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更新日:2017年5月18日

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遺跡トピックスNo.0378_県指定史跡甲府城跡―輪宝―

県指定史跡甲府城跡一覧

  • 0039県指定史跡甲府城跡-石垣
  • 0043県指定史跡甲府城跡-甲府城発掘展-
  • 0069県指定史跡甲府城跡-金箔瓦
  • 0119県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H19)-
  • 0124県指定史跡甲府城跡-稲荷櫓-
  • 0127県指定史跡甲府城跡-整備された城跡-
  • 0129県指定史跡甲府城跡-道路の下から追手門-
  • 0141県指定史跡甲府城跡-滴水瓦-
  • 0146県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H20)-
  • 0156県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H17)-
  • 0161県指定史跡甲府城跡-詰石-
  • 0176県指定史跡甲府城跡-矢穴-
  • 0180県指定史跡甲府城跡-甲府城展-
  • 0183県指定史跡甲府城跡-おもしろ講演会-
  • 0189県指定史跡甲府城跡-石垣石材の加工-
  • 0198県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H21)-
  • 0214県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事と石工技術の体験-
  • 0225県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城-築城技術と甲州石工文化-」展の開催-
  • 0232県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城-築城技術と甲州石工文化-」展の開催-
  • 0244県指定史跡甲府城跡-鉄門の再確認調査-
  • 0257県指定史跡甲府城跡-野面積み-
  • 0261県指定史跡甲府城跡-鉄門の石垣-
  • 0278県指定史跡甲府城跡-鉄門復元事業-
  • 0283県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城展」の開催-
  • 0285県指定史跡甲府城跡-狭間-
  • 0306県指定史跡甲府城跡-お城の排水施設「暗渠」-
  • 0295県指定史跡甲府城跡-ひらけ!玉手箱-
  • 0297県指定史跡甲府城跡-石工道具-
  • 0317県指定史跡甲府城跡-慶長一分金-
  • 0329県指定史跡甲府城跡-数寄屋曲輪の地鎮祭-
  • 0345県指定史跡甲府城跡-「ひらけ!玉手箱~よみがえる鯱」展の開催-
  • 0364県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事-
  • 0389県指定史跡甲府城跡-石垣-
  • 0249甲府城跡-県庁構内の遺跡-
  • 0332甲府城跡-発掘された甲府の城下町展-
  • 0352甲府城跡-石垣普請-
  • 0362甲府城跡-県庁構内(駐輪場)発掘調査速報-
  • 0367甲府城跡-県庁構内(委員会室棟)発掘調査速報-
  • 0369甲府城跡-発掘された甲府の城下町~武田氏館と城下町-
  • 0370甲府城跡-鉄門の活用~鉄門イベント-
  • 0397甲府城跡-石切場跡-
  • 0403甲府城跡-石垣-
  • 0408県指定史跡甲府城跡-石垣-
  • 0412県指定史跡甲府城跡-石垣の積み方-
 

県指定史跡甲府城跡は、築城期の石垣が良好に残る史跡であり、平成2年から石垣の改修や門・塀・櫓の復元などが進められてきました。輪宝はその史跡内で発見されました。詳しくは甲府城研究室で紹介していますので、ぜひご覧ください。

輪宝(りんぽう)の紹介

輪宝とは、地鎮祭(じちんさい:土木、建物などで、基礎工事に着手する前、その土地の神様を祀って工事の無事を祈る儀式)に用いられた道具です。甲府城跡北東部に位置する稲荷櫓(いなりやぐら)の復元工事に先立つ発掘調査で、平成8年に5点、平成13年に1点の計6点が出土しました。寛文(かんぶん)年間(1661~1673)に建て直された稲荷櫓の遺構から出土したので、輪宝は江戸時代前半に作られたと考えられます。

所在地:甲府市丸の内1丁目

時代:安土桃山時代~江戸時代(甲府城築城から廃城までの時代)

報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書

第155集甲府城跡7.1997(H9)

第208集県指定史跡甲府城跡稲荷櫓台石垣改修工事報告書2003(H15)

第222集県指定史跡甲府城跡上巻舞鶴城公園整備事業に伴う埋蔵文化財等の総合調査・整備報告書2005(H17)

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

0378輪宝出土状況

輪宝の出土状況

こちらのページで稲荷櫓について紹介しています。

遺跡トピック0124稲荷櫓

出土した輪宝の特徴

出土した輪宝の最大径は約17cm、中心に0.4cmほどの孔(あな)が開いており、孔の周囲には金箔が施されていました。この孔は、輪宝を棒の先端に差し込むためのもので、輪宝を付けた棒は土中にさされていたと思われます。

このことから、稲荷櫓建築の際に地鎮の儀式が行われたことが分かり、櫓が無事完成するよう当時の人が祈願したものと思われます。

0378輪宝6点

輪宝(りんぽう:1点を山梨県立考古博物館で展示しています。)

輪宝の配置に対する考察

ところで、輪宝の配置について、平成8年の発掘調査では5点の輪宝が出土し、4隅に輪宝を1点ずつ埋めることで四方に結界(けっかい:邪気が入らないように魔よけをする範囲)をつくり、4隅の対角線が交わる点に5点目が置かれたと考えられていました。図の赤色印の輪宝は、当時対角線の交わる点に置かれ、その後動いたためこの位置で出土したと推測されました。

しかし平成13年に6点目の輪宝(図中黄色印)が見つかったことで、当時どのような配置で埋められたのか、新たな推測ができるようになりました。輪宝はかつて建物の八方に1点ずつ埋められており、残りの2点は明治時代以降に掘り出されてしまった、と現在は考えられています。

このように、発掘調査が進むことで、これまでの推測に新たな見解が加えられることも考古学では珍しくないのです。

0378出土図

稲荷櫓輪宝出土位置図

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このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

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