トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県立考古博物館 > ものづくり教室・少人数向け体験 > ものづくり教室「チャレンジ博物館」 > チャレンジ博物館第3回「戦国時代の紙漉きでうちわづくり」
ページID:120587更新日:2025年6月11日
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県立考古博物館では月に1回程度、小・中学生の親子を対象としたものづくり教室「チャレンジ博物館」を開催しております。
今年度第3回のものづくり教室は、戦国時代の紙漉きでうちわづくりにチャレンジします。
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和紙(わし)は日本古来の紙で、麻(あさ)や楮(こうぞ)、三椏(みつまた)などの植物を原料に漉(す)かれた紙を指します。欧米から伝わった木材パルプを原料とする洋紙(西洋紙)に比べると、耐久性や保存性に優れ、独特の風合いを持つのが特徴です。
山梨県の和紙の歴史は古く、正倉院書物には756年(天平勝宝8歳)に「甲斐国(現在の山梨県)より朝廷へ紙の原料となる麻が納められた」とあります。また、773年(宝亀4年)に紙の産地として甲斐の名前があり、戦国時代には武田氏、江戸時代には徳川氏の御用紙として発展しました。洋紙の普及に伴い、明治時代以降は和紙の製造は縮小していきますが、現在でも市川三郷町(市川和紙)や身延町(西嶋和紙)で伝統的な和紙づくりが行われています。
大師東丹保遺跡(南アルプス市)出土品
左上:下駄左下:ハサミ右:扇子(骨組み)
山梨県内では和紙づくりに直接関連するような考古資料は発見されていませんが、南アルプス市の大師東丹保遺跡(だいしひがしたんぼいせき)では鎌倉時代の建物跡からハサミや刀子(とうす─小型の刃物)、下駄(げた)などの生活用具とともに扇子(せんす)が出土しており、この扇子の扇面には山梨で漉かれた和紙が使われていたのではないかと想像されます。
紙漉き(うちわづくり)の様子
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今回のものづくり教室では和紙づくりの歴史について学習するとともに、楮と三椏を原料とした紙漉きを通してオリジナルのうちわづくりを体験していただきます。
皆様の参加お申し込みをお待ちしております。
令和7年7月6日(日曜日)
午前9時30分~12時30分
風土記の丘研修センター(甲府市下向山町1271)
会場は考古博物館ではありません。会場への経路は地図(GoogleMaps)を参考にご来場ください。なお、考古博物館と風土記の丘研修センターを結ぶ曽根丘陵公園内の道路は管理道につき、一般の車両は通行できません。(徒歩での通行は可能です)
小・中学生の子どもとその保護者・16組
汚れをぬぐうタオル
活動しやすく汚れてもよい服装でご参加ください。また、新型コロナウイルス・インフルエンザ等の感染症対策として、マスクの着用を推奨いたします。
無料
参加には事前にお申し込みが必要です。
風土記の丘研修センターへお電話またはご来館の上、お申し込みください。
令和7年6月11日(水曜日)~24日(火曜日)の間、お申し込みを承ります。
お申し込みの際に参加ご希望の時間帯(午前の部または午後の部)をお伝えください。
お申し込みが定員を超えた場合、抽選にて参加者を決定させていただきます。なお、抽選結果の通知は6月27日(金曜日)までに、当選者への連絡をもって替えさせていただきます。(お申し込みが定員に満たなかった場合、先着順にて追加募集いたします)
風土記の丘研修センター(考古博物館付属施設)
電話:055-266-5286FAX:055-266-5287
受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日
ものづくり教室の詳細は考古博物館付属施設・風土記の丘研修センター(電話:055-266-5286)までお問い合わせください。