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ページID:95801更新日:2020年7月22日

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議長、副議長定例記者会見(令和2年7月6日)

詳細内容

令和2年7月6日(月曜日)午前11時~午前11時25分

県議会議事堂2階 議会運営委員会室

200706kishakaiken

所感

(議長)

はじめに、このたび熊本県南部を襲った豪雨により、土砂崩れや浸水被害など大きな被害が発生しました。亡くなられました方々に対しまして、心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に対しまして、衷心よりお見舞いを申し上げます。

大雨は止んだ訳ではなく、被害は現在も拡大していると聞いております。災害はいつ起こるかわかりません。特にコロナ禍の中で、避難所運営も大変な困難をともなうことと思います。

本県においても、万全の備えにより、県民の皆様の安全・安心を、確保していくことが必要と考えているところでございます。

さて、今定例会におきましては、新型コロナウイルス感染症に対応する緊急対策など、過去最大規模となる総額631億円余の一般会計補正予算案、山梨県個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例改正案などの審議とあわせ、超感染症社会への移行戦略や、地場産業振興、公共工事の安全対策など、当面する諸課題について、活発な議論が交わされました。

特に、発表事項において述べますが、議員発議での国に対する意見書の取りまとめなど、喫緊の課題に対してスピード感を持って対応できたと思うところであります。

また、3日の閉会日には、県議会議員連盟より、モモせん孔細菌病の防除対策及びCSF(豚熱)の防疫対策の強化について、長崎知事に要望書を提出したところであります。

引き続き、二元代表制の一翼を担う立場として、知事及び執行機関に対し、チェック機能を十分に果たし得るよう、議会改革の歩みを着実に進めて参りたいと思います。

今後もより良い山梨の未来が実現できるよう、長崎知事の進める重要施策に対し、自由闊達な議論を交わし、議会としての役割をしっかりと果たして参りたいと考えております。

6月定例会を終えての所感は以上のとおりでございます。

発表事項

(議長)

続いて、発表事項についてです。

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策の強化を求める意見書の提出についてであります。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、事業者を取り巻く情勢は、極めて厳しい状況にあり、また、第2波、第3波に備えた医療提供体制の構築や、感染症に強い社会の形成などを推進していく必要があることから、医療提供体制の強化や地域の経済と雇用の回復など、新型コロナウイルス感染症対策の強化を国に対して強く要望するものです。

次に、国土強靱化対策の推進と強化を求める意見書の提出についてであります。

国では、「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」に取り組んでおりますが、災害発生時の被害を最小限に抑え、県民の生命と財産を守り、経済・社会活動を将来にわたり持続的に発展させていくためには、引き続き国土強靱化対策を迅速かつ確実に実施していくことが必要であることから、社会資本整備予算の総額確保と3か年緊急対策の延長・拡充による必要な予算の確保などを、国に対して、強く要望するものです。

次に、リニア中央新幹線の早期開通を求める意見書の提出についてであります。

JR東海と静岡県との間では、工事による大井川の流量減少など環境面での懸念が大きな課題となっておりますが、国家的な交通施策の観点から、国が前面に立って課題解決に取り組むべきであるため、リニア中央新幹線の2027年開業が実現されるよう、JR東海と静岡県が抱える諸課題の解決に国が前面に立って取り組むことを強く要望するものです。

以上でございます。

質疑事項

(記者)

6月定例会では、新型コロナウイルスを受け、傍聴人数の制限などの対策をされたかと思います。振り返っていただき、対策はいかがだったでしょうか。

(議長)

4月の臨時会においてすでにアクリル板を設置するなど、対応が早くできていたので、6月定例会ではそれを拡充する形でした。議会としての役割の中で、人数制限は行っても、傍聴そのものの制限は行わないようにと臨みましたが、特に傍聴人数の制限についてのクレーム等はなかったと承知しておりますので、今後もこの形態でと考えております。

(記者)

所感の中身について伺います。議員発議の意見書は、どのような経緯で取りまとめたのでしょうか。

(議長)

新型コロナウイルスについては、この後、第2波、第3波が懸念される中で、各議員も含め、県民から経済の疲弊などについて、相談や要望が相当上がってきているので、さらに強力な施策を推進してもらいたいと。給付金については、県下27市町村を回ってみると、早く給付されているところもありますが、大きな町や市ではまだまだというところもありました。10万円の給付金が喜ばれているところも見ることができました。ただし、飲食業などをされている事業者の方などからは、相当厳しい御意見をいただきました。もう少し緩やかにという反面、東京都では新たに100名を超える感染者が出てきており、非常に難しいところだと思っておりますが、そのような要望がありましたので、強く国にお願いをしたというところです。

国土強靱化については、今年が3か年の最終年度ですが、まだ十分とは言えません。このところ山梨県は災害が少ないのですが、今回の熊本県南部のように水害が起こる可能性もありますので、3か年以降も要望していかなければならないということです。

リニア中央新幹線の早期開業については、私も青年会議所時代に、ジャパン・コリドール・プランの推進に関わってきた経過があります。また、リニアの議員連盟では、名古屋駅からはじめて各中間駅を見ましたが、名古屋駅は東海道新幹線とリニア中央新幹線が十字に交錯することになり、その工事を実施するには土地を買う必要が出てきます。それを聞いたときに、ビルがたくさん建っている中で可能なのかと感じたこともあり、もともと厳しい工程なのだと思っています。山梨県にとっては起爆剤になるものですから、遅れて欲しくないと。それに見合った山梨県の計画を立ててきておりますので、ぜひとも国が仲裁なり間に入って、早期着工に向けて頑張っていただきたいと思っているところです。

(記者)

新型コロナウイルスに関して、要望等がきているとおっしゃいましたし、開会前の御挨拶で議長御自身が27市町村の全てに出向いて首長と会われたと言っておられました。

そのような県民の声や要望について、今回の定例会で十分審議できたとお考えでしょうか。

(議長)

できたと思っておりますが、今回の場合、どちらかというと県独自の施策というよりも、県に下りてきた国の予算をいち早く県民に届けるということを優先する、上流から下流に早く流す、そのような位置付けだったと考えています。独自性については、これから出てくるのではないかと思います。

(記者)

会期の途中に、170億あまりの補正予算案が提出され、先日の議会運営委員会で、もっと早く議会に知らせるべきとの声がありました。今回、代表質問と一般質問があり、予備日を1日設けた2日間で各委員会があるという通常ベースでの日程でしたが、時間が足りるのかと率直に思ったところです。

最初に全部の議案が出ていればまだしも、途中で出てきていますし、過去最大規模の600億円を超える補正予算で、コロナ対策のメニューがたくさんある状況で、もう少し時間かけてやるということはなかったのでしょうか。

(議長)

国でも急いで予算を作っていて、おそらく県へ下ろすのが間に合わなくなった部分があり、170億の追加になったのではないかと思います。やはり国も早く国会で審議して各県へという、国民のためにという思いがそこに出たのだと思いますので、ある程度の追加補正はやむを得ないと思っております。

会期を伸ばせば、今度は県民へ届くのが遅くなってくるので、今の制度においてはある程度やむを得ないものと思います。

(記者)

就任以来、基本条例の見直しなど、議会の役割をすごく意識しておられると、議長の発言から感じています。先ほども、二元代表制についておっしゃっていましたが、こういう今の状況の中で議会が二元代表制を果たしていくために、さらに必要なこと、やっていくべきことについて何かお考えがあれば。

(議長)

コロナ禍という、国家を揺るがす、全世界を揺るがすような状況においては、議会も執行部側も、力を合わせてとにかく県民、国民の安心や安全を優先するという部分があります。そのようなときには、建前論ばかりを声高に言うことはできません。今回はそのような時期ではないかと思います。国から来た予算を上流から下流へ早く流すという状況の時ですから。

だからといって、盲目的に追認するのではなく、十分な議論をする中で、納得した中で、議会が議決していくということであれば、それでよいのではないかと。

(記者)

盲目的に追認するのではなく、議会としてチェックを果たすということですが、今回の定例会では、どのように果たされたのでしょうか。

(議長)

代表質問や一般質問、それから追加の質疑の中では大枠でしか質疑ができませんので、各委員会において内容に立ち入ることができたのではないかと思います。私個人も、幾つか疑問に思ったところは直接担当課に言っています。福祉施設への補助についてでしたが、事前に国が行ったアンケートで決まっていて、今から手はあげられないとの話がありました。ある時、何かわからないアンケートがきたとして、そのアンケートの回答がそのまま100%活きるなんて誰も思っていない。何か闇討ちにあったような感覚を私は受けたので、これについてはまた次に出てくるのですよねとお願いしました。そういうものが出てくれば、うちもやりたいという話が出てくると思いましたで。このような話は、今から個別に出てくる話ではないかと思っています。

(局長)

他によろしいでしょうか。それでは以上をもちまして、議長、副議長定例記者会見を終了します。

 

(以上)

 

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