ページID:102688更新日:2022年1月20日

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知事からのメッセージ(令和4年1月18日火曜日)

 

メッセージ

本県の感染状況は、今月11日から17日までの1週間におきまして、542名の方が新規感染者であります。前の週に比べまして、404人増、約4倍という状況となっております。

また、昨日公表いたしました新規感染者数は、ご案内のとおり78名となっておりますけれども、公表後、すでに127名の感染者が確認され、本日の定例の公表時間までに判明した方が更に追加になりますので、1日当たりの感染者数としては、これまでで最多の117人を大幅に上回ることとなっております。

他方、病床等の使用率ですが、42.9%と医療提供体制に影響を及ぼす状況に近づきつつありますけれども、病床等の使用のシミュレーションによりますと、今後1日当たり140人の新規感染者が発生した場合であっても、確保している病床、今後確保予定を含めた宿泊療養室数の範囲内で許容可能である見通しとなっています。

いずれにいたしましても、感染者が急増する局面にあっても、県民の皆さまの命と健康を守るために、必要とされる方に必要な医療を提供できる体制は、厳に確保して参りたいと考えているところでございます。

この観点も踏まえまして、まず、先日発表いたしました、ホームケアの開始につきましてご報告いたします。

現在、山梨大学や県医師会をはじめ関係者の皆さんとの協議を大車輪で進めております。ホームケアの対象者の基準を定め、医師による健康観察、あるいは生活支援物資の配送体制の確立、これらを行った上で明後日の20日から運用を開始する予定となっております。

このホームケアにつきましては、オミクロン株は感染力が強い一方で、重症化リスクも少ないのではないかという、これまでの内外の知見も踏まえる中で、ポストパンデミックを見据えまして、患者の精神的な負担軽減や療養中のクオリティー・オブ・ライフを考慮し、開始するものとなっております。

本県におきましては、ご案内のとおり、これまで、重点医療機関におけます入院、そして宿泊療養施設での療養、退所後ケアを一体で運用して参りましたが、今後はこれにホームケアを加えました4つの柱で、必要とされる方に必要とする医療を提供する体制を確保して参りたいと考えております。

次に、グリーン・ゾーン関係ですが、感染者が発生した場合のグリーン・ゾーン認証の取り扱い基準を見直します。

先日発生いたしました、富士東部地域におけますカラオケボックスでのクラスターですが、昨日までで49名の感染者が確認され、これはグリーン・ゾーン認証施設における最大のクラスターとなります。

現行の認証取り扱い基準におきましては、利用者が特定されていれば、認証取り消し及び店名公表は行わず、事例公表にとどめ、その後、改善などの誓約書の提出を求めることとしております。いわばイエローカードという取り扱いになっています。

しかし、ほとんど故意に近いとも評価されうる行為によって大規模なクラスターを引き起こした場合には、これまでどおり改善指導にとどめることは、むしろ認証制度を形骸化させ、県民の皆さまからの信頼を揺るがしかねないと考えられることから、こうした場合には、直ちに認証の取り消し及び店名の公表が行えるよう、取り扱い基準の見直しについて関係課に指示をしたところであります。

グリーン・ゾーン認証を受けました事業者の皆さまにおかれましては、非常に強力な感染力を持つオミクロン株が流行しているという現状を踏まえまして、ぜひとも、感染拡大防止の一翼を担う役割を強く自覚していただき、認証の取り消しあるいは店名の公表という最悪の事態に至ることがないように、ぜひこの基準の遵守の徹底をお願いいたします。

なお、併せまして、今般の富士東部地域のカラオケボックスに係る感染者と思われますが、現在、宿泊療養施設に入所されている方々の中に、他の療養者のお部屋への訪問、あるいは夜中に騒ぐですとか、一連の他の療養者の迷惑となる行為があったと報告を受けております。

宿泊療養施設は、コロナの感染から1日も早く回復をして元の生活に戻っていただくための、ある意味公共の場そのものでありますので、こういう報告を受けるということ自体が、極めて残念で大いに失望するところであります。

ぜひ、社会人としての最低限の自覚を持っていただいて、この宿泊療養施設におけるルール、マナーの遵守をしていただきますよう、この場をお借りいたしましてお願いさせていただきます。

次に、複数のクラスターの発生を踏まえました、感染防止対策の徹底についてであります。

峡東地域の飲食店と峡南地域の事業所におきまして従業員の方々が複数感染した事案や、中北地域の認定子ども園において園児あるいは職員が複数感染した事案も発生しております。

すでに感染経路が判明している事例のうち、親族間での感染が約4割を占めております。ご家族、知人、職場内の同僚などの間で感染が広がるケースが大変多くなっております。つまり親しい方々の間での感染というものが急激に増えている状況になります。

改めてですが、ぜひともマスクの着用、手洗い、3密の回避、換気の徹底、この基本的な感染防止対策を、改めて実行していただきますようお願いをいたします。親しい方々のリスクを少しでも減らしていただくよう、県民の皆さんそれぞれで気をつけて、警戒度を高めていただければと思います。何卒よろしくお願いいたします。

次に、ワクチン接種に関してであります。

先月15日から2日間、県立博物館に設置いたしましたワクチン接種会場におきましては、想定の約1.5倍となる301名の方が、初回接種を受けていただきました。

これを受けまして、県民の皆さまの高まるニーズに万全に応えていくべく、来月には、新たにJA及びJA山梨厚生連の皆さまの大いなるご協力をいただきまして、県内の農協10ヶ所以上で、全県民を対象に接種を行うことが決まりました。

追加のワクチンの配分が1月24日の週以降になりますので、できる限り早いタイミングの2月の初旬から開始するべく、今検討をしているところであります。詳細な場所、時間につきましては、決定次第、お知らせを差し上げたいと思います。

併せまして、先日発表いたしましたとおり、来月以降も、県立博物館やイオンモール甲府昭和において、引き続き初回接種を行って参ります。1回目の接種の方も、2回目接種の方も、ぜひ遠慮なくご来場いただいて、ワクチンの接種を受けていただきたいと思います。

このワクチンの接種は、繰り返しになりますが、先ほど申し上げましたように、親族間、あるいは親しい仲間内、大切な方々同士の間での感染が極めて強い趨勢となっている中で、大いなる効果を発揮するものでありますので、ぜひ、まだ打たれてない方は、積極的なワクチン接種をしていただきますよう改めてお願いをいたします。

次に、学校関係者向けの協力要請を改定いたします。

今月の10代の感染者のうち、3割弱の方々がワクチン未接種者となっております。現在10代の接種率は約75%となっており、これは年代別で最も低く、子供から親への感染、学校内感染を限りなく防ぐためにも、10代の皆さまには、積極的にワクチンを接種していただきたいと思います。

なお、学校におきましても、児童生徒のみならず、教職員の感染者も増加傾向にあります。学校における集団での学習機会を確保するためにも、より強い感染対策が必要となって参りますので、本日付けで協力要請を改定し、部活動につきましては、当分の間、自校内のみとすることを要請いたします。

最後に、改めまして県民の皆さま、そして事業者の皆さまにお願いを申し上げます。冒頭申し上げましたように感染が急拡大をしておりますが、何としてでも、この感染の波の高さをできる限り低く抑え、そしてこの感染の波を早期に収束をさせることが極めて重要であります。これに関しましては、私ども行政として、最大限のエネルギーを注入して参りますが、県民の皆さま、そして、事業者の皆さまと力を合わせることで初めて、初期の目的が達成されることになるのはもう間違いありません。

ぜひとも、この山梨県の生活、そして、その生活を支えていく様々な社会活動・経済活動を守っていき、そして、一刻も早く日常を取り戻すべく、県民の皆さま、事業者の皆さまのお力添えを改めてお願い申し上げます。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1337   ファクス番号:055(223)1525

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