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ページID:64401更新日:2015年1月27日

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関東山地での広域的なニホンジカ管理について議論しています

ニホンジカの影響は、山梨県だけでなく近県でも顕著になっており、個体数管理のための捕獲など、様々な対策が行われています。一方、ニホンジカは動物なので、県境などの人間が設定した境界には関係なく移動しています。したがって、対策もそのような境界に関わらず、広域的な視点で行う必要がありますが、これまでほとんど取り組まれてきませんでした。そこで、環境省関東地方環境事務所は、奥秩父山系を中心とした関東山地において、そのモデルとなる仕組みとして、関係省庁や自治体によって構成される関東山地ニホンジカ広域協議会を設置しました(詳細はこちらをご参照下さい)。協議会には、科学的評価等のための専門委員会が設置され、その委員として当所から参加しています。1月20日には、今年度の調査概要について検討・議論しました。

この広域的な取り組みの結果、以下のようなことがわかってきています。各都県で調査されたニホンジカの個体数に関するデータを基に関東山地全域で推定したところ、関東山地主稜線と山梨県側のニホンジカ密度が高くなっています。また、摂食や剥皮が主稜線から周辺部へ拡がりつつあります。

今後は、このような広域管理の枠組みを活かして、どこでどのような対策を行うことが全体として効率的な管理につながるのか、について議論されます。山梨県のニホンジカを管理することと同時に、山梨県で管理を行うことがより広域的にみてどのような位置づけになるのかを考えることが求められています。

(環境保全科 長池卓男)

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