トップ > 組織から探す > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0176甲府城跡(矢穴)
更新日:2015年12月16日
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県指定史跡甲府城跡一覧
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〈写真1〉矢穴(甲府城稲荷櫓台石垣)〈写真2〉掘り途中の矢穴(天守曲輪石垣)
写真1は、甲府城内の石垣で、歯形のような凹凸(矢印下部分)が並んでいます。稲荷櫓台の調査では、このような跡が合計67石でみつかっています。写真2の中央付近にある3つの穴は、掘り途中の状態で残されているものです。甲府城内(舞鶴城公園内)の石垣をよくみると、これらのような穴が観察できます。こうした穴は、矢穴(やあな)と呼ばれる石を割るために掘られたものです。 矢穴の大きさと時期〈写真3〉4寸の矢穴がある石垣(天守台)〈写真4〉3寸の矢穴がある石垣(二の丸)
甲府城に残る矢穴には、矢穴の横幅が違うものがみつかっています。矢穴の多くは、写真1や写真2のような4寸幅(約12cm)のもので、石垣の積み方(野面積み=のづらづみ)や築城に関わりのある浅野家の家紋瓦などの出土品から、4寸矢穴をもつ石垣は甲府城が築かれた1590年代のものと考えられます。 一方、写真4の石垣に残された矢穴は3寸(約9cm)ほどです。この大きさのものは、徳川綱豊が改修工事をしたと考えられる17世紀後半(約350年前)の石垣にみつかっています。 関連リンク:甲府城研究室トップページ
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