ページID:101261更新日:2021年9月9日

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知事からのメッセージ(令和3年8月20日金曜日)

 

メッセージ

本日20日、国によるまん延防止等重点措置の適用を受けて、山梨県におきましては、新たに9月12日まで、感染拡大防止のための厳戒措置を開始いたしました。

改めてこの機会に県民の皆さまに申し上げます。本県では昨年、新型コロナウイルス感染症の県内患者の発生に先立ちまして、先手対応、事前主義のもとで、今日まで可能な限りあらゆる対策を講じて参りました。

本県における新型コロナウイルス対策の基本方針は、これまでも、そしてこれからも、一貫して命と生活経済の両立であります。

過去幾度となく、感染の波が押し寄せてきた厳戒状況の中におきましても、本県は、命と経済の両立を確保するために、最善あるいは事前の策を模索し、これを実行に移してきたところでございます。

しかしながら、今般、日本国内はおろか、全世界的に広がっているデルタ株は、ついに本県を含めました自治体単位での感染防止対策を簡単に乗り越えるほどの最悪の感染力を示しております。多くの県民の皆さまのご尽力にもかかわらず、本日の県内新規感染者数は、過去最多を大幅に更新いたしまして、103人となっており、これに伴いまして、今や県内の医療資源は枯渇の瀬戸際にあると言っても過言ではない状況まで追い詰められているところです。

経済の維持も、命と健康があればこそ、命を守ってこそでありまして、感染防止と経済とのバランスのあり方として、今このタイミングにおきましては、経済活動にブレーキをかけて、感染防止に重点を置くべき局面であると判断をいたしました。

デルタ株の極めて強い感染力に対抗し、これを押さえ込んでいくためには、より広域で、首都圏全体として、あるいは国全体として足並みをそろえて、沈静化に取り組むことが必要不可欠であります。

今は、山梨県もまた緊急事態宣言が発出されている近隣各都県と足並みをそろえ、一刻も早い終息を試みることが、県民利益の実現への最短距離であると考える次第でございます。そして、これこそが、山梨におきましても、休業要請や酒類の提供の停止など、緊急事態宣言地域に近い水準での協力要請及びまん延防止等重点措置の断行に踏み切る最大の理由でございます。

この感染拡大の早期終息こそが、早期解除のための最短距離であります。

そのためにも、本日以降も、医療提供体制の増強の徹底、ワクチン接種環境の整備の徹底、コロナ禍終息を見据えた再生対策の徹底という「三つの徹底」に、最大限のエネルギーを注入することを県民の皆さまにお約束申し上げます。

本県における、コロナ禍対応への判断におきまして、すべてに優先するものは、ただ一つであります。県民の皆さまの忍耐に甘んじることなく、私とすべての県職員が先頭に立って、今とこれからの県民の皆さまの命と生活を守ることです。都市部の地域で見られますような、患者が医療のケアを受けられないまま死に至るような最悪の事態は、本県においては、断固として起こしてはなりません。そのためにこそ、この「三つの徹底」に全力で取り組んで参ります。

そして、今回の変異株災害の終息機運の把握にも、最大限の感度で臨み、回復と再生に向けて、とにかく迅速に再び反転攻勢に向かうことをここに改めてお約束申し上げます。それでは以下具体的な対策についてご説明申し上げます。

まず、医療提供体制の増強の徹底に関してですが、医療強化型の宿泊療養施設の施設を稼働させます。

現在、宿泊療養施設におきましては、常駐する看護師が定期的に健康観察を行い、必要に応じて医師の指示をオンコールで仰ぎ、緊急搬送の必要がある場合には、速やかに重点医療機関へ搬送するシステムになっております。この度、来る24日から、療養者に対するより手厚いケアを行うために、山梨大学の全面的なご協力のもとに、宿泊療養施設に医師を常駐させ、点滴や酸素吸入などの治療や処方薬の投与を行う医療強化型の宿泊療養施設を、富士河口湖町の「ホテル東横イン富士河口湖大橋」において稼動させることといたしました。これにより、反射的な効果として、重点医療機関の負担軽減を実現し、重点医療機関がより高度な医療を必要とする状態の患者に専念できるようにして参りたいと考えております。

さらに、宿泊療養施設自体につきましても、既存の536部屋を大幅に追加増強するべく準備を開始いたしました。今後、導線などの確保の可能性、あるいは地元のご理解、あるいは医療スタッフの手配など、必要な調整がつき次第、速やかに稼動させたいと考えております。

次に、療養施設退所後のケアの実施についてであります。

感染者が急増する中におきましても、医療提供体制を守り、かつ、お一人お一人に可能な限りの医療的ケアを提供するために、今月24日から退所後ケアを開始いたします。これまでと同様、患者の症状に応じて、入院または宿泊療養施設に入所いただくことは、原則として堅持して参ります。その上で、ご本人及びご家族の同意を含めた一定の基準を満たし、かつ、医師が可能と判断した場合には、療養場所を患者のご自宅に変更いたします。なお、退所後ケアの運用にあたりましては、重症化リスクの低い無症状の患者から実施することとし、看護師による毎日の健康観察、24時間体制のオンコール相談など、安心して療養いただける体制を整えて参ります。

併せて、退職後ケアへの移行後の一定期間、生活物資の供給やパルスオキシメーターの貸し出しを行い、療養生活の円滑な移行をお支えいたします。

なお、退所後ケアの運営を円滑・的確に行うため、県の新型コロナウイルス感染症関係総合対策本部の体制を強化し、医療部に「退所後ケア班」を設置して対応に当たることといたします。

次に、ワクチン接種環境の整備の徹底についてです。

県が開設いたします大規模接種センターについて、本日13時に追加で開放いたしました3500人分の一般枠については、ほぼ予約で埋まったとのことであります。県立図書館分の予約につきましては、23日の午前9時から受け付けを開始いたしますので、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。

次に、妊婦への接種についてであります。

近隣県において発生いたしました痛ましい事例も踏まえまして、今般、妊婦と胎児の双方を守るため、妊婦へのワクチン接種を積極的に推進するべく、妊婦の皆さんに対し、迅速に、そして何よりも安心して接種していただけるよう、全県的な体制の整備について検討を指示いたしました。検討に際しましては、各市町村及び地域の産婦人科医とも連携の上、市町村内の身近な産婦人科において接種が可能な数を集計いたしまして、その数と、年間出生数約5000人いらっしゃいますが、その人数差分の対応につきまして、今後速やかに専門医療機関と相談して参ります。

3点目、コロナ禍終息を見据えた再生対策の徹底についてです。

この件につきましては、現在、全庁を挙げて、リカバリープランの策定に取り組んでいるところであり、改めて機会をいただき報告をさせていただきたいと思います。

最後、その他に関してですが、まず、4点目といたしまして、「グリーンパトロール」の実施についてであります。

本日から適用を開始いたしました、まん延防止等重点措置の実効性を確保するため、県内全域の対象施設に対しまして、営業時間の遵守状況等について現地確認などを行います。

事業者の皆さまにおかれましては、これ以上の感染拡大を防ぎ、収束への道筋をつけることによりまして、通常の経済活動の再開につなげるという趣旨でありますので、何卒ご理解を賜りまして、このグリーンパトロール隊の活動にご協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後に、いわゆる「路上飲み」などの行為につきましては、感染リスクの高い行為として自粛を要請しているところでありますが、この度、その実効性を確保するため、警察本部のご協力をいただくことといたしました。本日以降、警察によりますパトロールの中で、路上あるいは公園等における集団での飲酒行為が見られた場合には、警察官が県の要請内容を伝え、行為をやめるようお願いをすることもあり得ますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、これまでも何度となく申し上げておりますが、県民の皆さま、事業者の皆さまにおかれましては、県とともに心を一つにして、この難局を早期に乗り越えるべく格別のご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1337   ファクス番号:055(223)1525

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