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ページID:25257更新日:2017年6月16日

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遺跡トピックスNo.191八幡神社(はちまんじんじゃ)遺跡(甲府市)整理調査速報~旧石器発見!~

甲府市の遺跡

(甲府城関連・曽根丘陵公園を除く)

  • 0016岩清水遺跡-古式須恵器-
  • 0042円楽寺-六角堂-
  • 0044円楽寺-六角堂石塔群
  • 0197円楽寺-行者堂と富士山-
  • 0061富士見一丁目遺跡-田んぼ-
  • 0361富士見一丁目遺跡-プラ箱でつくったお米の量と県内の最も小さな区画された水田-
  • 0086知ろう山梨の歴史!山梨の遺跡展2007特集-
  • 0087知ろう山梨の歴史!山梨の遺跡展2007特集-
  • 0140榎田遺跡-壷型土器-
  • 0205榎田遺跡-スプーン状土製品-
  • 0255榎田遺跡-装飾器台-
  • 0321榎田遺跡-甑-
  • 0152八幡神社遺跡-発掘調査速報-
  • 0162八幡神社遺跡-発掘調査速報第2弾-
  • 0191八幡神社遺跡-整理調査速報-
  • 0207八幡神社遺跡-整理調査速報2-
  • 0223八幡神社遺跡-整理調査速報3-
  • 0185米倉山B遺跡-山梨最古の須恵器-
  • 0222米倉山B遺跡ー「貸泉」-
  • 0309米倉山B遺跡-二重口縁壺-
  • 0187上野原遺跡-古道‘中道往還’-
  • 0393上野原遺跡-水煙土器
  • 0238音羽遺跡-転用硯-
  • 0266音羽遺跡-磨製石鏃-
  • 0246菖蒲池遺跡-弥生時代のお墓-
  • 0021塩部遺跡-人形木製品-
  • 0268塩部遺跡-日本最古級のウマ-
  • 0381塩部遺跡-山梨県内の戦争遺跡-
  • 0383県指定史跡加牟那塚古墳-古墳のデータと石室-
  • 0402大坪遺跡-調査速報-
  • 0411久保田・道々芽木遺跡-

昨年発掘調査が行われ、トピックスNo.152162で発掘調査速報を紹介しました。

現在、整理作業を続けていますが、約1万点の黒曜石の内、約8,000点の水洗が終了しました。その中から、2点のナイフ形石器が発見されました。

0191八幡神社遺跡1

(写真)ナイフ形石器の側面は、細かい調整があって、とっても美しい!だけでなく、ナイフ形石器の特徴でもあります。

後期旧石器時代(今から約3万5千年前~1万4千年前)の中ごろ、今から約2万5千年前に隆盛をむかえた、ナイフ形石器2点が、発見されました。2点とも黒曜石で作られています。

ナイフ形石器は、木の枝などの先端につけて、槍のように使われたと考えられています。また、名前のように手に持って、動物の解体などにも使われた可能性があります。時代が下り、今から約1万8千年前になると、木の葉の形に整えられた槍先形尖頭器が出現します。

0191

(写真)ナイフ形石器1(左は表、右が裏)

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(写真)ナイフ形石器2(左は表、中は側面、右は裏)

八幡神社遺跡は、縄文時代の石器製作跡と推測されていますが、ナイフ形石器の発見によって、二つのことが考えられます。一つはこの場所に旧石器時代の人々が生活していた可能性。もう一つはこの場所で生活していた縄文時代の人々が、石器を製作するため黒曜石の原石を入手した際に、原石の中に混じったナイフ形石器を運んできたという可能性です。というのは、黒曜石の原石が採れるところでは、旧石器時代の遺跡があることも多いので、原石と石器が一緒に運ばれてくることは大いに考えられるからです。

今後の整理調査で、解明できればと思います。

県立考古博物館では、企画展「氷河時代のムラとくらし~2万年前の山梨の遺跡~」が6月28日(日曜日)まで開催されています。今回紹介したナイフ形石器もたくさん展示されております。この企画展の観覧は無料ですので、ぜひご覧ください。

この企画展は終了しました。

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