ページID:41854更新日:2017年5月17日
 
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遺跡トピックスNo.0329県指定史跡甲府城跡(甲府市)―数寄屋曲輪の地鎮祭―
    
        
            | 県指定史跡甲府城跡一覧
                
                0039県指定史跡甲府城跡-石垣-
                0043県指定史跡甲府城跡-甲府城発掘展-
                0069県指定史跡甲府城跡-金箔瓦-
                0119県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H19)-
                0124県指定史跡甲府城跡-稲荷櫓-
                0127県指定史跡甲府城跡-整備された城跡-
                0129県指定史跡甲府城跡-道路の下から追手門-
                0141県指定史跡甲府城跡-滴水瓦-
                0146県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H20)-
                0156県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H17)-
                0161県指定史跡甲府城跡-詰石-
                0176県指定史跡甲府城跡-矢穴-
                0180県指定史跡甲府城跡-甲府城展-
                0183県指定史跡甲府城跡-おもしろ講演会-
                0189県指定史跡甲府城跡-石垣石材の加工-
                0198県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H21)-
                0214県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事と石工技術の体験-
                0225県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城-築城技術と甲州石工文化-」展の開催-
                0232県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城-築城技術と甲州石工文化-」展の開催-
                0244県指定史跡甲府城跡-鉄門の再確認調査-
                0257県指定史跡甲府城跡-野面積み-
                0261県指定史跡甲府城跡-鉄門の石垣-
                0278県指定史跡甲府城跡-鉄門復元事業-
                0283県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城展」の開催-
                0285県指定史跡甲府城跡-狭間-
                0306県指定史跡甲府城跡-お城の排水施設「暗渠」-
                0295県指定史跡甲府城跡-ひらけ!玉手箱-
                0297県指定史跡甲府城跡-石工道具-
                0317県指定史跡甲府城跡-慶長一分金-
                0329県指定史跡甲府城跡-数寄屋曲輪の地鎮祭-
                0345県指定史跡甲府城跡-「ひらけ!玉手箱~よみがえる鯱」展の開催-
                0364県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事-
                0389県指定史跡甲府城跡-石垣-
                0249甲府城跡-県庁構内の遺跡-
                0332甲府城跡-発掘された甲府の城下町展-
                0352甲府城跡-石垣普請-
                0362甲府城跡-県庁構内(駐輪場)発掘調査速報-
                0367甲府城跡-県庁構内(委員会室棟)発掘調査速報-
                0369甲府城跡-発掘された甲府の城下町~武田氏館と城下町-
                0370甲府城跡-鉄門の活用~鉄門イベント-
                0397甲府城跡-石切場跡-
                
                
                0408県指定史跡甲府城跡-石垣-
                0412県指定史跡甲府城跡-石垣の積み方-
                
                 | 発見された浅野家家紋瓦
                       発掘調査の様子    甲府城跡の発掘調査成果の中でも、平成10年に数寄屋勝手門の南側で確認された地鎮祭痕跡は興味深い事例である。   この付近は、明治時代以降に曲輪の形状が改変されており、江戸期の姿に整備するため、事前に発掘調査を実施した。 その結果、2基の土坑を中心に焼土、炭化材、獣骨、かわらけが密集して出土し、甲府城を築城した浅野家の家紋「違い鷹の羽」が付いた約40cmを測る大形円形飾瓦が2個体出土した。この瓦をよく観察すると、破砕痕が中心部から放射線状に延びていることが分かり、人為的な破砕があったと考えることができる。 さらに、これらの遺構や遺物が出土した場所は、築城期の石切場であり2基の土坑が安山岩の露頭に囲まれるような景観であり、その表面には多数の線刻画が描かれている特異な空間であった。 地鎮祭の場所
                       黄色い★印が調査地点(写真右手が北)   これらの構成要素から全国事例を調べると、地鎮祭の痕跡と理解することができる。一体何時誰が地鎮祭を実施したか不明であるが、築城や改修と地鎮祭の関連を知るうえでの一事例といえる。   
 
 
 
 
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