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更新日:2017年3月8日

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遺跡トピックスNo.0188鰍沢河岸跡[かじかざわかしあと]

富士川町の遺跡

  • 0005鰍沢河岸跡-泥めんこ-
  • 0025鰍沢河岸跡-礎石建物跡・井戸-
  • 0027鰍沢河岸跡-石垣・粘土枠遺構-
  • 0030鰍沢河岸跡-口留番所跡-
  • 0035鰍沢河岸跡-道・区画-
  • 0047鰍沢河岸跡-胞衣壺-
  • 0048鰍沢河岸跡-磁器・泥めんこ-
  • 0068鰍沢河岸跡-文政の大火-
  • 0092鰍沢河岸跡-目薬瓶-
  • 0113鰍沢河岸跡-元禄一分判金-
  • 0117鰍沢河岸跡-文政の大火と磁器-
  • 0188鰍沢河岸跡-荷物置き場-
  • 0203鰍沢河岸跡-竹製の水道管-
  • 0208鰍沢河岸跡-陶器製湯たんぽ-
  • 0242鰍沢河岸跡-御蔵台-
  • 0270鰍沢河岸跡-うさぎ文様の茶碗-
  • 0351鰍沢河岸跡-お茶碗にみるものがたり-
  • 0359鰍沢河岸跡-統制番号製品-
  • 0015町屋口遺跡-水路・道路-
  • 0291町屋口遺跡-明治時代の磁器-
  • 0360町屋口遺跡-河岸お蔵道-
  • 0114青柳河岸跡-石垣-
  • 0158平野遺跡-焼失住居跡-
  • 0375鰍沢河岸跡-泥めんこ-

鰍沢河岸跡は、富士川町(旧鰍沢町)明神町~横町地区にある遺跡で、国道52号の改築工事や護岸工事に伴い、平成8年から19年度まで発掘調査が行われました。鰍沢河岸は、江戸時代初めに開かれた富士川水運の船着き場で、青柳河岸[あおやぎかし](富士川町)・黒沢河岸[くろさわかし](市川三郷町)とともに甲州三河岸と呼ばれました。江戸時代には年貢米や塩の運搬、明治時代以降は様々な生活物資や人々の輸送を行い、昭和3(1928)年の富士身延鉄道(現在のJR身延線)全線開通により舟運の役割を終えるまで、甲府盆地の経済・文化の玄関口としての役割を担いました。発掘調査によって、富士川水運に関わる様々な施設や河岸を中心として発達した町並が発見されました。

0188_鰍沢河岸跡_空撮写真

〔写真〕鰍沢河岸跡上空から甲府盆地を望む(平成8年度調査時)

河岸には欠かせない荷物置き場

平成8年度には、年貢米などを保管した御米蔵[おこめぐら]や検査場などの施設があったとされる御蔵台[おくらだい]周辺の発掘調査が行われ、建物跡や道路跡・杭列などが発見されました。
また、御米蔵の前面にあたる場所から、カマボコ状の高まりが並ぶ施設が発見されました。発掘当初は、この連続する高まりが何に利用されたのかわかりませんでしたが、鰍沢町教育委員会が所蔵する写真に、この高まりの上に荷物が置いてある様子が写っていたことから、荷物を置くための荷積み台[につみだい]であることがわかりました。荷物置き場は、荷物がたくさん集まる河岸には欠かせない施設です。写真では、たくさんの荷物が荷積み台に置かれ、鰍沢河岸が栄えていた様子がうかがえます。

0188_鰍沢河岸跡_荷積み台

〔写真〕発掘調査で見つかったカマボコ状の高まり(荷積み台)※白線に囲まれた部分

0188_鰍沢河岸跡_古写真

〔写真〕かつて(明治時代か?)の荷物置き場(鰍沢町教育委員会所蔵の写真)

0188_鰍沢河岸跡_土層

〔写真〕荷積み台部分の土層断面

この荷物置き場は、江戸時代のものと明治時代のものが見つかっていて、江戸時代の荷積み台の幅が1.2mから1.5mあるのに対して、明治時代では50cmから80cmと狭くなっていることが分かりました。これは、江戸時代には主に米俵を置いていたものが、明治時代になると塩などその他の商品に移り変わっていったことにより、荷積み台の幅が変化していったのだと考えられます。
さらに、荷積み台部分の土層を観察すると、砂が何層にもわたり堆積していることが確認されました。鰍沢河岸は、甲府盆地の河川が全て集中する地点にあるため、水運を利用するには最も適した所といえますが、その反面、洪水などの水害を受けやすい場所でもあります。荷積み台が土手のように高くなっているのは、荷物の取り扱いやすさだけでなく、荷物を水から守るためでもあったのではないかと考えられます。

鰍沢河岸跡の遺跡トピックス

鰍沢河岸跡を紹介した過去の遺跡トピックスはこちらです。

遺跡トピックスNo.0005泥メンコ

遺跡トピックスNo.0025横町地区第1区

遺跡トピックスNo.0027横町地区第1区

遺跡トピックスNo.0030石垣・建物跡

遺跡トピックスNo.0035家の区画・道

遺跡トピックスNo.0047胞衣壷

遺跡トピックスNo.0048磁器・泥メンコ

遺跡トピックスNo.0068文政の大火

遺跡トピックスNo.0092ガラス製目薬瓶

遺跡トピックスNo.0113元禄一分判金

遺跡トピックスNo.0117鰍沢文政大火

遺跡トピックスNo.0133文政大火の爪痕

 

 

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