ページID:105546更新日:2022年8月3日

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知事からのメッセージ(令和4年7月26日火曜日)

メッセージ

まず初めに新型コロナウイルス感染症につきまして、本県の感染状況について申し上げます。

19日から昨日までの1週間の新規感染者数は、5412名で過去最多となり、前週の約2倍となりました。

この数は、その1週間前と比較いたしますと、4倍以上の水準となっており、まさに感染者数が爆発的に増加している状況であると言わざるをえないと考えております。

また、患者数の急激な増加に伴いまして、入院患者数も増加しております。昨日公表時点の病床使用率は、40%を超え、警戒すべき水準となっております。

このような状況下におきましても、必要とする人に必要な医療を届ける体制を堅持し、県民の皆様の命を守り抜くこと。

これは山梨県の一貫した基本方針であります。

そのために、県としてなすべきことは、医療提供体制の維持・強化を図るため、限られた医療資源が、重症化リスクの程度に応じて、必要な方に的確に振り向けられるよう、機動的に、かつ、きめ細かく見直しを行うこと、提供可能な医療資源そのものの増強に努めていくこと、県民の皆様が厳しい感染状況から、自らを守り、また周囲の大切な方々を守るための防壁、すなわち、ワクチン接種の機会を十分に提供すること、これら3点であろうと考える次第であります。

県では、これらにつきまして日々最大限の努力を行っているところでありますが、本日までに進展を見ました事項につきまして県民の皆様にご報告を申し上げます。

はじめに、医療提供体制の拡充強化について申し上げます。

まず、対応の起点となります保健所につきましては、症状の重い患者さんを見逃すことなく、速やかに適切な医療につなげていくことを目的に、患者情報の聞き取りの簡素化と迅速化を図っており、ファーストケアに速やかにつなげて参ります。

また、ホームケアの受入能力の向上につきましては、協力医をこれまでの開業医に加えまして、病院勤務医へも拡充すべく、県内60病院へご協力をお願いして参りました。

その結果、先般、山梨県立中央病院から、院長先生を含め12名の協力医登録をいただいたところであり、明日7月27から、病院内に執務室を確保し、ホームケア患者の健康観察に当たっていただくこととなりました。大変、有り難く心から感謝を申し上げる次第であります。

このほか、協力医登録を前向きに検討されている病院がまだ20病院近くあると伺っておりますが、感染拡大に早急に対応していくため、是非とも早くご決断をいただき、1人でも多くの病院勤務医の方に登録をしていただくようお願いを申し上げたいと思います。

ホームケアの仕組みにつきましては、協力医による健康観察の対象を、より重症化リスクの高い方に重点化をいたします。

併せまして、重症化リスクの低い患者さんにつきましては、健康観察システムに自らの健康情報を入力していただき、対策本部の看護師が、日々確認し、必要に応じて医師につないでいく「ホームケア・ライト制度」を創設いたしました。

これは患者数が大幅に増加した場合でも、必要とする患者さんに確実に医療の目が届く体制として整備をしたものであります。

また、新たな病床につきましては、県内の医療機関と協議を重ねて参りました結果、去る22日に山梨病院で10床を確保していただくこととなり、これによりまして、既存の389床と合わせ、399床に増強いたしました。山梨病院の病院長をはじめ医療スタッフの皆様に対しまして、改めて感謝を申し上げます。

病床確保フェーズにつきましては、これまでフェーズ4の348床で運用して参りましたが、現在の感染状況を考慮し、専門家のご意見を伺う中で、本日付けでフェーズ5の399床に切り替えることといたしました。

新たな病床の確保につきましては、今後も鋭意努めて参りますが、他方におきまして、一般医療への影響も勘案をしなければならない状況ではあります。

そこで、病床の逼迫を抑える対応として、専門家会議の意見を踏まえ、22日付けで、入院基準や、退所後ケアの基準につきましても、見直しを行ったところであります。

次に、濃厚接触者の待機期間短縮について申し上げます。

先週金曜日、政府から、これまで7日間だった濃厚接触者の待機期間につきまして、5日間に短縮した上で、2日目・3日目に抗原定性検査をして陰性だった場合には、3日目に待機を解除するとの発表がありました。

これまで本県では、待機期間の早期解除のための4日目、5日目の検査を無料で受けられる検査制度を運用してきましたが、濃厚接触者の早期の社会経済活動への復帰を後押ししていくため、今回の取り扱い変更に合わせまして、2日目、3日目の無料検査制度として実施することと致しました。

次に、ワクチン接種の促進について申し述べます。

県の大規模接種センターは、6月から設置をしておりますが、これまでの21日間で合計7406名の方に接種をしていただきました。

特に、感染が急拡大してきたこの2週間は、1日に500名から700名を超える方に接種をしていただくなど、大変盛況でありました。

中でも、10歳代の方が全体の約3割を占めており、若者世代が意欲的に接種していただいている状況は、大変心強く思っている次第であります。

このため、8月につきましても、県内3カ所で予約不要の大規模接種会場を、延べ26日間、設置することと致しました。

また、県下のJAを会場といたしました巡回接種につきましても、8月1日のJAフルーツ山梨を皮切りに、全10カ所で実施して参ります。

3回目のワクチン接種を済ませていない方につきましては、こうした機会を是非とも、活用していただき、早期の接種を重ねてお願いを申し上げます。

先ほど申し上げましたように、全国的に感染者が爆発的に増加しておりまして、依然として厳しい状況が続いております。

本県の病床使用率ですが、まだ50%を下回る水準にはありますが、日々、桁違いの感染者が発生していることから、検査・診療までに時間がかかるようになってきております。また、休日・夜間の救急外来の受診者も急増をしている状況でございます。

救急車による発熱患者等の搬送も増えまして、病院への受け入れまでに時間を要する事例も報告されております。今後、更に感染が拡大した場合には、医療提供体制が一層逼迫する事態も想定されるところであります。

また、コロナ患者に対応していただいているクリニックや、重点医療機関の疲弊も大変大きくなってきております。

そこで、医療崩壊を起こさないためにも、医療機関の皆様、県民の皆様にこの際、何点かお願いをさせていただきます。

まず、これまでコロナ患者を診ていない医療機関や、協力医療機関の皆様におかれましても、例えば、発熱患者等の救急搬送患者のスムーズな受け入れや、ホームケア患者の容態が悪化した場合の外来受診など、どのような形でも構いませんので、ぜひとも、積極的にご協力をいただきたいと思います。心からお願いを申し上げます。

また、県民の皆様におかれましては、医療提供体制を守るための協力をぜひともお願いしたいと思います。

まず、夜間・休日の救急外来につきましては、軽い発熱や咳、喉の痛みといった軽度の症状の方で、平日の日中に受診が可能な方は、できる限り平日・日中に、お近くの診療・検査医療機関の受診をお願いします。

また、コロナに罹ったと思われる方で、救急車を呼ぶかどうか迷われる方は、ぜひとも、119番通報をされる前に、まず、24時間対応の「受診・相談センター」にご相談をいただきたいと思います。

例えば、軽症で救急車を使って病院に行かれた場合には、たいていの場合は、ご自宅での療養になるケースが多いかと思いますが、その際、病院からご自宅までの帰りの交通手段がなく、お困りになったという事例も報告をされております。

患者さんご本人のご負担も考えれば、予め、受診・相談センターにご相談いただいてから、受診をしていただくようお願いをいたします。

また、先週末から夏休みに入りまして、旅行や帰省、夏祭りなどにより、人流が活発化しておりますが、生活の場面に応じた適切な不織布マスクの着用、手洗いや手指消毒、そして換気など、県民の皆様お一人お一人ができる対策の徹底につきまして、改めてお願いをする次第であります。

また、感染者が急増しております。誰でもコロナに罹る可能性があります。

私どもといたしましては、万全の医療体制を構築し、患者さんお一人お一人に、医療の目を届けていく体制をとってはおりますが、医療につなぐまでの間、急な発熱への備えといたしまして、ぜひとも、ご自宅に解熱剤などをご用意していただくことで、結果としてご自身の負担も軽くなりますので、これはぜひとも、お勧め申し上げたいと思います。

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1337   ファクス番号:055(223)1525

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