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ページID:40119更新日:2017年5月8日

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埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0317県指定史跡甲府城跡

県指定史跡甲府城跡一覧

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屋形曲輪(やかたくるわ)の発掘調査

屋形曲輪は、江戸時代の絵図によると、甲府城本丸の西側にありました。全周囲を堀に囲まれていた甲府城ですが、その堀の中で更にもう一周内側の堀に囲まれた部分が屋形曲輪でした。現在は市街地化され、その全体像を見ることできません。清水曲輪と楽屋曲輪の中間にあたり、現在の甲府駅南口を降り立った付近と思われます。江戸時代中頃の柳沢期には、藩主柳沢吉里の御殿があった場所でもあります。

この屋形曲輪の北東部を発掘調査したところ、岩盤に掘り込まれた堀の跡がみつかりました。堀跡だけに湧水が激しく、調査は水との戦いでした。

調査地点は、甲府城跡の北側の駐車場(現在は工事区域です)の付近になりますが、写真の黄色印の地点から慶長一分金が出土しました。(写真は、西から東方向を写したものです)

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地図で見ると次の図のような位置関係になります。図で色が濃い部分が現在も残る県指定史跡甲府城の範囲です。

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出土した慶長一分金

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発掘調査で出土した慶長一分金の大きさは縦1.7×横0.9cmと、とても小さなものです。慶長一分金がはじめて作られた(初鋳年代)のは1601年とされています。貨幣としては、江戸時代の貨幣制度が「四進法」ですので、簡単に言うと慶長一分金4枚で小判1枚の価値があったということになります。

学識者の方々と検討した結果、この慶長一分金は、裏面に「光次」という花押があり、中央部分には大桐が打たれ、さらにその上に小桐が逆打ちされている点が大きな特徴であることが判明しました。しかし、なぜ屋形曲輪から出土したのかは依然不明です。

ところで、11月20日(日曜日)県民の日には、甲府城跡で第2回「ひらけ!玉手箱」を開催し、1600名の方が山梨の歴史や文化を体験しに来てくださいました。

今年は、体験コーナーの目玉として、享保19年(1734)に甲府城で実際におこった御金蔵破り事件をテーマにした「御金蔵破り体験」を行ないました。

参加者の皆さんに、重さ約18kgの千両箱を運び去ってもらいながら、如何に千両箱が重たいかということを体験してもらう主旨でした。

当日は山梨中銀金融資料館の館長さんもご協力くださり、体験をしながら江戸時代の貨幣制度について解説していただきました。

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山梨中銀金融資料館は、甲府城跡から徒歩10分ほどのところにあり、貴重な資料やお金にまつわる展示がされています。また、今回紹介した一分金についても展示されています。

 

 

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