ページID:103003更新日:2022年2月10日

ここから本文です。

知事からのメッセージ(令和4年2月8日火曜日)

 

メッセージ

まず感染状況ですが、新型コロナウイルス感染症、先月の新規感染者数は4154人と、1ヶ月あたりの過去最多を記録いたしましたが、今月に入り1日から昨日までの7日間につきましては、前週の同じ曜日と比較して連続して減少を記録しております。

ピークアウト前夜と言ってもよいのではないかなと考えている次第ですが、しかしながら、本県の感染状況は、東京都など近隣都県の感染状況に大きく影響されますので、これら東京都はじめ近隣諸県においては、増加のスピードは弱まったとしても増加傾向が続いております。従いまして、強い警戒感を持って対応すべき状況が続いております。

こうした状況踏まえまして、当面の追加対策につきまして、県民の皆さまにご報告とお願いを申し上げます。

1点目、臨時特別協力要請の期間を延長いたします。

先ほど申し上げましたとおり、県内の新規感染者数は今月に入り減少傾向ではありますが、これは何よりも県からの要請を真摯に受けとめていただき、日々感染防止対策に取り組んでくださっている県民の皆さまのご尽力の成果以外の何物でもなく、私どもといたしまして心からの感謝を申し上げます。

臨時特別協力要請ですが、今月13日までを期限としておりましたが、近隣都県の引き続く感染拡大状況に鑑みまして、もうしばらく警戒を緩めるべきではなかろうという判断から、慎重を期しましてその期間を1週間延長し、今月20日までといたします。

東京都におきましては新規感染者数の増え方が相当緩やかになっており、ピークアウトの方向にあるとの観測もあります。

臨時特別協力要請につきましては、こうした動向も注視しつつ、県内の感染状況の推移を見ながら、可及的速やかに迅速に解除すべく検討して参ります。

県民の皆さまにおかれましては、感染収束へのトレンドを確固たるものとするため、引き続き、気を緩めることなく、ご協力いただきますようお願いを申し上げます。

2点目、ワクチン接種についてです。

県ではこれまで、新型コロナウイルス感染症へのいわば「盾」を持たない、未接種者のための接種会場を設けまして、個々人の発症、重症化リスクの低減とともに、市町村の接種体制への負担を軽減して参りました。

県が設置いたしました各会場におきましては、合計で約2700人の方に新たに接種を受けていただき、これによって、県全体の接種率ですが、概ね初回接種が完了した11月末からは2ポイント以上向上をしております。

今後も引き続き、この未接種者の掘り起こしに努めて参る所存ですが、こうした取り組みに加えまして、今般さらに、追加接種、ブースター接種の前倒しを加速させるべく、追加接種に係る大規模接種を新たに実施することといたします。

まず、来週19日からの2日間、県立美術館に会場を設置し、初回接種だけではなく、追加接種の対象者も含めまして1日800人を先着順で受け入れることといたします。

今後、追加接種に係る会場を更に複数追加して設置をするべく、現在関係者と調整を行っており、詳細につきましては決まり次第お伝えすることといたします。

この追加接種によりまして、オミクロン株に対する発症予防効果は劇的に上昇することがわかっております。オミクロン株、また更に新たな変異株に備えていくためにも、接種機会を逃すことなく、またワクチンの種類にこだわらず、速やかに追加接種を受けていただきますようお願いを申し上げます。

なお、当然のことながら、1回目、2回目の接種を受けていただかなければ3回目の接種というものはありえないわけでありまして、国の接種期限が3回目までを含めまして今年の9月末までとされておりますので、その接種間隔というものを考えていくときに、まだ受けてない方は今すぐ接種を受けていただく必要があります。早めの対応をぜひともお願い申し上げます。

なお、小児用ワクチンにつきましては、今年度内に1万8000回分が本県に配分されることとなりました。県といたしましてもあらゆる手だてを尽くして参りますので、各市町村におかれましては、追加接種の一層の加速化と小児に対する接種に向けた万全の体制構築を改めてお願いを申し上げる次第であります。

3点目、自宅待機者の健康観察とホームケアの運用見直しについてであります。

ご本人の陽性が確認された場合でも、比較的症状が軽度の方につきましては、濃厚接触者とされたお子さんなど、ご家族の検査結果が判明するまでの間、宿泊療養あるいはホームケアの決定をお待ちいただかざるを得ないケースというものがあります。

患者さんにとりましては、感染直後、ご自身の健康の先行きに不安が高まる時期でもありますので、この自宅で待機をしていただくまでの間も、医師などの健康観察が受けられる環境を整備することによりまして、その不安感を取り除いて参りたいと思います。

このため、山梨大学及び山梨県医師会などのご協力をいただき、本日新たに「ファーストケア班」を立ち上げ、運用を開始いたしました。

併せまして、かかりつけ医での受診検査により陽性が判明した患者さんにつきましては、ホームケアの要件に照らし、医学的な見地からご自宅での療養が可能かどうかをかかりつけ医に判断をしていただき、速やかにその判断に基づきホームケアに移行させます。

そして、療養解除までの間、切れ目なくかかりつけ医が受け持ちの患者さんを見守っていく仕組みの導入に向けまして、最終的な調整を進めているところであります。

先ほど申し上げましたファーストケアにつきまして、具体的な運用のあり方について申し上げます。

まず、保健所から情報班に陽性者の情報が到達次第、直ちに健康観察システムに患者情報を登録するとともに、患者さんのスマートフォンに入力用のURLを配信いたしまして、患者さん自らが体温や血中酸素飽和度、自覚症状などを入力できるようにいたします。患者さんがご自身の健康状態のデータを入力することで、常時医師や看護師が健康観察を行うことが可能となって参ります。

また、スマートフォンをお持ちでない方に対しましては、毎日定期的に看護師が、電話などによりまして健康状態を聞き取り、システムに入力することにより、医師などが常時確認できるようにいたします。

併せて、これまでホームケアの決定後に送付しておりましたパルスオキシメーターや食料品などの支援物資につきましても、陽性情報の到達後、直ちに患者さんの下にお送りいたします。

こうしたきめ細やかで切れ目のない見守り体制の運用を行うことによりまして、発症直後から療養が完了するまでのすべてのフェーズにおいて、患者さんが不安の中で取り残されることのないよう万全を期して参ります。

なお、最近の事象を踏まえまして、県民の皆さまに一点注意喚起をさせていただきたいと存じます。

患者さんの中には、宿泊療養施設に入所が必要な方でありましても、その入所を拒否してホームケアでの療養を強硬に主張される方が散見されております。

医師による医学的なスクリーニングを経まして、患者さんに最も適した療養環境で療養生活を送っていただくことは、何よりもご自身のためでありますし、また、地域の医療提供体制を守るという観点からも、大変重要になって参ります。

従いまして、宿泊療養施設への入所が適切と医師から判断された方につきましては、何卒、その判断に従って療養生活に入っていただきますようお願いを申し上げます。

繰り返しになりますが、医師の判断は何よりもご本人のため、そして、ご本人の無事を願う周りの方々の安心のためにもなりますので、ぜひ、宿泊療養施設に入所相当と判断された方は、それに従っていただきたいと思います。

なお、当然のことながら、特段の理由もなくそれに反しましてご自宅で療養される方に対しましては、ホームエイド給付金などによる支援を行うことができませんので、ぜひともご留意をいただきたいと思います。

結びとなりますが、冒頭申し上げましたように、県内の感染拡大状況は一時期に比べて緩和の兆しが見られるところであります。

隣接する東京都での新規感染者のピークアウトが明らかとなった時点において、私どもとしては、反転攻勢に転じて、県内経済の再生に軸足を移した施策の推進をして参りたいと考えます。

県民、そして事業者の皆さまが一丸となって感染防止に取り組み、早期収束を勝ち取ることができましたならば、これを経済活動の早期回復という果実に変えて、皆で分かち合い享受すべきものだと考える次第であります。

医療提供体制の余力に目配りをしながら、最適かつ最も早いタイミングで経済活動の回復とその先の成長に向けて歩みを再開し、春に向けそのスピードアップを図って参りたいと考えます。

県民の皆さまには、この難局を最終的に乗り切るまでの間、もうしばらくご辛抱いただき、この第6波の押さえ込みに、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

 

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1337   ファクス番号:055(223)1525

同じカテゴリから探す

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop