ページID:64883更新日:2015年2月19日
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近年個体数が増加しているニホンジカの数を管理する方法の一つとして、ニホンジカの捕獲があります。ニホンジカの捕獲はこれまで主に猟友会が実施してきましたが、森林や農地での被害が増加したことから、森林所有者や農家が捕獲を実施する状況も増えつつあります。そのような「非専門家」でも実施が容易な捕獲方法として、誘因餌を用いた捕獲が挙げられます。しかし、誘因餌によるニホンジカの捕獲は実施例が多くなく、技術的に解決すべき課題があります。
そこで当所では、当所の裏山に下の写真のような箱わなを設置し、乾燥牧草を給餌しています。2月から給餌を開始しましたが、自動撮影カメラで観察したところ、箱わな内部の餌を食べていました。十分に餌に執着したことを確認し、実際に捕獲する予定です。試験を通じて明らかになった誘因捕獲法の利点や改良点については、速やかに公表したいと考えております。
(森林保護科 飯島)