあるのでしょうが、そのままそれだけが議長の職務の区切りになるとは思っていません。
(記者)
残りの議員任期までやるというような意欲を今の時点でお持ちでしょうか。。
(議長)
なったばかりですので、しっかりと所信表明で言ったことを果たしていくということです。