ページID:60812更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成26年6月3日火曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

  • なし
発表事項以外の質疑応答
 

発表事項以外の質疑応答

 「新富士山頂の県境について」

記者

富士山の住所表記についてお伺いしたいのですが、過日一部報道で富士山の山頂について国土地理院のホームページの地図では、富士宮市が住所表記になっていますが、確認したところ私もそういったように見受けたのですが、今まで山梨、静岡両県で共有してきた認識とは異なる記載になるかと思いますが、その辺に対する知事のお考えと今後その辺の是正を国に求めるお考えがあるかどうかを含めてお伺いしたいのですが。

知事

ご指摘のような報道もなされたわけですが、富士山の山頂付近については境界未定地ということでありまして、にもかかわらず山頂が静岡県と決まっているかのごとく誤解を与えるようなそういう表示は、行政機関のホームページとしては適切でないと判断をしますので国土地理院に対して是正を要請したいと思っております。

 記者

是正を求める方法、スケジュールその辺りはお考えになっているところがありますか。

知事

まだ決まっておりませんが、いずれにしましても県のしかるべき人間が国土地理院に行って、本県の考えを伝え、是正をするように求めたいと思います。 

 リニア中央新幹線について

記者

昨日、中央市の田中市長が記者会見で「玉穂地区にリニア中間駅の効果を狙って、国際会議場を備えた国際展示場を誘致したい」ということをおっしゃっておりました。これについてのご所感をお願いします。

知事

田中市長がそういう構想を持っているということは、私も聞いております。大変意欲的な、大変大きなおそらく日本一の展示場を造ろうという構想でありまして、大変意欲的な考え方だと評価をし、県としても実現をするように支援をしたいと思っております。

更に申し上げると、国際展示場は日本では有明の(東京)ビッグサイトが一番大きく、8万平方メートル位、世界で一番大きいのはドイツのハノーヴァーの約50万平方メートル近いものです。有明の(東京)ビッグサイトは世界第70番目位の規模のものです。世界第3位の経済大国である日本として、もっとしっかりした立派な展示場を造らなければいけないというのは、これは国として必要なことではないかと思います。

それが、田中市長がいわれる場所に出来るかどうかはともかくとして、いずれにしてもリニアも通ることでありますし、そういう構想を持ってその実現に向けて努力をしていくという前向きな姿勢は、私どもとしては高く評価をしたい。実現に向かって、県としても支援をしていきたいと思っております。

記者

まだ出たばかりの話で、なかなか具体的なところはわからないと思いますが、どういう支援が考えられるかが1つ。それから県の構想としては、24ヘクタールを開発して、産業振興機能として研究施設を想定していますが、昨日田中市長がおっしゃっていましたが、「それともうまくリンクできるのではないか」という話をされていました。その辺の兼ね合いはいかがお考えかお聞かせください。 

知事

 おっしゃるように、県はリニア駅周辺地域については、当然交通結節点機能はつくるとして、同時に研究開発等を中心とした産業振興機能を立地させたいという構想を持っており、それを今、具体化を進めているところであります。田中市長がおっしゃっているのは、その西側の部分、地域でありまして約100ヘクタールから200ヘクタールくらいの地域でありますけれども、そういうものができれば十分機能的にも連携できるものではないかと思っております。

これは言うまでもないことですが、まだそういう構想として入っているだけのことであって、またそれを中央市が、山梨県だけがつくるといっても、これは財政的にも無理な話でありますから非常に時間がかかる話であるし、実現するかどうかもこれはわかりませんが、そういう方向に向かって努力をしていくというそういう前向きな姿勢は評価をし、県としても応援をしていかなければならないと思っているところです。

 降ひょう被害への対応について

記者

先日の局地的に降ったひょうの被害について伺いますが、河口湖方面は2月の雪害もあったと思いますが、今回露地物が壊滅的な被害を受けているという話も出ています。その辺の被害の状況や今後の支援は知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

5月29日に降ひょうがありまして、富士河口湖町の大石地区、河口地区というかなりの狭い地域に集中して1時間にわたって降ひょうがあり、その結果野菜でいえばレタスとかスイートコーン、カリフラワー等にかなり壊滅的な被害が生じた。また、ブルーベリーとか桜桃についてはだいたい2、3割くらいの減収被害が生じたという状況であります。現在詳細な被害を調査中でありますけれども、被災農家が約40戸と聞いておりますが、その被害は非常に大きなものがあると思っておりまして、被災した農家の皆様に心からお見舞い申し上げたいと思っております。

現在、当面のところはそういった被災した果樹について病害虫が発生しないように消毒などの技術指導を盛んに行っているところであります。同時にこれから営農を再開するに当たっては農業災害対策資金融資制度というのがあります。これは今年度から創設したものでありまして、無利子融資制度であります。内容は無利子で償還5年うち据置が1年、限度額500万円であります。利子補給は県と市町村が2分の1ずつ負担するという制度でありまして、農業が災害を被ったとき営農を再建するために必要な全ての経費を融資するというものであります。従って具体的に今回の場合であれば新しく秋の収穫に向かって苗や種を買ったり、あるいは移植をしたりとか、あるいは肥料をやったり病害虫防除をやったりとか、あるいは施設で壊れたものがあればその再建をしたり、さらにはいったん借りているものがあってそれを返済しなければならないということがあればその一時返済に回すことも含めて、営農の再建に必要な資金の融資制度が今年度から創設されております。これは活用第1号になりますけれども活用して農家の再建を支援していきたいと思っております。

 農業改革案について

記者

国の方の農協改革ということで、今月内で政府がその方針をまとめる予定ということになっています。非常に関わってくるのが地域農協への全中の指導権の廃止だとか農業委員会の改革ですとかそういうところで、まさにこういった山梨県のような農業が盛んなところには非常に大きく関わってくることだと思います。農家の皆様もどのような形で今後進んでいくのかを注視しているところだと思いますが、この国の動きについて知事の所感をお聞かせください。 

知事

政府の農業改革についてはまだ検討中でありまして全貌が明らかになっているわけではありませんけれども、いずれにしてもTPPなどグローバル化がこれから進展していく中で、農業の体質を強化して成長産業に切り替えていかないと日本の農業は持たないという危機感に立って改革をしようとしているのだろうと思っておりますけれども、その方向性については正しいのではないかと思います。特に地域農協を大変重視して地域農協が自由に活動して農家のために大いに創意工夫を凝らして、いわゆる儲かる農業を実現していくという方向を出しているようでありまして、そのことについては基本的には私も賛成しております。特に山梨県の場合には、全国を見ますと農協といっても作物は米しかないという農協が多いのですけれども、山梨の場合には果物とか野菜とか非常に多様な農産物が多いわけでありますから地域のそういう多様な農業特産物を活用して国の内外特に海外に積極的に輸出していくということが大いにこれから可能でありまして、そういうことを実現していく上でも、農協改革というのは本県にとってはむしろ良いことではないかと思っております。

記者

知事ご自身は全中の指導権の廃止ということについては方向性として正しいものなのかどうか、どうお考えでしょうか。

知事

そういう個別の問題については私も詳細に検討しているわけではありませんから、その全中の地域農協に対する指導権を廃止すべきかどうかという点について、どちらが良いかというのは私としては申し上げかねるところであります。いずれにしても、それぞれの地域農協が農家のためにそれぞれの特性を生かして大いに創意工夫を凝らして農業を成長産業にしていくという方向性は正しいのではないかと思っております。

  「新御坂トンネル天井板撤去工事について」

 記者

 新御坂トンネルが通行止めになって、ある程度時間が経ちましたが、これまでの事前に考えていた予想や影響が大きかったのか少なかったのか、そのあたりの所見をお伺いしたいのですが。

知事

 今のところ、一週間が経つ訳でありますけれども、予想よりも迂回路に大きな渋滞がないという状況であります。数字については、土日の数字を見てみますと、国道358号でありますけれども、規制前の5月24日から25日の平均8,805台/日でありましたが、規制後の5月31日から6月1日の平均は11,541台/日であり、1.31倍ということであります。若彦路につきましては、規制前の2,711台/日でありましたが、規制後の5月31日から6月1日の土日の平均8,374台/日。となりまして3.09倍ということであります。当初、若彦路については8倍くらいの増加があるのではないかと見ておりましたけども、予測に比べますと、交通量の増加は大きくないということであります。これは、県民の皆様、通行者の皆様がこういった規制があることを前提として、工夫を凝らしていただいているその結果として、大きな渋滞が生じていないということでありまして、皆様のご協力に感謝を申し上げたいと思っております。 

ということで、平日も休日も特に目立った大きな渋滞もなく、事故等の発生の状況もないということであります。中央道につきましても、交通量の数字は出ておりませんが、いつもよりは交通量は多いけれども、渋滞や事故等の発生はないという状況であります。

そういう状況で工事の方も順調に進捗しているということでありますけれども、これからも安全第一で工事を進めていきたいと思っております。

「県庁敷地内の敷石遺構について」

記者

今日午前中ですが、県議会の委員会室棟の建設予定地の所の敷石遺構の説明が報道陣向けにありましたが、その中で硫黄の成分が見つかるなど温泉だった可能性が非常に高いという説明がありました。これに関する知事の率直なご感想、後の保存、普及啓発など教えていただけますか。

知事

甲府城内にはかねてから、古絵図などにあの付近に温泉といいますか、そういうものがわき出ていたというそういう記録がありますが、その記録どおりお湯が出ていた、ということだと思います。ただあれが、お風呂そのものであるのか、一時的なお湯をためるところかその辺のところはよくわからないわけですが、いずれにしましてもそういう温泉が出ていたことは間違いないということだと思います。

あれをどう保存するかでありますが、取りあえずは記録をしっかりと取っておくということ。それから、委員会室棟の設計も一部変更しまして石積みなどを壊さないように、基礎を打つ場合にそれを壊さないような設計変更をやることにし、あの場所に建てることは変えませんが、遺構は現地で埋設保存するようにしていきたいと思っております。確認し多少差があればお話をしたいと思いますが、取りあえず私としてはそう思っております。

「特定失踪者問題再調査について」

記者

先日、日本、北朝鮮両国間で拉致被害者の再調査に合意したわけですが、特定失踪者の中には山梨県関係者も含まれていますが、知事としては今回の再調査に対するご所感と今後に対する期待などお考えがあれば伺いたいのですが。

知事

北朝鮮が随分踏み込んで来たという感じがしておりまして、拉致被害者だけでなく特定失踪者も含めて全面的な調査を行うと合意してきたことについては、これは大きな前進だと評価をしております。

拉致被害者の家族の皆さん、関係者の皆さん長年ご苦労されてきただけにそういう方々の思いが実現するように、ぜひ政府としては努力をしてもらいたいと思っております。

山本美保さんについては、本県で特定失踪者ということになって、これは民間団体である特定失踪者調査会で拉致の疑いありというようにされているわけであります。この山本美保さんの件についても、今回の北朝鮮の全面的な調査の中で、事実関係が明らかになっていけばいいと願っているところであります。

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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