ページID:106434更新日:2022年10月25日

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知事からのメッセージ(令和4年10月17日月曜日)

メッセージ

まず、現在の感染状況ですが、直近1週間、新規感染者数1561人となりまして、これは前週と比較いたしまして、412人増加となっております。

また、最近の感染の態様を見ますと、高齢者施設などにおいてクラスターが発生しており、再び感染急拡大に転じかねない状況であると認識しております。

本県は、感染拡大「第8波」の本格的な到来は避けられない、この前提に立ちながら、これから述べますように、先手の対応で様々備えを進めて参りたいと考えております。

なお、その上で、今、ぜひ考えておくべき事柄は、新たな波に入る前の感染者数の水準を少しでも低く抑えておくこと、また、新たな波が来た場合にも、なるべくその高さを低く、そして、幅を小さく抑えることであろうかと思います。

これには、社会全体で取り組む必要がありますので、ぜひ県民の皆様、そして、施設関係者の皆様におかれましては、マスクの着用、手指消毒、換気などの基本的な感染防止対策の徹底を、改めてお願いさせていただきたいと思います。

併せまして、第8波への備えとして、重要となって参りますのは、これまでと同様のことではありますが、医療提供体制、検査体制の確保、そして、ワクチン接種の促進、この三本柱であろうかと思います。

本日は、それぞれにつきまして、これまでの進展のご報告とお願いをさせていただきたいと思います。

はじめに、医療提供体制に関してですが、先日の会見でも申し上げましたとおり、第7波を振り返りますと、本県では、適切な投与により重症化を防ぐ効果がある経口抗ウイルス薬の投与実績が大変少ないということが判明しております。

経口抗ウイルス薬のひとつであります「パキロビッドパック」につきましては、本年9月15日時点の使用状況、本県は116人分の実績に留まっております。人口比で言いますと、全国43位となります。

一方、県の専門家からは、このパキロビッドパックにつきまして、内服した65歳以上の新規感染者においては、死亡率を80%減らすとの海外論文をもとに、経口治療薬の有効性についてご指摘をいただいてるところであります。

こうした状況を踏まえまして、第8波への備えとして、経口抗ウイルス薬の有効活用を促進する必要があると考えております。このため、研修会を開催することといたしまして、今月27日の木曜日、山梨大学、山梨県医師会とオンラインで共同開催することといたしました。

研修会におきましては、専門家による経口治療薬の現状や課題に関する講演、或いは、実際に使用経験のある医師による診療事例の紹介などを通じまして、経口治療薬の有効な使用について学べる内容となっております。

病院や診療所、薬局における医師、看護師、薬剤師の皆様など、多数の方にご参加いただきますようお願い申し上げます。

2点目は、高齢者・障害者施設における検査体制の充実について申し上げます。

先般、国から第8波に向けた高齢者施設などにおけるクラスター対策強化のため、感染拡大期において、迅速かつ集中的に検査する体制整備について要請をいただいたところであります。

本県におきましては、これまで入所系の高齢者・障害者施設に対しましては、週1回の定期的なPCR検査を実施するとともに、通所系・訪問系の事業所などにおきましても、有症状者に対する抗原検査キットによる検査を実施して参りましたが、第8波に備えまして、これら検査体制を強化したいと思います。

具体的には、感染拡大期におきましては、通所系・訪問系事業所などにおいて、従来の有症状に加え、無症状の方々も対象とし、80万回分の抗原定性検査キットを確保する中で、定期的な検査を行うことができるよう体制を拡充することといたしました。

今後、感染拡大となった場合には、皆様方へ検査キットを配布いたしますので、週3回の抗原定性検査の実施をお願いいたします。

これらによりまして、重症化リスクの高い方に対し、早期発見・早期治療に向けた検査体制の充実を図って参りたいと思います。

最後3点目、ワクチン接種についてです。

県では、今月も引き続き、イオンモール甲府昭和に大規模接種センターを開設し、毎週金・土・日曜日に接種機会を提供しております。

このセンターにおきましては、現在、オミクロン株対応ワクチンを接種しており、16日までの7日間で1458人の方に接種を受けていただきました。

第8波の備えといたしまして、県民の皆様が、厳しい感染状況から自らを守り、そしてまた、周囲の大切な方々を守るための防壁となるよう、この新たなオミクロン株対応ワクチンを速やかに接種していただきますよう、改めてお願い申し上げます。

第7波におきましては、10歳未満の新規感染者の割合が高かった、このことを踏まえまして、第8波に備え、新たに大規模接種センターにおいて、保育所や認定子ども園、幼稚園などの従事者の皆様に向けたオミクロン株対応ワクチンの優先接種枠を設けることといたしました。

大規模接種センターにおきましては、今月、毎週土曜日と日曜日に100名分の枠を設けますので、直近の接種から5か月を経過した方から順次、速やかに接種を受けていただきたいと思います。

なお、先般、国から12歳以上の1回目・2回目接種に使用している従来型ワクチンの供給が年内で終了する旨の連絡がありました。

オミクロン株対応ワクチンは、1回目・2回目の接種が完了した方が対象となります。従いまして、まだ接種を受けていない方は、ぜひとも、急いで、山梨大学医学部附属病院、或いは各市町村の接種会場で接種を受けていただくようお願いいたします。

最後に、国の専門家会合におきまして、インフルエンザが例年より早く流行し、新型コロナと同時に流行する可能性が高い旨の報告がなされています。

インフルエンザと新型コロナの同時流行が起きた場合には、県内の医療体制が再び逼迫することが考えられます。

インフルエンザと新型コロナのワクチンにつきましては、同時接種が認められておりますので、ぜひとも積極的にワクチン接種をしていただくよう、併せてお願い申し上げます。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1337   ファクス番号:055(223)1525

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