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日本を象徴(しょうちょう)する山、富士山(ふじさん)。高さが日本一であるばかりでなく、姿(すがた)の美(うつく)しさから古来より人々(ひとびと)の信仰(しんこう)の対象(たいしょう)になってきました。山梨県(やまなしけん)の大きな財産(ざいさん)です。山梨県(やまなしけん)に暮(く)らす私(わたし)たちは、いつまでもこの富士山(ふじさん)の環境(かんきょう)や景観(けいかん)を守(まも)っていく必要(ひつよう)があります。

富士山(ふじさん)は高さ3,776m、日本の最高峰(さいこうほう)として知られています。日本で2番目に高い南アルプスの北岳(きただけ)も山梨県(やまなしけん)にありますが、高さは3,193m、富士山(ふじさん)がとび抜(ぬ)けて高い山だということがわかるでしょう。

植物(しょくぶつ)の種類(しゅるい)は、環境(かんきょう)によって変(か)わります。日本一の高さの富士山(ふじさん)は、麓(ふもと)と頂上(ちょうじょう)では、気温(きおん)の差(さ)も大きく、上に行けば行くほど自然(しぜん)も厳(きび)しくなり、登(のぼ)るにつれて景色(けしき)が変(か)わります。麓(ふもと)には青木ヶ原樹海(じゅかい)などの森林地帯(ちたい)が広がっています。森は五合目くらいまでで、そこから上は砂礫(されき)地と呼(よ)ばれる火山の砂漠(さばく)となり、木はほとんど見られなくなります。
富士山(ふじさん)は、南アルプスのように、いくつもの山が連(つら)なっているのではなく、広大な裾野(すその)を持(も)った美(うつく)しい円錐(えんすい)形をしています。美(うつく)しい富士山(ふじさん)は、昔(むかし)から信仰(しんこう)の対象(たいしょう)となり、山麓(さんろく)には富士山(ふじさん)を祀(まつ)る富士(ふじ)浅間神社(せんげんじんじゃ)があります。
さらに地元に住(す)む私(わたし)たちは、春夏秋冬、季節(きせつ)や時間によってさまざまに姿(すがた)を変(か)える富士山(ふじさん)を身近(みぢか)にみることができます。このことも富士山(ふじさん)を特別(とくべつ)に美(うつく)しいと感(かん)じる理由(りゆう)になっているかもしれません。富士山(ふじさん)の名画がたくさんあるのは、富士山(ふじさん)がさまざまな表情(ひょうじょう)を持(も)っているからでしょう。
厳(きび)しい冬を持(も)つ富士山(ふじさん)の一般(いっぱん)登山(とざん)期間(きかん)は夏に限(かぎ)られていて、毎年7月1日を山開(やまびら)きとして登山(とざん)シーズンが始(はじ)まります。富士(ふじ)山麓(さんろく)の町富士吉田(ふじよしだ)市では、富士山(ふじさん)のお山じまいの祭(まつ)りとして、毎年8月26日、27日に日本三奇祭(きさい)の一つ「吉田(よしだ)の火祭(ひまつ)り」が行われます。

富士山(ふじさん)は、はじめから今の形をしていたのではなく、大昔(おおむかし)から何度(なんど)も繰り返(くりかえ)された噴火(ふんか)によって今の形になったものです。富士(ふじ)山麓(さんろく)には火山の噴火(ふんか)の跡(あと)がたくさんみられます。富士山(ふじさん)の最後(さいご)の噴火(ふんか)の記録(きろく)は、今から約(やく)300年前の江戸(えど)時代(じだい)におきた、宝永(ほうえい)大噴火(ふんか)で。富士五湖(ふじごこ)も富士山(ふじさん)の火山活動(かつどう)の結果(けっか)生まれた湖(みずうみ)です。本栖湖(もとすこ)、精進湖(しょうじこ)、西湖(さいこ)は水面(すいめん)の高さがいつも同じであるため、もともとひとつの湖(みずうみ)で、地下水脈(みゃく)でつながっているといわれています。
富士山(ふじさん)の周(まわ)りには樹型(じゅけい)と呼(よ)ばれるふしぎな地形がたくさんありますが、これは、噴火(ふんか)によって流れ出(ながれで)た高温(こうおん)の溶岩(ようがん)が、森の中を流(なが)れることで、溶岩(ようがん)に閉(と)じこめられた木が燃(も)えて無(な)くなり、空洞(くうどう)として残(のこ)ったものです。

(出典(しゅってん):ふるさと山梨(やまなし))
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