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ページID:22645更新日:2017年5月17日

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遺跡トピックスNo.0177塚越遺跡(つかこしいせき)

富士河口湖町の遺跡

0029滝沢遺跡-平安時代住居・土錘-
0034滝沢遺跡-墨書土器-
0056滝沢遺跡-桃の種-
0334滝沢遺跡-叩き甕-
0386滝沢遺跡-発掘調査速報-
0395滝沢遺跡-転用硯-
0095塚越遺跡-柄鏡形敷石住居跡-
0177塚越遺跡-網代-
0121富士山二合目行者堂跡-石列-
0195炭焼遺跡-火打ち金-
0248富士山と信仰の道
0282冨士御室浅間神社里宮-片山社-
0304富士山二合目行者堂跡-灯明皿-
0327冨士御室浅間神社二合目本宮境内地遺跡-石碑が語る信仰の道-
0429疱橋(もばし)遺跡

塚越遺跡は富士河口湖町河口字塚越地内の河口湖の北東岸の緩やかな斜面地に位置しています。河口2期バイパス建設工事に先立って、平成16(2005)年度に発掘調査を行いました。

0177_土器群

塚越遺跡から出土した土器

発掘調査では縄文時代や弥生時代を中心に様々な時代の住居跡や土坑、土器や石器がみつかっています。遺跡トピックスNo.95では後期前半の敷石住居を紹介しましたが、今回は塚越遺跡から出土した土器について紹介します。

  • 所在地:富士河口湖町河口字塚越
  • 時代:縄文時代、弥生時代、平安時代
  • 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第237集2006(H18)年刊
  • 山梨県埋蔵文化財センター

敷物の痕跡が残った土器

遺跡から出土した土器の底を観察すると、時折下の写真のような模様が付いています。これは土器を作る際、土器の下に敷いた編みものの模様がそのまま残ったものです。

0177_後期1

縄文時代後期後半(今から約3,500年前)の土器の底についた編みもの痕

山梨県では、古くは縄文時代前期終り頃(今から約5,000年前)から出現し、特に後・晩期の土器に非常に多くの土器に見られます。塚越遺跡では縄文時代後期、晩期、弥生時代前期の土器に編み物の痕があり、それぞれの時代にさまざまな編み方が見られます。

0177_後期20177_後期3

縄文土器についた編み物痕(縄文時代後期後半:今から約3,500年前)

0177_晩期0177_晩期2

土器についた編み物痕跡(縄文時代晩期初頭:今から約3,000年前)

0177_弥生0177_弥生2

土器についた編み物痕(弥生時代前期:今から約2,000年前)

敷物にした編み物は植物から作られており、長い間土の中にあると腐ってしまうことから、発掘調査によって見つかることはほとんどありません。土器に残された痕跡から、どのような編み物が使われていたのかわかってきます。

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