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ページID:96902更新日:2020年10月16日

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議長、副議長定例記者会見(令和2年10月7日)

詳細内容

令和2年10月7日(水曜日)午前11時~午前11時30分

県議会議事堂2階 議会運営委員会室

201007kishakaiken

所感

(議長)

今定例会におきましては、過去最大規模となる総額898億円余の一般会計補正予算や、山梨県県税条例に係る改正案件などの審議とあわせ、ウイズコロナ・ポストコロナを見据えた移住・定住施策の推進やグリーン・ゾーン認証制度の浸透、リニアやまなしビジョンへの取り組みなど、当面する諸課題について、活発な議論が交わされました。

また、詳細は発表事項や報告事項にございますが、議員発議での国に対する意見書の取りまとめなど、喫緊の課題に対してスピード感を持って対応できたと思うところであります。

新型コロナウイルス感染症は、なお収束の先行きが見えない状況にありますが、長崎知事から所信表明において、「山梨をコロナ禍による閉塞した状況から最も早く突破させ、生活と経済の跳躍を果たす最初の地域にしたい。県議会はそのための覚悟に希望を与えてくれる、常に立ち返るべき山梨跳躍の最源流である」との力強い決意及びメッセージをいただきました。

私をはじめ、県議会議員一同も、この国難に全身全霊を傾注し、地域住民から負託を受けた責任に正面から向き合い、より良い山梨の未来が実現できるよう、二元代表制の一翼を担う立場として、議会改革の歩みを着実に進めるとともに、長崎知事の進める重要施策に対し、自由闊達な議論を交わし、議会としての役割をしっかりと果たして参りたいと考えております。

9月定例会を終えての所感は以上のとおりであります。

発表事項

(議長)

続いて、発表事項についてです。

はじめに、高校生議会の開催についてであります。

選挙権年齢が「満18歳以上」に引き下げられて4年が経過し、10代の投票率が他の世代に比べて低いことを踏まえ、県内の高校生に県議会を体験してもらうことで、県政や県議会に対する理解、関心を深め、政治へ参加する意識の向上を図るため、11月6日に高校生議会を開催いたします。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮する中での開催となる本年の高校生議会では、参加高校生が本県の将来に向けた提言を行い、若年層の意見を県政に反映する機会としたいと考えております。

次に、山梨・静岡両県議会による「バイ・ふじのくに」推進議員交流会等の開催についてであります。

まず、本県と静岡県の生産者などを支援する「バイ・ふじのくに」の取り組みを、さらに推進していくため、9月4日に山梨・静岡の両県議会議員による意見交換等を実施いたしました。

また、高雄市議会をはじめ、台湾との一層緊密な友好関係の推進に向け、9月5日、台湾の外交窓口機関である台北駐日経済文化代表処の来県に際し、意見交換等を行いました。

さらに、リニア開業を見据え、未来に向かって、より魅力のある山梨を築くため、9月10日に「リニア開業を活かした本県の活性化」をテーマとした県議会と甲府市議会の議員による意見交換を実施いたしました。

今後も、引き続き、山梨県議会基本条例第9条に基づき、議会改革の推進及び議会活動の充実を図るため、他の地方議会との交流及び連携を推進していく所存です。

次に、印章制度・文化を守るための意見書の提出についてであります。

印章制度は、社会のデジタル化と共存できるものであり、国民のデジタル化の環境整備や情報格差の影響を受けることなく、本人確認の手段や信用を担保するインフラとして不可欠なものであり、多くの場面において、支障なく利用されております。

このため、山梨県印章業組合連合会ほか7団体の請願を採択し、印章制度・文化を守るための意見書を国に提出したところであります。

以上です。

質疑事項

(記者)

確認ですが、印章制度・文化を守るための意見書は、昨日付けで国に出されたということでよろしいでしょうか。

(議長)

採択し昨日付けで提出しました。

(記者)

9月定例会の補正予算は過去最大規模でした。国の予算要求もポストコロナ・ウイズコロナで高額になってきています。そのようななかで、山梨県政史上、ずっと高額な予算が続いているのですが、どのように感じていますか。

(議長)

今回、900億円に近い補正予算のうち、約700億円は中小企業への支援等の融資の部分ですので、一般県民向けというと200億円弱です。それでもかなり高額な補正予算ですが、諸般の状況を考えると、当面は、それを早く実施に向けていく方が先ということ。今までにない大規模な補正だと思ってはいます。

(記者)

報告事項の最後に、建設事業者に対する違約金の軽減に関する請願の採択がありますが、議会はどのような立場で請願を採択されたのでしょうか。

(議長)

私も委員会を傍聴しましたが、委員会では全会一致で採択されました。請願を提出した3商工会の会員数は約3,200社であり、非常に多くの事業者を代弁する形で提案がなされています。また、他県でも、千葉県や石川県、鹿児島県、沖縄県の少なくとも4県では、ほぼ同様な状況で違約金の軽減等があるということでした。減免や分割等何らかの救済案を検討してもらいたいという要望ですので、現下の状況を鑑みると妥当ではないかと思っています。

(記者)

委員会では全会一致でしたが、本会議では反対討論も行われ、起立採決で起立しなかった議員も複数いらっしゃいました。反対討論が行われたのに、賛成討論がなかったことについて、どのように思われますか。

(議長)

賛成討論があってもよかったかなとは思っております。

(記者)

議長としては何か指導力を発揮されるようなことはなかったのでしょうか。

(議長)

委員会では他会派の皆さんとも意見が出されたので、現状ということに努めさせていただきました。

(記者)

報告事項の資料に、やむを得ないことであると書かれていますが、これは議会としての見解でしょうか、それとも議長としての見解でしょうか。

(議長)

議長としての見解です。

(記者)

議会としても同様のことはいえるのでしょうか。

(議長)

もともと契約において、違反事項があった場合は20%の違約金となっていますので、県民感情も含め、思う人たちはいるのではないかということはあります。他県の事情も精査していただくなかで、細かいことを言えば、2014年の大雪の時に、建設業者が減っている、あるいは重機を保有できなくなっているという状況があり、建設業者が地域で果たしてきた役割も考えてみると、これ以上、追い詰めるような状況は地域経済にとっても望ましいことではないという部分もありますので、賛成とか反対のどちらか一方でという状況にはなかったと思います。

(記者)

委員会では議論が活発に行われたと聞いております。本会議でも議論すべきではなかったのでしょうか。反対討論があり、全会一致ではないわけです。そういうなかで、賛成する議員が多数かもしれませんが、その賛成側の理由というのを本会議で明らかにすべきではなかったのでしょうか。

(議長)

確かにおっしゃる部分もあるかと思いますが、全体を俯瞰するなかでこういう形をとらせていただきました。今回、900億円弱という補正予算があり、これを通していくことが重大事項で、注力しました。

(記者)

印章制度・文化を守るための意見書について、今、国や地方自治体で、行政手続きのなかで押印を省略するという動きが広がっていますが、議長としては、それについてどのような意見をもっているのでしょうか。

(議長)

私は本業が税理士ですが、会社の設立とか契約書は、最終的に印章のチェックによってその代表取締役の代表権を担保しているわけです。

私も真正な書類であることの担保は印鑑証明書と印鑑の照合でやってきましたので、こういう部分では、デジタル化がいくら進んでも必要な場面があるのではないかと考えております。また、紙の賞状が存在する限り、判子はなくならないのではと思いますし、逆になくしてしまうと不都合が出てくることがあると思います。

この間、東京証券取引所が丸一日動きませんでしたが、そういうときにどうやって真正を担保するのか。あるいは、国の書類関係でも、設備面での不具合等があったときに、紙ベースで最低限何か残しておく必要があるのではないかと思っています。最後は何らかの押印なりで真正を担保する必要が、AIがいくら進んでもあるのではないかと。

(記者)

意見書を採択され、国に支援等を求めると思いますが、どのような支援等を進めてほしいということを具体的に。

(議長)

昨日の時点で、印章を守るための議員連盟の設立の提案がなされまして、少なくともうちの会派では、その方向が決まり、設立のための署名もしております。今後、議員連盟を立ち上げて、強力にサポートしていきます。その議員連盟を通じて、いろんな陳情活動や勉強会をしていく、あるいは、AIが進んでも、並行して存続できる道というか、利用価値、使用方法というか、そういう道を探っていく活動を今からしていきます。

(記者)

その議員連盟はもう立ち上げたのでしょうか。

(議長)

立ち上げる合意を受けて、設立のための署名をしているところです。まだ現時点では、全員の署名が集まっていないのではないかと思います。

(記者)

別のことをお伺いします。先ほど、今議会の所感として、二元代表制の一翼を担う立場として、知事の施策に関し、自由闊達な議論をとおっしゃっていましたが、今議会でそのような自由闊達な議論が行われた場面というのは、例えばどんなところがありましたか。

(議長)

代表質問や一般質問を通じて、再質問をするような場面もありました。今回、質問者ができるだけ、若干でも時間を残して突っ込んだ質問ができるよう配慮しました。時間が余るようであれば、質問に対して再質問をする方が良いのではないかと。

(記者)

再質問とは別に、一般質問の場合、関連質問が設けられていますが、その関連質問がなかったのはなぜでしょうか。

(議長)

今回、関連質問が全くなく、ちょっと私も驚いています。遠慮したということはないとは思いますが、これは各人の裁量ですので。

(記者)

一般質問の関連質問では、同じ会派の議員でなければできないという申し合わせになっていますが、それはなぜでしょうか。

(議長)

私がちょうど1期目のときにそういう申し合わせができました。誤解されると困るのですが、意図的ではないにしても、他会派の方がやや違った見方で質問してしまうという事例もあったと聞いています。当時、私は2人会派でこれについて反対をした記憶がありますが、これもある程度、皆さんの申し合わせのなかで決めてきましたので、現時点ではこれが解ではないかと思っています。

(記者)

先ほどの印章制度の議員連盟についてですが、自民党誠心会だけで作るのでしょうか。それとも、会派オープン的に議会全体でしょうか。

(議長)

昨日の時点ではうちの会派だけでしたが、呼びかけはすると聞いています。

(記者)

「バイ・ふじのくに」についてですが、この前、静岡県議会の方が来られましたが、山梨県議会が向こうに行く予定はあるのでしょうか。

(議長)

1月か2月ぐらいでと向こうから言われていたのですが、先日、あちらの山田誠議長から、12月議会終了後の年内にできたらという話がきたところです。事務局同士で内容を詰めてもらいたいと思います。

(局長)

他にございますか。よろしいでしょうか。それでは以上をもちまして、議長、副議長定例記者会見を終了します。

 

(以上)

 

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