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ページID:91138更新日:2019年8月22日
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山梨県内各地からマイマイガの大量目撃情報が当研究所へ寄せられています。
たくさんの発生が確認されたのは、北杜市(高根町、白州町)、南アルプス市、甲州市、山梨市、甲府市の5つの市です。甲州市での大発生にはかなりの数のオオヤママイマイが含まれている可能性があります。
2019年7月27日の北杜市で撮影された写真を送っていただきました。多くはメスで産卵中です。オス・メスのペアも見られました。またガそのものを送ってくれた方もいます。今年の成虫発生のピークは過ぎましたが、メスは白い壁や灯火付近に集まり産卵するため、茶色の卵塊が付着します。この卵塊にはガの毛や鱗粉が多数入っていますので、取り除く時は吸い込んだりしないよう注意してください。
マイマイガは周期的に大発生すると言われており、山梨県での集団発生は2013年以来です。今年の状況から、来年ぐらいまで大発生が続く可能性があります。幼虫は毛虫で、公園木、街路樹、庭木などを食害しますので、毛虫用の殺虫剤で退治します。成虫用にはガ類を対象にしたスプレー式の殺虫剤があります。しかし、大発生したときには、なかなか打つ手がないのが現状です。
( 環境科 荒川史子 生産科 大澤正嗣 )
電灯の支柱に集まるマイマイガ
左:オス 右:メス