トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックス一覧 > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0175九鬼2遺跡
ページID:21855更新日:2025年12月17日
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都留市の遺跡
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九鬼2遺跡概要
写真1 作業状況 本遺跡は、山梨リニア実験線関連施設建設に伴い、1993年に発掘調査が行われました。桂川を西に見下ろす九鬼山の北西面に立地し、周辺には、桂川に合流する各支流に発達した河岸段丘上に、縄文時代(約12,000~2,500年前)を中心とする数多くの遺跡が存在します。
所在地:都留市井倉字九鬼
埋納(まいのう)された装飾土器(そうしょくどき)
写真2 九鬼2.遺跡から出土した装飾土器
写真3 写真2を90度まわして見た状態
図1 推定される本来の形
写真2、3は九鬼2遺跡から出土した土器で、形態から縄文時代中期の井戸尻式期(いどじりしきき)(約4,000年前)のものです。大きな搭状(とうじょう)の把手(とって)と小型の突起状(とっきじょう)の把手が1対ずつ付いています。 九鬼2遺跡では土坑が62基発見されていますが、遺物が出土したのは2基で、そのうちのひとつにこの装飾土器が立てた状態で埋められていました(写真4、5)。
(左)写真4 埋められた装飾土器 (右)写真5 写真4を上から見た状態
このような装飾土器の底部を欠いて土坑に埋めてあるという例は県内外でいくつか見られ、過去の遺跡トピックスでも紹介しています。(遺跡トピックスNo.137原町農業高校前遺跡) 縄文時代の生活は、狩猟、漁撈、植物採集といった自然の恵みに依存したものでした。
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