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ページID:65498更新日:2015年3月30日

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「第62回日本生態学会大会」で成果発表や情報収集をしてきました

日本生態学会は、生態学およびその関連分野に関わる研究を推進するために設立され、研究者をはじめとする約4200人の会員によって構成されています。年に1回開催される全国大会が3月18-22日に鹿児島大学において開催され、森林管理やニホンジカ管理などに関係する研究も多く発表されました。当所からは、「ニホンジカの捕獲効率に影響を与える要因」「ニホンジカの摂食が亜高山帯植生の均質化に及ぼす影響」「伐採方法の異なる林床に植栽された落葉広葉樹の個葉における窒素含有量」「過去に炭焼きが行われた落葉広葉樹二次林における希少種ヤエガワカンバの分布」「ケヤキの害虫、ヤノナミガタチビタマムシの生活史と各ステージの生存率」と題して研究成果を発表してきました(発表内容の詳細につきましては、お問い合わせ下さい)。

他地域での研究成果が、当県に適用・応用できることは多くあります。ニホンジカに関しては、摂食に対して耐性があるミヤコザサ(山梨県にも分布)が林床を被覆している奈良県の森林では、植生保護柵を設置しても、設置以前に剥皮された樹木は枯死すること、ミヤコザサは変わらず林床を被覆することから、樹木の更新は進まずに森林全体として衰退することが報告されました。また、地球温暖化に関連して、積雪期間が短くなることが予想される場所ほどニホンジカの生息する確率は全国的に高くなること、長野県のライチョウ生息地は現在の1%以下に激減することが報告されました。これらの研究成果等も踏まえて、山梨県での今後の管理や対策に活かしていきたいと考えています。

(環境保全科 長池)

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山梨県林政部森林総合研究所 
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電話番号:0556(22)8001   ファクス番号:0556(22)8002

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