トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和3年6月18日金曜日)
ページID:100630更新日:2021年7月20日
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複数のクラスターが同時発生し、病床使用率のひっ迫など、本県の感染制御に重大な脅威を与える可能性があったことから、6月10日に、緊急事態に準じた措置として臨時特別の協力を要請し、基本的な感染防止対策の徹底や、不要不急の外出、イベント等の開催自粛、あるいはファミリーマスクなどをお願いしてきたところでございます。
その結果、複数発生していた施設等のクラスターにつきましては収まりつつあり、感染者の数も減少傾向を示しております。
直近1週間当たりの感染者数は99名、人口10万人当たりでは12.2名と、ピーク時の半数程度まで減少してきており、感染者数はステージⅡ相当となっております。
また、病床使用率は高い水準にあるものの、今後、一定程度の退院が見込まれ、使用率は減少していくことが想定されますことから、医療提供体制への負担は抑制できるものと考えております。
さらに、本日、中北地域の高等学校におきましてクラスターが発生いたしましたが、軽症者、無症状者が多いことから、病床を圧迫する可能性は低いものと思われます。
以上のことから、現在の状況は、本県の感染制御に重大な脅威とは認められないため、臨時特別協力要請は延長せず、予定どおり今月20日をもって終了といたします。
県民の皆さまのご協力に感謝申し上げます。
しかしながら、感染経路不明の感染者の割合は依然として高い水準にとどまっており、感染のリバウンドが起きないように、引き続き高い警戒感を持って対応していく必要があります。
そのため、引き続き必要な対策につきましては、協力要請を改正し対応して参りたいと思います。
協力要請の改正点は3点であります。
まず第1点目。臨時特別要請でお願いをしていた行動規範の作成につきまして、引き続き協力要請におきまして、団体事業者等の皆さまに作成をお願いしたいと考えております。
2点目は、これまでの感染事例で明らかになりました、事業所等におきます飲食時、あるいは喫煙時の感染防止対策、清掃等委託業者も含めました事業所全体での感染防止対策の徹底などにつきまして、協力要請に盛り込むことといたしました。
3点目は、昨日、国の新型コロナ対策本部におきまして、緊急事態宣言及びまん延防止重点措置の期間延長、及び区域変更が決定されたため、本県の協力要請も、それに合わせる形で一部改正を行います。
なお、家庭内マスクの徹底、不要不急の外出、移動の自粛、イベント、会議等の開催自粛は、臨時特別協力要請の終了に伴いまして解除となります。
また、グリーン・ゾーン宿泊県民割りは新規の受け付けを再開することといたします。
次に、聖火リレーの実施についてです。
東京オリンピック聖火リレーが、来週末、26、27日に本県で開催されます。
先ほど申し上げましたとおり、感染状況は依然として警戒を緩める状況ではないことから、感染対策を徹底した上で、聖火リレーは予定どおり公道で実施したいと思います。
そのため、県民の皆さまと聖火リレー運営関係者の皆さまには、次の感染防止対策の徹底をお願いいたします。
まず、県民の皆さまへのお願いであります。
聖火リレーは、出発式及びセレブレーションも含めて、すべてインターネットで中継いたします。
このため、できるだけ自宅などで、ネット配信でのご覧をお願いいたします。
なお、ご家族や知人がリレー走者として走行される場合で、応援観覧する場合は、声を出さずに拍手による応援や、他の応援者との間隔を十分開けるなどのご協力をお願いいたします。
聖火リレーの運営関係者の皆さまには、基本的な感染対策の徹底とともに、運営におきましては、観覧者が密集しないよう、呼びかけを徹底していただき、観覧者の密集が確認された場合には、即時に応援グッズなどの配布を中止するなどの対策の徹底をお願いいたします。
対応につきましては、以上となります。
最後に、繰り返しではありますが、感染者数は減少傾向にあるとはいえども、引き続き気を緩めることなく、高い警戒感を持って対応していかなければならない状況ではあると考えます。
今後、感染が再拡大した場合には、改めまして、不要不急の外出、あるいは移動の自粛、イベント、会議等の開催自粛をお願いすることも検討しなければなりません。
感染のリバウンドが起きないようにするためにも、今一度、基本的な感染防止対策の徹底をしていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。