ページID:60651更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成26年5月27日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

  • なし
発表事項以外の質疑応答
 

発表事項以外の質疑応答

 「新御坂トンネル天井板撤去工事について」

記者

新御坂トンネルの通行止めが始まりまだ2日しか経っていませんが、今のところ渋滞状況、通行台数などその辺は知事どのように見ていらっしゃいますか。

知事

迂回路の渋滞状況等についてでありますが、国道358号線、いわゆる甲府精進湖線ですが、規制前の平日5日間の1日の(平均)通行台数が6,108台でありましたが、規制後5月26日1日でありますが、7,179台でありまして17.5パーセントの増加ということであります。

交通量はそういう増加でありますが、特に目立った大きな渋滞はなく、事故等の発生の情報はないということであります。

次に若彦路についてでありますが、交通量につきましては規制前の平日5日間の平均は、1日1,912台でありましたが、規制後5月26日1日でありますが、5,642台ということであります。したがいまして、これは2.95倍、パーセントですと195.1パーセントの増加ということであります。

交通量は大幅に増加をいたしましたけれども、渋滞の状況は特に目立った大きな渋滞はなく、事故等の発生の情報はないということであります。

中央道についてでありますが、いつもより交通量は多いということでありますが、渋滞や事故などの発生はないと聞いております。このように現在のところ、事故や渋滞など大きな混乱はなく推移をしているわけでありまして、これは事前に周知をしたことに伴ってドライバーの皆さんが、こうした通行止めに配慮しながら行動をしていただいているたまものであろうと思っております。

なお、ついでに申しますと、この迂回路の安全対策につきましては若彦路に合計9校の小学校、中学校があるわけでございまして、当然それぞれ皆通学路があるわけであります。そういった通学路については、注意看板を設置し、あるいは交通誘導員を配置する等の安全対策を講じております。

また、若彦路の新鳥坂トンネル下の笛吹市の部分に急カーブがあったり、あるいは旧八代町内に狭隘部があるわけでありますが、そういう所はカーブミラーを設置したり、区画線を補修したり、あるいは路面標示に工夫するといった安全対策を実施しております。

特に、若彦路の狭隘部でのすれ違いは、大型車については困難でありますので主要な分岐点となる交差点に交通誘導員を配置し、国道358号などへの迂回を促しております。こうした交通誘導員は、68名常時配置している状況であります。 

 旅費等返還請求上告事件について

記者

昨日、県議の海外視察の監査委員の結果が出ました。今回、請求棄却ということでこの間の最高裁の決定と事実上異なる結果が出たわけですが、第3者機関とはいえ知事のご所感をお聞きできればと思います。

知事

これは、独立機関である監査委員が、今回の事案、これは最高裁の決定とは別の視察の事案でありますけれども、これについてその内容を詳細に検討し、今回の最高裁の決定等も十分に踏まえながら、「適正である」と、こう判断をしたということだと思いますので、独立機関としての監査委員の判断でありますから、私としては尊重したいと思っております。

記者

一部関連してですが、判決が確定した方の研修、支出した公費ですが、これの返還請求のスケジュール感は今のところどうなっていますか。 

知事

 ご案内のように、判決確定後60日以内に(返納されるよう)請求するというのが地方自治法の規定でありますので、7月18日が期限になっておりますから、現在準備中ですがその期限(内)に返納をしていただくということにしております。

 雪害に伴う農業被害への復興支援対策について

記者

先日、知事が国の方に要望に行きましたが、改めて今得ている情報から国の長期支援、今後の見通しと感触をお伺いしたい。

知事

国のスタンスというのは、ある意味はっきりしているわけでありまして、災害復旧という質の性格上、26年度中に完成をしてもらうというのが原則であると、しかしながら、資材が調達できないとか、あるいは業者の施工能力上、施工できないとか、そういう合理的な事情がある場合には、相談に応じます。相談に応じますということは、具体的には27年度に入っても、合理的な理由があればそれは認めますということだと思います。問題は、我々としては27年度でも間に合わない、したがって28年度、29年度とか、27年度以降、複数年に渡って支出できるようにしてもらいたい、ということを言っているわけです。これは農家の皆さんもそう言っているわけです。といいますのは、前にも話しましたが、再建をしなければならないハウスがおそらく2,000棟前後あるということですが、本県のハウスの施工業者の施工能力というのは、1年間に約200棟くらいということであります。それをフル回転でがんばってもらう、あるいは他の県からハウスの施工業者に来てもらう、というようなことをやっても、なかなか26年度、27年度で全部終わるというわけにはいかないという状況でありますので、27年度以降も含めて複数年で支出できるようにしてもらいたい、ということを言っているわけです。それについては、27年度以降、28、29年度でいいですとまでは農林水産省、政府はまだいっていないわけであります。これからその辺について、よく事情を話して理解をいただく。そうなるように努力をしていかなければならない、と思っております。なお、この間、関東地方知事会がありましたが、その席でも群馬県とか、いくつかの県で同じ事情がありまして必要があれば、そういう県といっしょに国に対して要請活動をしなければならないと思っているところです。

記者

先ほどの話で出た施工能力という面というのは、確かに限界があると思いますが、例えば、行政として、他県に応援を要請するとか、できる支援は何かお考えでしょうか。。

知事

今時点ではまだそこまで、他県への要請というところまではやっておりませんが、それは最大限の努力は行政としてもしていかなければならない。できるだけ早く災害復旧という必須の性格がありますから、できるだけ早く復旧ができるように、行政としては最大限の努力はしていかなければならないと思っております。例えば、一時期不足するといわれておりました、鉄パイプ類については、農林水産省が鉄鋼会社、その他に要請をしておりまして、増産体制ができつつあるような状況のようであります。そういうことも含めて、行政としてできるだけ早く執行できるような努力はしなければならないと思っております。

 中央日本4県サミットについて

記者

昨日の4県知事によるサミットの中で出たグレーディングの話で質問したいのですが、富士山についてもしグレーディングをする場合なかなか難しいところがあると思います。夏山でも今現在初心者がかなり登っている状況がある中でグレーディングの中で初心者から上級者まで付けていくわけですけれども、その初心者と付けた場合のインパクトというのもなかなかあるような気がして、安全に登っていくためにどのような書き方をもって富士山のグレーディングというものを付けていくべきか、というところについて専門家の方とこれから話すと思いますが、知事のお考えをお聞きしたいと思っております。 

知事

登山のグレーディングをやりたいという、これは長野県は近々それをやるということでありますが、これは誠に合理的な考え方であろうと思います。最近特に冬山登山での遭難者が多く、遭難すれば防災ヘリコプターその他救難救援に非常にお金がかかっているということでありますから、できるだけそういった冬山登山事故を防ぐために、要は縦軸にその山の難易度があり横軸にそれぞれの登山者の山岳登山についての習熟度というものがある。そしてこの山はこの程度の難易度ですからこのくらいの経験のある方でなければ、また装備もこういう装備でなければだめですということを決めて、とりあえずは規制ということではなくて情報として登山者に提供してあげるということは合理的な方法だと思います。従って本県も本県の山について長野県の実施状況等、そして効果等を見ながら同じようなことをやることを検討していかなければならないと思っているわけであります。

その場合富士山ですけれども、富士山の場合もぜひ静岡県と相談しながらそういうことをやりたいと思っております。ただし富士山についてはどうやるのかはなかなか難しい問題があるだろうと思います。夏山登山のシーズンの間はもちろん気をつけてもらわなければいけませんけれども、一般の方でも登れるわけであります。それから登山シーズンを外れた時期について、登山シーズンから外れたものについては全部今は冬山として扱っているわけでありますけれども、本当の意味の冬山と、例えば秋とか春先とかそういうものとはまた違ってくるでありましょうし、特に富士山の場合には頂上付近で非常に山としては第1級の危険な山になり、雪は完全なアイスバーン状態になり、かつ風がいつどこの方面から吹いてくるか分からないという状況である。それだけにまたヒマラヤとかそういう所に登山をする人たちが訓練のために使っているということもあるわけです。これについて、そういったグレーディングをしていくというのはなかなか難しい検討を要するだろうと思います。十分慎重に静岡県と相談しながら検討していかなければならないと思っております。

記者

夏山の部分とそれ以外のシーズンの部分に関して尺度を変えるかなにか検討をするだろうというお考えということでよろしいでしょうか。

知事

冬山といっても完全な冬山と秋とかの時期によって違いがありますから、そういうことも考慮の中に入れなければならないと思います。

記者

夏山に限った場合でも初心者向けという形で仮にグレーディングされた場合、とはいえ標高が高い所であり高山病を起こす人がたくさんいるような山でもあるところで、今現在1回目で登る山という位置付けになっている訳ですけれども、そこで山梨県としてグレーディングとして初心者と位置づけると、それはそれで夏山であっても不十分な形で登る人も増える可能性があるような気がします。そこの位置付けがかなり難しい気がしますが、いかがでしょうか。

知事

現在30万人からの人が登っているわけでありまして、初心者は登ってはいけませんというわけにはいかないわけで、一生に一回富士山に登るという方が大勢いるわけでありますから、その登山を禁止するということはできないわけであります。しかしながら夏山といえども富士山というのは相当きつい山でありますから、十分な装備、それから体調を整えて登ってもらわなければいけないわけで、これは登山に関する広報、情報提供の分野に属する話でありますから、今後そういった安全に関する情報というのを登山者に十分に流して注意を呼びかけていくということであろうと思います。

  「新御坂トンネル天井板撤去工事について」(追加質問)

 記者

 先ほど、(通行量の)数字をおっしゃっていただきましたが、週末になれば観光客などで通行量が増えるような予想もされるわけで、そういった部分も含め、今後安全対策も万全としていかれると思いますが、その辺の県としてのスタンス、知事のご決意をお聞かせ願えればと思います。

知事

 とりあえず1日過ぎたわけでありますけれども、事故もなく安全にスムースに迂回が行われているということについて、これは県民そしてドライバーの皆さまが協力をしていただいた、たまものでありますので感謝をしたいと思います。引き続き我々としても広報を徹底し、安全対策を徹底していきますけれども、ぜひスムースな迂回にご協力をいただきたい。ご不便をおかけするわけでありますけれども、必要な事業でありますので、ぜひご理解をいただいて協力をいただきたいと思っております。今後更に30数日間あるわけでありますけれども、緊張感を持って安全対策をしっかりと最後まで全うしていきたいと思っております。 

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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