ページID:102085更新日:2021年11月17日

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知事記者会見(令和3年11月16日火曜日)

防災新館401,402会議室

11時00分から

 

発表事項

発表事項以外の質問事項

知事会見1116

 富士川水系における堆積物調査計画の検討状況について

知事

富士川に堆積する泥から、凝集剤として使われるアクリルアミドポリマーが検出されたとの報道を受け、この秋頃に堆積物の調査計画を策定し、速やかに調査に着手する予定としていたところであります。

しかしながら、報道で示されました方法を参考に、凝集剤を含む汚泥からアクリルアミドポリマーを分離する処理を施し、有識者のご意見も伺いながら検証を重ねて参りましたが、調査を有効に実施するためには、さらに検討が必要な状況となりました。

このため、今後は静岡県と連携し、堆積物からアクリルアミドポリマーを分離するための新たな手法を開発するなど、引き続き、調査計画の策定に向けた取り組みを鋭意進めて参ります。

記者

実際に検査方法を再検討することになると、次のスケジュールとして、どのタイミングで検査ができるのか、新しい検査方法の確立はどのようなタイムスケジュールなのか分かる範囲で教えてください。

知事

報道で示された方法を基に、なるべくそのとおりにやろうとしたのですけど、うまくいきませんでした。私どもでは、その方法によって結果の再現をすることができなかったということでありますので、1から開発をいたします。従って、現時点で目処を示すことはできないのですけれども、なるべく早く開発を進めて、私どもも早急に調査をし、それを公表し、また対応策というものを考えていきたいと思います。

できればもうちょっと詳細なやり方を、私どもにご教示いただきたかったなと思います。川を綺麗にしようという思いは関係者一緒ですので、それは当該報道機関が熱心なのはよく存じておりますし、また我々も負けず劣らず、自分たちのところの川ですから、とにかくしっかりと状況を確認して、元の綺麗な川環境の維持、改善、保全を行っていきたいと思いますので、そういう意味では、今後の検出方法の開発においても、ぜひアドバイスはいただきたいと思います。

記者

調査の結果はまだわからないとしても、元々富士川の魚がすごく減っていると漁業者の方から指摘がありました。それは今回の堆積物と関係がある可能性があると県は考えているのでしょうか。

知事

そこは調べないとわかりません。この堆積物がそもそも何でできているのか、要は科学的な事実が出発点にありますので、まず、この科学的な事実というものをしっかり把握することが、すべての第一歩になろうと思います。なるべく早く第一歩を踏み出したいので、なるべく早くやりたいと思います。

記者

私が聞いた話だと、堆積物は元々ある土と色が違う灰色のものだそうです。県の調査で、科学的な分析の結果とは別に、例えばそういう観察結果とか示されているものはありますか。

知事

それはまた次の話になって参ります。今問題となっているのは、このアクリルアミドポリマー、人工物の話ですので、今日お伝えするべき点はそこに限ります。

ただ、かつて鮎がたくさん富士川を遡上し、大きな鯉もいるという話もあり、大変豊かな川だったという話は伺っておりますが、残念ながら今はかつての状況ではなくなっています。これは様々な要素があると思います。堆積物に入っている物質が、もしかしたら何か問題を起こしているかもしれませんし、また川の水の量ですとか、あるいは上流との関係、生活雑排水の処理、大分綺麗になっているとは聞いておりますけども、様々な要素があって、今の状況にたどり着いているわけで、そういうものを一つ一つ因数分解して、マイナスになっている要因については、一つ一つ手を打って、トータルでかつての綺麗な鮎が飛び跳ねる富士川というものを取り戻していきたいと思います。

 

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発表事項以外の質問

 新型コロナワクチンの3回目の接種について

記者

昨日、厚労省の分科会で、ワクチンの3回目の接種に関して話が出ました。その中で、先週、知事も早期に全体概要というお話がありましたが、交差接種の話ですとか、あと2回目の接種から8ヶ月から6ヶ月で自治体の判断でというお話も出たと思います。その辺り含めて知事の受けとめをお聞かせください。

知事

まずは、それらの方向性が示されたところまではもちろん承知していて、私たちも議論の詳細を確認しておりますが、報道等では各紙によって内容が違いますし、まだ(国も)確定してないものと承知しております。国も最終的には「改めて議論」とか、「こういう方向で議論」とか、そこに終始しているわけなので、早く結論を出していただきたいと思います。

もちろん内々の準備はするわけですが、やはり、しっかりと(大きい方向性を)決定していただきたい。その決定の元でないと(現場に)大混乱が起こり得ます。極めて大勢の皆さんを対象とした、かつ、極めて複雑なオペレーションになりますので、根本的なところをまず(国で)決めていただいて、方向性を示すこともまずは第一歩だとは思いますけれども、最終的に決定していただかないと話にならないので、早く決めていただきたいと思います。

記者

その上で報道ベースになる部分もあるかと思うのですが、交差接種が認められた部分とか、あと自治体の判断で前回の接種から短い期間(6ヶ月)で打てるというその方向性に関しては、いかがでしょう。

知事

まず、期間の短縮に関しては、やはり自治体の準備の状況も踏まえて、いつからとかそういう話はして欲しいと思います。今各自治体の接種券の印刷など諸々準備があるわけで、それを8ヶ月を6ヶ月と言われて、「すぐにやれ」と言われても、それは無理だと思います。

要は、最終最後までのオペレーションが川上から川下まで繋がって初めてうまくいく話なので、これまでの一連のワクチンのあり方もそうですけれども、ちゃんとオペレーションの末端を考えて上の方針を決めて欲しいと思います。ワクチンに関するオペレーションは、この1年近くの間、その部分が常に欠落していて、そういうフラストレーションを感じている自治体が多いのではないかと思います。それが1点です。

それから交互接種に関しましては、3回目を取り急ぎファイザーでやる方向で検討ということであり、まだ確定の議論ではないのでストレスがたまるところです。また、3回目はファイザーで行うということで、モデルナを2回職域接種で打った方も、3回目はファイザーを打つことができる道が開けそうだ、というのはわかりましたが、ただそれも確定ではないというのが、一つ問題だと思います。それからモデルナを2回打った人について、3回目のモデルナの接種をどうするのか。このようなところは、まだ薬事審査の結果を待って、改めて議論ということですので、早くやれと言うのならば、早く決めてくれと、それが切なる願いです。個別論も含めて、そのような印象を持っています。

記者

今概ね8ヶ月以上となっているのを、例外的に6ヶ月という話があります。最終的には市町村判断になるかと思うのですが、ここは8ヶ月、ここは6ヶ月となると、例えばワクチンの配分とかも、早くやるところに多く配分しなければいけないといったことも出てくるかと思います。

そこで、県が調整役として、例えば指針を示すであるとか、以前コロナが多かった時に市町村長さんと会議をしたことがあったと思うのですが、足並みをそろえる必要があるのかどうか、今のところどのような見解を持っていますでしょうか。

知事

大変重要なご質問だと思います。

今いただいた問題意識を踏まえて、少し我々も頭を整理して、接種期間の違いについて各市町村がどういうお考えになっているのか、さらに言えば職域接種の関係をどうするのか、そこをしっかり私どもが中心になって、関係自治体、関係機関と相談をしっかりした上で、整理をして進めたいと思います。

貴重なご指摘をいただきましてありがとうございました。

 

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 県有地問題について

記者

賃料の見直しを1700件ぐらい進めていると思います。11月中旬に(不動産鑑定等が)提出されるという話だったと思うのですが、現在どういう状況になっているか教えてください。

知事

その提出を受けて今整理中です。それを元にどういう賃料の改定をするのか、賃借人との話し合いもありますし、また議会との関係もありますので、これからそういう準備作業に入っていきます。

記者

公表のタイミングはいつ頃ですか。

知事

公表は、個別の賃借人の皆さんと交渉して、ご理解をいただいて妥結して初めて公表できるというタイミングになりますので、もちろん議会に対してもしっかりと説明をいたしますが、その数字の扱いをどうするか、また議会とも相談しなければいけないのですけれども、基本的には妥結したところで公表するということになるのではないかと思います。

記者

不動産鑑定の価格の段階では公表はしないということでしょうか。

知事

あくまでもこれからの賃料決定のための準備作業の資料という位置付けですし、それこそ相手のある話ですので、そこは慎重に取り扱いたいと思います。

いずれ公表します。

 

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 岸田総理への要望について

記者

昨日、総理と会われて、水素事業について支援を求めたと思うのですけれども、その内容を詳しくということと、もし他に何か話題が出たのであれば教えてください。

知事

まず水素の件に関しましては、山梨県において燃料電池ですとか、あるいはP2G、つまり電気から水素を造る装置の開発を行っていて、これが日本で最も進んでいるというか、一大拠点を形成していますという事実を申し上げました。それに対して、総理は大変驚いていたというか、発見したというような感じで、大変強い印象をお持ちになられたという印象を私は持ちました。

私どもから申し上げたのは、特にP2G、水素を造る事業について、一生懸命やって、来るべき水素社会の実現に貢献したいという意思はあるのですが、いかんせん現状においては、化石燃料と比べまして製造原価が極めて高くなる。従って、コスト引き下げのための政策的な支援の必要性をお話しさせていただきました。すなわち、今の炭素税とかガソリン税ではないですけれども、化石燃料のユーザーに負担していただき、その分を水素の製造原価の引き下げに充当する、こういう仕組みづくりの必要性の話をさせていただいたところです。

総理は、特に水素社会の立ち上げの部分でそういう支援が必要だねと、必要性については認識を示されました。ただ、具体的な方法とか、私どもが提案した具体的な案に対する対応とか、それは極めて大きな話でありますので、そこはしっかりと検討しますという話でした。

繰り返しますけれども、水素製造のコストダウン、立ち上げ、黎明期における補助、公的サポートの必要性については、総理はそういうご認識をお持ちということがわかりました。これが1点です。

2点目、その他の話題ですけれども、手土産として山梨県産のワインと日本酒をお持ちいたしました。日本酒は七賢さんのスパークリングの日本酒で、ワインは白ワインをお持ちしたわけですけれども、特に日本酒に関しては、酒処の広島の方に日本酒を持って行くというのは怒られるかなと一瞬思いましたけれども、大変にこやかに、楽しみに飲みますというお話をいただいたところです。

 

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 ボーナスの改定について

記者

国では臨時国会が12月になり、給与法改定が遅れるということで、地方公務員のボーナス改定に影響があるのではないかという話が出ています。県として、国の方針を待たずに対応するのか、来年の6月にボーナスで給与調整するのか、まだ検討中かもしれませんけれども、対応がありますでしょうか。

知事

まだ検討しておりますし、また組合ともご相談をするべき話ですので、この場でのお話は差し控えたいと思います。決まりましたら公表いたします。

 

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 「おいしい未来へ やまなし」サスティナブル体験メディアツアーについて

記者

先日、「おいしい未来へ やまなし」サスティナブル体験メディアツアーが行われたと思いますけれども、知事は公務の関係でいらっしゃらなかったですが、実施しての受けとめと、今後の展望などありましたら教えていただければと思います。

知事

今、山梨県内で、諸々の案件のメディアツアーをやらせていただいておりますが、1つは富士の介をテーマにやったことがありまして、大変好評でしたし、私自身も参加して楽しい会でした。今回も、4パーミルですとか、アニマルウェルフェアであるとか、県が取り組んでいる先進的なものについてご紹介し、またメディアの皆さんがどういう表情で見られるのかなとか、どういう感想をお持ちかなというのをダイレクトにお伺いしたかったのですが、ちょっと残念ながらお伺いできなかったのはご承知のとおりです。

いずれにしても、やはり知っていただくことが何よりも大切で、どんなに良いことをやっていても、やはりお伝えする努力を欠いてしまっては、なかなか伝わらないわけですし、伝わらないと広まらない、定着しないわけですので、これからも、このようなメディアツアーですとか、説明会というものを大切にしていきたいと思います。

またもう1つ、今バーチャルでやるような色々な取り組みもあるようですけれども、やはりリアルで実際に足を運んでいただいて、見て、触っていただいてというのが、担当からの報告を聞いても、やはり効果があるということで、こういう取り組みを、1つの特定のテーマについてある程度繰り返したいと思いますし、また様々な分野について、こういうメディアツアーを企画させていただきまして、メディアの皆さまから県内のみならず、県外の多くの皆さんにお届けいただければありがたいと思います。

 

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 菖蒲沢太陽光発電施設について

記者

先週、知事が緊急会見を行った太陽光発電の問題ですが、あれだけ厳しい抗議をしたのですけれども、そのあと相手の会社側から反応は何かあったのでしょうか。

知事

トーエネックから県庁の担当部局に対してアクセスはあったようではありますが、私どもとしては、この状態に対する具体的かつ有効な、つまり真面目なソリューションをお示しいただかない限りは会う意味がないと思っております。

会って山梨県にお話してきましたなんて言われても、それは全く迷惑なわけでありますので、我々はこの問題については、人の命がかかっている話ですので、毅然とした態度を持って臨んで参りたいと思います。

また、先般も申し上げましたが、信頼関係の根本が破壊されるような対応をされたわけですので、私どもも信頼関係がないというところから、県内にどれだけ他のトーエネックさんの発電施設があるのかは承知をしておりませんが、あるのだとしたらそういう点に関しては、大丈夫かというのはしっかり見ていくことにしたいと思います。

 男女共同参画について

記者

先週、男女共同参画の問題で、女性団体からまた新しい要望書というか、署名が集まって出ていますけども、この問題について今どういうふうに見てらっしゃるのかお願いします。

知事

この問題について、我々は、男女共同参画施策の推進にあたっては、建物が重要ではなく施策が重要だという話を繰り返ししているわけです。まだそこについては我々の説明不足かなということで、ご理解も進んでいただけていないのかなという印象は持っております。

いずれにしても実際の施策推進のあり方でぜひご判断をしていただきたいと思います。

建物自体に多額の維持管理費用を出すよりは、別の代替施設で同等以上の機能が確保できるのであれば、その建物の維持管理をするのが男女共同参画ではありませんから、男女共同参画の推進というのは、具体的な事業をもって、本質的な施策推進のあり方だと思いますので、実際の政策遂行スタイルの変化、転換をしっかりと行い、またそこをぜひ評価していただけるように頑張っていきたいと思います。

これまでのこの施策の遂行の仕方が、余りにも指定管理者任せ、ある意味建物を作ってはいおしまいという形だったのは否めないのではないかと私は思っております。

であるがゆえに、関係団体の皆さまが大変ご心配をされている、実際の施策推進ですらそれなのに、建物自体がなくなったらもっとひどくなるのではないかというご懸念を持たれるのは、今までのあり方を踏まえれば十分理解ができるところだと思います。

ですので、繰り返しになりますが、私どもはまず具体的な、実際的な男女共同参画参画の推進そのものに注力をし、ここでしっかり県はちゃんとやるんだねということをお示しすることで、信頼をしていただけるように頑張っていきたいと思います。

 知事選挙について

記者

先日衆院選が終わって、これから参院選、知事選と続いていくわけですが、ちょっと気が早いのですが、現段階で知事選の対応をどのようにお考えになっているのでしょうか。

知事

気が早すぎますね。

記者

まだ任期を全うするというとこだけですか。

知事

私に与えられた任期というのは4年間で、今2年9ヶ月が過ぎてあとまだ1年と3ヶ月がありますので、コロナによって思い描いていたことができなかったこともありますし、またコロナの対応を奇貨として進めたこともありますが、そうはいってもまだまだ多くの課題が残っております。ここの解決に全力投球するのみ。ということが今のところであります。

 

以上

 

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