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ページID:65044更新日:2017年5月12日

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遺跡トピックスNo.0411久保田・道々芽木遺跡

甲府市の遺跡

(甲府城関連・曽根丘陵公園を除く)

  • 0016岩清水遺跡-古式須恵器-
  • 0042円楽寺-六角堂-
  • 0044円楽寺-六角堂石塔群
  • 0197円楽寺-行者堂と富士山-
  • 0061富士見一丁目遺跡-田んぼ-
  • 0361富士見一丁目遺跡-プラ箱でつくったお米の量と県内の最も小さな区画された水田-
  • 0086知ろう山梨の歴史!山梨の遺跡展2007特集-
  • 0087知ろう山梨の歴史!山梨の遺跡展2007特集-
  • 0140榎田遺跡-壷型土器-
  • 0205榎田遺跡-スプーン状土製品-
  • 0255榎田遺跡-装飾器台-
  • 0321榎田遺跡-甑-
  • 0152八幡神社遺跡-発掘調査速報-
  • 0162八幡神社遺跡-発掘調査速報第2弾-
  • 0191八幡神社遺跡-整理調査速報-
  • 0207八幡神社遺跡-整理調査速報2-
  • 0223八幡神社遺跡-整理調査速報3-
  • 0185米倉山B遺跡-山梨最古の須恵器-
  • 0222米倉山B遺跡ー「貸泉」-
  • 0309米倉山B遺跡-二重口縁壺-
  • 0187上野原遺跡-古道‘中道往還’-
  • 0393上野原遺跡-水煙土器
  • 0238音羽遺跡-転用硯-
  • 0266音羽遺跡-磨製石鏃-
  • 0246菖蒲池遺跡-弥生時代のお墓-
  • 0021塩部遺跡-人形木製品-
  • 0268塩部遺跡-日本最古級のウマ-
  • 0381塩部遺跡-山梨県内の戦争遺跡-
  • 0383県指定史跡加牟那塚古墳-古墳のデータと石室-
  • 0402大坪遺跡-調査速報-
  • 0411久保田・道々芽木遺跡-
 

遺跡の概要

久保田・道々芽木遺跡(くぼた・どどめぎいせき)は甲府盆地の北縁に位置します。平成12(2000)年に西関東連絡道路建設に伴い発掘調査が行われました。現在の山梨英和大学の正門付近と正門前のバスロータリー周辺が調査地に該当します。久保田・道々芽木遺跡からは主に弥生時代後期~平安時代の遺構・遺物が多数検出されました。

所在地:甲府市横根町

時代:縄文~中世

報告書:『久保田・道々芽木遺跡-新環状・西関東道路建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書-』山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第197集2002年3月

調査機関:山梨県教育委員会・山梨県埋蔵文化財センター

久保田・道々芽木遺跡から出土した金属製品

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この写真は久保田・道々芽木遺跡の久保田1区、第5号住居から出土した金属製品です。何だと思いますか。
実はカギ(錠前)です。このカギは「海老錠」(えびじょう)と呼ばれるものです。海老錠は牡牝の2つで1組の本体とそれを開ける1本の鍵で構成されます。本製品は本体の牡金具の一部です。大きさは現在長5.2cm、最大幅1.4cm、最大高2.6cmで重量は20グラムです。主成分は銅です。
ちなみに海老錠は寺社などでは現在も使用されているようです。

もう少しよく観察してみましょう。表面の装飾は何に見えますか。これはセミと考えられています。(本製品に限らず海老錠には昆虫などの装飾が施されることがあります。)また、明るく見える部分は金メッキが施された部分です。製作時は全面が金で覆われ、まばゆい光を放っていたことでしょう。この海老錠は単なる錠前ではなく、それ自体が装飾品としての意味を持っていたものと思われます。

本製品は山梨県立考古博物館で展示しています。ご来館の折には是非ご覧ください。

 

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住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
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