トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和2年4月24日金曜日)
ページID:95286更新日:2020年6月18日
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新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けまして、緊急事態宣言の対象区域が、ご承知のように、本県も含めて全国に拡大されたことを受け、20日に緊急事態措置を開始したところであります。
県民の皆様には、大変なご不便、ご負担をおかけすることになりましたが、県民一丸となっての取り組みをお願いしたところ、多くの方に、外出の自粛や休業要請など、人の移動を最小化する取り組みにご理解ご協力をいただいているところであります。まずは、県民の皆様に心からの感謝を申し上げます。
これに対しまして、パチンコ店で構成されます山梨県遊技業協同組合は、4月23日から5月6日まで、全国初となると思いますが、全店舗の休業を決定し、一刻も早く安心して営業できるよう、県に対しては、医療の充実と感染拡大防止対策の強化を展開するため、休業補償を求めないことを決定されたと伺いましたので、この場をお借り致しましてご紹介させていただきます。
また、山梨県旅館ホテル衛生協同組合さんにおかれましても、県旅連として、ゴールデンウイーク中の新規の予約を受けないように、また、行楽のお客様には、予約のお断りのお願いをしていただくよう会員の旅館、ホテルに対して要請をされたとのことであります。
また、こちらにおかれましても、国が施行する持続化給付金のことだと思いますが、「可能な限り早く皆様の手に届くように、全力を尽くすと県が言っておりますので頑張っていきましょう」とコメントもいただいているところであります。このように深いご理解を示していただいたことに改めまして感謝を申し上げます。
さて、措置発出から1週間が経過しまして、いよいよゴールデンウイークが間近に迫って参りました。ここがいよいよ正念場、踏ん張りどころであると思います。
これまでも、本県におきましては先手対応、事前主義を基本姿勢としてきたところでありますが、県の相談窓口には、県民の皆様から寄せられる声や、また、昨日実施した富士北麓の7市町村長とのテレビ会議で合意した内容、さらには、国の専門家会議の提言を踏まえるとともに、ゴールデンウイーク期間中に、人の移動が多くなることを避けるため、この時点で緊急事態措置の内容を強化することが必要であるとの認識に至ったところであります。
このため、本日、山梨県新型コロナウイルス感染症関係総合対策本部を開催致しまして、具体的に強化する内容を指示し、決定したところであります。
追加の内容として、次の2点でございます。
1点目と致しましては、県外にお住まいの方へのお願いとなりますが、不要不急の帰省や旅行など、県外から本県へお越しになることを自粛していただくよう要請を致します。
さらに、県外の方が山梨県内に滞在する間は、既に県民の皆様にお願いしたのと同様に、食料や生活必需品の買い出しなど、生活の維持に必要な場合を除いては、原則として外出しないことをお願い致します。
なお、県民の皆様におかれましては、引き続き、食料品など生活必需品の買い出しなど生活の維持に必要な場合を除いては、外出しないことに加え、買い出しなどを行う場合には人数を必要最小限に絞るとともに、混雑時を避ける、あるいは人と人との距離を適切に取るといった工夫を講じるようにお願い致します。
2点目と致しましては、事業者の皆様へのお願いとなります。適切な感染防止対策の徹底を要請する施設に温泉施設、ゴルフ場、観光施設及びこれに付随する物産販売店を加えることと致しました。
加えて、感染防止対策として、特に要請を行う内容として、生活必需物資販売施設につきましては、対面接客時の距離の確保など、また、屋外の運動施設につきましては、屋内部分の使用停止などの感染防止対策の徹底を、また、観光施設等につきましては、行列を作らないための工夫などを新たに追加したところであります。
このようなお願いをする背景を申し上げます。昨日、富士北麓7市町村長の皆様とテレビ会議の際、富士五湖をはじめとした観光地や観光施設、ゴルフ場等に県外ナンバーの自動車が数多く見受けられ、地域住民の方が感染拡大に大変な不安を感じているとの意見が続出したところであります。
ゴールデンウイーク期間中には、さらに多くの山梨県内外からの観光客が、本県の最大の観光地である富士北麓地域のみならず、県内各地に点在する観光地を訪れることが予想されます。このため、今回新たに県外の方向けの要請や観光施設などでの感染防止を強化する対策も加えさせていただいた次第であります。
山梨県は世界に誇る富士山をはじめ、豊かな自然、高品質な農産物、様々な地域資源を誇ります。観光を主要産業とする本県と致しましては、まことに苦渋の極みとなりますが、この時期に一刻も早く感染の拡大に終止符を打つことこそが、県内経済や県民生活に活気を取り戻すための最短の道であると私は信じております。
繰り返しになりますが、県民の皆様におかれましては、通院や食料品などの買い出し、通勤といった生活の維持に必要な場合を除いた外出、並びに都道府県をまたぎました移動の自粛を徹底していただきますよう、重ねてお願いを申し上げます。
事業者の皆様には、既にお願いしている休業要請への協力、適切な感染防止対策や人との接触機会の削減のための工夫を、なお一層強化していただくようお願い申し上げます。
もう1点皆様にお願いがございます。
医療従事者の皆様には、県民の皆様の命を守るために、まさにコロナウイルスと対峙する最前線で昼夜を問わず、奮闘をしていただいております。
しかし、大変残念なことに、医療に従事する方々への偏見や差別が県内においても生じているとの声が聞こえて参りました。
このような行為は、大変恥ずかしいことでもあり、決して許されるべきことでもありません。繰り返し申し上げておりますが、感染症は、誰でもかかり得るものであります。感染症にかかることは、決して罪でも悪でもありません。
ほとんどの県民の方々は、本県内で医療に携わる医師や看護師、その他の医療従事者の皆さんの奮闘を励ます強い気持ちを持っておられ、これは明らかなことであろうかと思いますが、ぜひ、今一度我々の命を守ってくださる方々への感謝と敬意を県民全体で共有していただきたくお願いを申し上げます。
県におきましては、本日から5月6日までの間、県庁舎別館を、医療に携わり、我が身の危険を顧みず、県民の皆様のために、新型コロナウイルスと戦ってくださる医療従事者の皆様への敬意と感謝の気持ちを表すために青色でライトアップすることと致しました。
なお、今回の事態に対しまして、知事としてさらなる覚悟を持って対処するため、5月1日から1ヶ月間、知事給与を1円とし、我慢の先頭に立って参る所存であります。
この難局を県民の皆様、事業者の皆様、現場で医療に従事する皆様などと一丸となって乗り切っていきたい。そして、終息後には、山梨を今までよりも、もっともっと先へ跳躍させていきたい私の思いの表明であります。
最後に、県民の皆様に改めて申し上げます。山梨における感染拡大の防止は、まさに今が最大の山場、正念場です。ここを踏ん張りきれるかどうかで、大きな違いが生じます。一刻も早く感染拡大を抑え込むことこそが最大の経済対策であり、最大の地域活性化策であります。私をはじめ県庁職員一丸となって、その先頭に立って、この取り組みに邁進していくことはもちろんでありますが、今こそ山梨県全体で「ふんばろう!やまなし」の合言葉のもとに、コロナウイルスの克服をしようではありませんか。
県民の皆様のご理解とお力添えをこれからもお願い申し上げまして、私の本日のコメントとさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。