ページID:101016更新日:2021年8月20日

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知事からのメッセージ(令和3年8月18日水曜日)

 

メッセージ

この度、本県は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づきますまん延防止等重点措置実施区域に追加されることとなりました。

その期間は、明後日の20日から来月12日までの24日間となっております。

今回の追加は、県からの要請によるものではありませんが、感染拡大の防止という点において、国も県も目的とするところは一つであります。

併せまして、これは全国的な危機対応であり、その際の意思決定秩序の維持というものは極めて重要であると考えております。

したがって、経緯の如何にかかわらず、感染症対策の最高責任を負う政府による重点措置実施区域への追加を重く受け止め、国・県一体となって、現在直面する危機を乗り越えるべく全力を尽くして参ります。

さて、本県におきましては、このほどの政府によります重点措置適用に先立ちまして、今月6日から22日までを期間とする「臨時特別協力要請」を発出し、不要不急の外出や移動の自粛、営業の自粛などをお願いしてきたところであります。

県民の皆さま、あるいは事業者の皆さまの感染防止対策へのご理解とご協力に対しまして、改めて感謝を申し上げます。

しかしながら、県内の新規感染者数でありますが、昨日は89人、そして本日は93人と、連日過去最多を更新し、なお減少傾向には転じておりません。大変残念ながら、現時点におきましては、臨時特別協力要請による明らかな効果というものは、見られない状況だろうと言えます。

他方におきまして、後に説明申し上げますとおり、本県の感染症に係る医療提供体制の逼迫度合いというものは、危機的状況に陥っております。

そこで、もう一段の厳しい対策が必要であるとの判断のもと、今回の重点措置の適用を契機として、国との協議を踏まえ、さらなる感染拡大抑止対策、医療提供体制の強化策、ワクチン接種の加速化策を講じることといたします。

まず、感染拡大抑止策に関してですが、感染拡大の抑止に向けましては、従来の協力要請、臨時特別協力要請及び今般のまん延防止等重点措置を統合いたしまして、「山梨県新型コロナウイルス感染拡大防止への協力要請及びまん延防止等重点措置」に一本化いたします。

期間は、本日から来月12日までの26日間となります。ただし、まん延防止等重点措置に係る部分につきましては、先ほど申し上げましたとおり、今月20日から来月12日までといたします。

要請内容などによりまして、全県を対象とするものと、まん延防止等重点措置適用対象となる市町村を対象とするものに分かれます。

まん延防止等重点措置の適用対象となる市町村は、甲府市、富士吉田市、都留市、山梨市、大月市、韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、笛吹市、上野原市、甲州市、中央市、市川三郷町、富士川町、昭和町、山中湖村、富士河口湖町の18市町村となっております。

県民の皆さまにおかれましては、引き続き、全県において、不要不急の外出自粛を徹底されるよう、重ねて要請をいたします。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

次に、事業者の皆さまにおかれましては、引き続き、休業または営業時間の短縮をお願いいたします。詳細につきましては、後程ご説明申し上げます。

このうち、特にまん延防止等重点措置の適用対象となる区域内の飲食店におかれましては、20時から翌朝5時までの営業自粛の徹底と併せまして、酒類の提供を行わないよう新たに要請いたします。

なお、酒類提供の可否につきましては、政府とも議論を重ね、我が県の取り組みあるいは考え方に対しましてしっかりとご理解はいただきました。しかしながら、その上でもなお、感染防止対策の最高責任を負う政府の判断として、「まん延防止等重点措置適用のスタート時点においては、全国一律の対応を行う」ということであります。現時点での山梨県内の感染状況にも鑑みまして、最終的にこれを尊重せざるを得ないと判断いたしました。

事業者の皆さまには、営業へのさらなる制約によるご負担をおかけすることとなり、誠に忸怩たる思いでありますが、何卒ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

山梨県といたしましては、今後、重点措置の期間中でありましても、できる限り速やかに、酒類の提供を含めた営業への制約を緩和するべく、感染状況の改善に全力を尽くして参ります。

次に、協力金等に関してですが、本来自由であるべき営業活動を公的な要請により控えていただきましたことに対しましては、可及的速やかに協力金を支給し、そのご協力に報いたく考えております。

まん延防止等重点措置の適用対象となる区域内におきましては、グリーン・ゾーン認証を取得していない施設につきましても、休業要請に対応していただいた事業者の皆さまには、協力金を支給することといたします。なお、これらの施設が新たにグリーン・ゾーン認証を取得していただく場合には、県として最大限の支援を行うこととし、かつ、協力金につきましても、要請期間に遡って認証店と同様の取り扱いといたします。

また、酒類や食材などの納入、あるいは運転代行に携わる皆さまなど、今回のまん延防止等重点措置の適用により大きな影響を受ける事業者の皆さまにおかれましては、今回のまん延防止等重点措置の適用により、国による「月次支援金」による支援の対象となります。山梨県におきましては、対象となる全ての事業者の皆さまが、円滑に月次支援金の支給を受けることができるよう、商工団体を通じた取得支援を行うべく関連予算を次期県議会の9月議会に提出することといたします。

さらに、前回の記者会見でも申し上げましたとおり、当面の協力金の支給に加えまして、県内経済の需要喚起策を柱とする「リカバリー・メニュー」を策定し、秋以降早期の展開を目指して参ります。

リカバリー・メニューの策定に当たりましては、今回の対象事業者さんはもちろんのこと、山梨で頑張る、踏ん張っておられる県民の皆さますべてのお気持ちが、少しでも前向きになれ、明るい笑顔に繋がるものをと考えております。

山梨県全体に、一つでも二つでも、希望の芽が吹くような、必ず訪れるコロナ禍後への希望に繋がる、そのような内容にしたいと考えております。

次に、医療体制につきましては、重点病院における病床数も、既存の305床に加えまして、来週中には30床を超える増床ができる見込みであります。また、宿泊療養施設につきましても、従来稼働していた421室に加えまして、先般、東横イン河口湖大橋の増室と、北杜市の若神楼の再開により、100部屋を上回る増強をしておりますが、ここ2週間における感染者数の急増によりまして、逼迫の度合いを増しております。

この状況につきましては、県のホームページで毎朝更新し、情報公開しております「医療危機メーター」をご覧いただけますとおり、危機的状況はいよいよ深刻度を増しているという状況であります。この後ろに、医療機器メーターを掲示しております。また、今日お配りしておりますこちらの資料をご覧いただくと、シミュレーションにより、1日当たり70人の新規感染者が出ても、かなり病床の圧迫というものが深刻な状況になります。常に満室するわけにはいかない、宿泊療養施設その他で、病状悪化した方を受入れるこの体制を確保していくためには、この黄色い状況というものは、全く望ましくない状況であります。また、80人を超えますと27日の金曜日、90人を超えますと来週月曜日には、病院に入院しなければならない方も、病院に収容することができなくなる、こういうことが、シミュレーション結果として出ているところであります。県内の医療提供体制は一段と深刻です。耐えられない次元に刻一刻と近づいている、こういう状況でございます。

先に申し上げました重点措置につきましても、本県の医療提供体制を何としても守り抜き、県内患者に手厚い医療的ケア、医療へのアクセスを確保し続けるためにこそ、これを実施するものであります。

一方、人口密集地であります東京都における自宅療養の現状などを踏まえました時に、人命最優先の観点からも、さらなる病床逼迫や、宿泊療養施設への入所が困難となる事態も想定し、常に最悪の展開を念頭に、最善の準備を進める必要性を強く感じているところであります。

そこで、感染者がさらに急増した場合におきましても、お一人お一人に可能な限りの医療を提供できるよう、県医師会あるいは地区医師会とも相談しながら、関係者が極めて密に連携して検討に着手しております。入院、入所が困難となるような事態に対しましていかに対処するか、その準備につきましても、今すでに関係者と検討に着手をしたところであります。

次に、コロナ禍収束の切り札でありますワクチン接種の加速化について申し上げます。

県が設けます大規模接種センターにつきましては、すでに本日から、アイメッセ山梨においても、2ヶ所目ですが、スタートしております。

昨日17日から、一般の県民の皆さまの予約も可能といたしましたところ、昨日開放した約8000人の予約枠は、その日のうちに埋まりました。残りの約2000人の枠につきましても、システムの準備が整い次第、予約をしていただけるようにいたしますので、ホームページの更新をお待ちいただきたく思います。

なお、県民の皆さまのワクチン接種をさらに促進するため、甲府市からの要請も受けまして、来週から、JR甲府駅北口前の山梨県立図書館に、県内3ヶ所目となる新たな大規模接種会場を設けることといたします。

ワクチン接種は、社会活動を自粛あるいは制限といった萎縮させる環境から解放するための唯一にして最大の有効策であると考えております。巷間、様々な疑念やネガティブな情報が語られますが、本県における実例に鑑みましても、

重症化防止効果はもちろんのこと、感染防止効果につきましても、明らかであると言えると考えます。

県といたしまして、甲府市をはじめとする県内市町村や山梨大学、医師、看護師をはじめとする医療関係者の皆さま、地域や職場の皆さまと、ワクチン接種加速のために総力を結集する体制を構築して参ります。

結びでございますが、この度、本県はまん延防止等重点措置区域の適用を受けましたが、本県では、今月6日から国による重点措置以上の対策を実施し、県民の皆さまには、すでにお取り組みとご努力をいただいているところでございます。

しかしながら、これも繰り返しになりますが、現状におきましては、感染拡大のスピードは、減速はおろか、残念ながら、依然として加速している状況にあります。

法律や制度の力もさることながら、何よりも感染拡大を食い止める最善策は、ためらうことのないワクチン接種の徹底と、地域、社会全体での接種の浸透、そして、県民の皆さまお一人おひとりの、自分だけではなく互いの命を守ろうという強い覚悟と意志をおいて他にありません。

医療提供体制を、ひいては、県民の皆さまの生命を守るために、県からの要請を、ご自分のため、ご家族のため、大切な方々のため、そして皆さまが暮らす地域社会全体のためにも、しっかりと応じていただきたく思います。

また、少しでも体調が悪いとお感じになった場合には、ためらうことなく、受診・相談センターにご連絡、ご相談をいただきますようお願い申し上げます。全国的には、「軽い風邪程度」と甘く見て、受診相談を怠った結果、1週間で体調が急変し、命を落としてしまわれた事例もあると聞いております。新型コロナウイルス感染症は、大変恐ろしい病気である、これまでのインフルエンザとは違うという認識を、今一度、新たにしていただきたく思います。

どうか、ご自身の命を守る行動を取っていただきたく思います。

そして、危機に瀕した際には、皆さまの身近には、常に皆さまの命を第一に考える「山梨県」という存在があることを思い起こしていただきたいと思います。

私と県庁職員は、一丸となりまして、これからも県民の皆さまを守り抜くために、先頭に立って、新型コロナウイルス感染症と戦って参ります。

県として必要なことは、すべて躊躇なく検討し、実施して参ります。

最後に、県民の皆さま、事業者の皆さまに対しまして、県とともにこの厳しい局面を乗り越えるべく、重ねてご協力をお願い申し上げます。

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1337   ファクス番号:055(223)1525

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