ページID:57007更新日:2023年5月30日
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山梨県では、豊富な水資源を活かして、ニジマス、ヤマメ、イワナ、アユ、ニシキゴイ等の淡水魚が養殖されています。生産量の約7割はニジマスが占めています。また、観賞魚(ニシキゴイ)の生産も多い状況となっています。ニシキゴイの販売先は、従来すべて国内でしたが、平成13年以降輸出が本格化し、海外への輸出が重要な役割を占めています。主な輸出先は、香港、EU(ドイツ、オランダ)、アメリカ、インドネシアとなっています。
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山梨県養殖漁業協同組合では、山梨県産淡水魚の消費拡大を図るため、山梨県で最も生産量の多いニジマスを1kg以上に育てて「甲斐サーモン」として販売する取組みを行ってきました。
平成28年3月には、山梨特産のワインの醸造時に残るぶどうの果皮を粉末化し、餌に混ぜて育てたものを新たに「甲斐サーモンレッド」と名付け、販売を始めています。平成28年8月には特許庁に商標登録されました。
また、甲斐サーモンレッドは山梨県の「おいしい未来へやまなし」の認証を受けています。
県水産技術センターの研究で、ニジマスにぶどう果皮粉末を与えると、「旨味コクが増す」「鮮度維持が良くなる」など、魚の品質が向上する効果があることが確認されています。
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ホンモロコは琵琶湖に生息する小型のコイ科の魚であり、関西地方では高級食材として珍重されています。
山梨みらい農業共同組合(旧ふじかわ農業協同組合)では、平成22年度から富士川町の地域振興の一環として、耕作放棄地の解消と地域の特産化に向けてホンモロコの養殖を行っています。平成25年には知事により新たな名産品としてブランド化を目指すため「ふじかわもろこ」と命名され、現在は峡南地域で本格的な養殖を展開しています。
山梨県ではニジマス、イワナなどの淡水魚養殖が盛んな状況ですが、放流や釣り堀などのレジャー産業向けの需要の低下や日本人の魚離れにより、養殖生産量は減少傾向にあります。山梨県では、淡水魚を身近な食材として認知度を向上させ、県内における淡水魚の消費拡大を図るため、養殖業者への飼育指導を行うとともに、広報活動等により販路拡大を支援しています。
食材としての淡水魚の魅力などを紹介し、山梨県産淡水魚の消費拡大を図るため、山梨学院大学、山梨学院短期大学、山梨県養殖漁業協同組合、山梨県の産学官連携により、淡水魚を使用した料理コンテストを開催しています。学生による柔軟な発想と創意工夫により、素晴らしい料理ができあがり、山梨学院大学の依田教授から、学生が考案した料理のレシピを提供いただきました。レシピ集は、以下のとおりです。
【平成22年度】
「虹鱒の美味しい料理コンテスト」平成22年11月10日開催1.(PDF:2,935KB)
「虹鱒の美味しい料理コンテスト」平成22年11月10日開催2.(PDF:2,822KB)
【平成23年度】
「美味しい淡水魚料理コンテスト」平成23年10月19日開催(PDF:4,550KB)
「甲斐サーモンの美味しい料理コンテスト」平成24年1月20日開催(PDF:2,032KB)
【平成24年度】
「山梨県の特産品の美味しい料理コンテスト」平成24年11月21日開催
(山梨学院大学のHPのPDFファイル「産学官連携2012山梨県の特産品の美味しい料理コンテスト」にリンク)
【平成25年度】
「山梨県の特産品の美味しい料理コンテスト」平成25年11月20日開催(PDF:4,113KB)
「山梨の淡水魚と特産品の料理コンテスト」平成25年12月20日開催(PDF:1,207KB)
【平成26年度】
「山梨県の特産品の美味しい料理コンテスト」平成26年11月26日開催(PDF:4,545KB)
「山梨県の淡水魚と特産品の美味しい料理コンテスト」平成26年12月5日開催(PDF:3,008KB)
【平成27年度】
「山梨県の淡水魚と特産品のレシピ集」平成27年11月25日開催
1.(PDF:3,864KB)、2.(PDF:3,220KB)、3.(PDF:3,352KB)
【平成28年度】
「山梨県の淡水魚と特産品のレシピ集」平成28年11月30日開催
1.(PDF:2,936KB)、2.(PDF:3,211KB)
【平成29年度】
県の水産業(養殖)生産量の推移 |
県の水産業(養殖)生産額の推移 |