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ページID:57670更新日:2024年3月5日

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議長記者会見(平成25年9月12日)

詳細内容

平成25年9月12日(木曜日)午後2時10分~午後2時40分

県議会議事堂2階  議会運営委員会室

 

 議長記者会見H25_9  

 発表事項 

(議長)   

まず、発表事項であります。

最初は、富士山世界文化遺産登録促進山梨県議会議員連盟についてであります。

本議員連盟は、富士山の世界文化遺産登録を目的に、平成21年11月の設立以来、積極的に活動してきたところですが、去る6月、めでたく世界文化遺産に登録されるに至り、議会としても感慨ひとしおであるとともに、県民のみならず、広く日本国民にとって大きな朗報となったところであります。

しかし、世界遺産登録は、ゴールではなく、今後は、富士山の優れた価値を後世へと確実に継承していくことが求められております。

執行部においても必要な組織改編を実施したところでありますが、議会としましても、県等と連携を図りながら、世界遺産富士山の保全・安全対策の促進に取り組む必要があると考えております。

このため、9月19日に議員連盟臨時総会を開催し、議員連盟の目的を、登録促進から世界遺産富士山の保全促進とするための、規約改正等につき、提案させていただくことといたしました。

総会において、議員各位の賛同を得た上で、世界遺産富士山の保全や安全対策の促進に向け、議会としても積極的に取り組んで参りたいと考えております。

なお、富士山保全対策については、マイカー規制の延長、弾丸登山の自粛、保全協力金問題等、既に、現時点でも様々な課題があり、適切かつ迅速な対応が必要であることから、本議連においても、今後は、適宜適切な情報収集・調査研究のほか、執行部との密接な連携等が重要になってくるものと考えております。

また、こうした点は、富士山保全に限らず、近く環境アセス準備書が公表され、重要局面に入ってきたリニア中央新幹線などについても同様であることから、各議連の状況を踏まえながら、議連内部に新たな組織を設置するなど、より機動的に活動が行えるための検討についても進めて参りたいと考えています。

次に、山梨、静岡、神奈川3県議会の相互連携についてであります。

他県議会との連携につきましては、これまで静岡県と、2県による連携を行ってきましたが、本年4月の、神奈川県も加えた3県議長間の合意に基づき、新たに3県の連携とすることで了解されていたところでありますが、今般、3県で覚書を締結することで調整がなされたところであります。

具体的な調印の場所や日時は、現在、調整をしているところですが、3県間には、観光振興や防災対策をはじめ、共通する課題も多くあることから、3県の新たな連携が、実りあるものとなるよう、静岡、神奈川の各議長とも協調して取り組んで参りたいと考えております。      

次に、議場コンサートの開催についてであります。

議会では、県民から親しまれ、かつ、県民に開かれた議会を目指すとともに、本県の芸術文化の振興を図るため、平成6年以来、毎年1回、議場コンサートを開催してきております。

本年は、国民文化祭が本県において開催されておりますし、文化県やまなしづくりのアピールの場としても、恒例のコンサートを開催することといたしました。

具体的には、9月定例会開会日の9月19日 木曜日、本会議開会前の午後1時から午後1時30分の間、議事堂本会議場において、山梨交響楽団により、2つの曲目を演奏していただくこととしております。 

なお、一般県民の皆様にも、先着順ではありますが、議事堂2階傍聴席で鑑賞していただけます。午後0時30分から、議事堂正面玄関にて受付を行いますので、希望される方は、議会へ足をお運びいただければと存じます。

次に、エネルギーの地産地消の促進についてであります。

県では、概ね2050年頃までに、県内の消費電力全てをクリーンエネルギー発電で賄う「エネルギーの地産地消」の実現のためのロードマップを策定し、県民、事業者、市町村と県とが、一丸となった取り組みを目指していますが、日頃から、多くの県民や事業者と接している県議会議員こそ、県民の声に耳を傾けながら、喫緊の課題解決に向け、大きく貢献できるものと考えております。

このため、議会でも、エネルギー地産地消促進山梨県議会議員連盟を設置し、その促進に向けて取り組んでいるところですが、今般、10月4日に、エネルギー議連の勉強会を開催し、エネルギー地産地消に係る現状と課題について、議員相互において理解を深めて参ることといたしました。

報告事項 

(議長)     

続いて、報告事項であります。

まず、議員による清掃活動についてであります。

県議会では、山梨活性化促進 山梨県議会議員連盟 環境部会を中心として、本県の自然環境保全のための活動を行ってきており、議員による清掃活動も、平成15年から継続的に実施してきたところであります。

今年度も、7月27日の土曜日、NPO法人富士山クラブが主催する「定例クリーン活動」に協賛する形で、本栖湖沿いの東海自然歩道入口周辺において、22名の議員が清掃活動を実施しました。

清掃には、議員やNPO法人富士山クラブのほか、フィリップモリスジャパンの社員や御家族の方々も加わり、全体で84名の参加者が協力しながら、空き缶、空き瓶、ガラスくず、廃自転車など、550kgもの廃棄物を回収することができ、大きな成果が上がったところであります。

清掃活動につきましては、今後とも、継続して実施して参りたいと考えております。

次に、ブラジル山梨県人会創立60周年記念及びミナス・ジェライス州姉妹締結40周年記念友好訪問についてであります。

本年は、ブラジル山梨県人会が創立されてから60周年、また、本県とミナス・ジェライス州との姉妹締結から40周年に当たることから、議会としまして、私を団長とする7名の議員よる友好訪問団を結成し、8月2日から11日までの10日間、ブラジルに派遣をいたしました。

現地では、執行部から知事代理として派遣された平出副知事とともに、県人会60周年記念式典に参加するとともに、アナスタジア州知事を表敬訪問し、協定書締結式に臨席するなどいたしました。

また、議会訪問団独自に、ピンニェイロ州議会議長への表敬訪問や、ブラジル山梨県人会本部の訪問、更にはリオデジャネイロ県人会への訪問等、日程をやりくりする中で、可能な限り、友好訪問団としての役割を果たせるよう努めて参りました。

訪問を通じて、山梨県人会高野会長様やリオデジャネイロ県人会の遠藤会長様をはじめ、ブラジル在住の皆様方が、今もなお、ふるさと山梨を大切に思っていただいていることが実感されました。

県人会の皆様は、その中心が既に3世、4世となるなど、世代交代も進んでおりますが、日本を知らない新しい世代の方達も、皆さん、山梨とのつながりや、交流の継続を強く望んでおられ、今回の私どもの訪問に対して多くの感謝の言葉をいただきました。

更に、県人会の皆様のみならず、ミナス・ジェライス州の方達も含め、ブラジルの方々は、本県、更には日本に対して大変期待していただいていることも理解することができました。

県議会としましても、ブラジルの皆様方の期待にお応えすることができるよう、今後とも友好関係を継続的に深めていくとともに、相互の発展に資することができる交流関係の更なる構築に向け、執行部と連携を図りながら、努めていく必要があると強く感じた次第であります。

このように、今回の訪問は、大変有意義かつ成功裏に終えることができましたが、これも現地の県人会の皆様方をはじめ関係者のご協力があってのことだと感じています。

心より歓迎いただきましたことも併せ、この場をお借りして、改めて感謝 の気持ちをお伝えしたいと思います。

次に、第257回関東甲信越1都9県議会議長会についてであります。

去る8月29日、開催県として、甲府富士屋ホテルにおいて、「第257回関東甲信越1都9県議会議長会」を開催し、1都9県から正副議長さんほか、約70名という多数のご出席をいただくとともに、執行部からも横内知事の出席をいただきました。

当会議を山梨で開催するのは、5年に1度であり、県議会としましても一大行事であるわけですが、各都県をはじめ、マスコミを含めた関係者の皆様のご協力のもと、盛会、成功裏に会議を終えることができました。感謝申し上げます。

会議では、「軽度外傷性脳損傷(MTBI)患者に係る労災認定基準について」など、各都県から提出された議案について国会及び政府に対し強く要望することとしました。

本県からは、「太陽光発電の導入促進のための農地に関する規制緩和を求めることについて」、耕作放棄地に太陽光発電設備を設置する事業に関して、農振農用地区域からの除外及び農地転用許可における基準の特例を設けることを国に要望するよう、提案を行いました。

発表事項等は以上でありますが、このたび、2020年のオリンピック、パラリンピックの東京開催が決定されました。

東京での開催は、東日本大震災後の復旧、復興に取り組む国民に希望を与え、復興再生のシンボルとなり、世界中から寄せられた支援に対する感謝の気持ちを示す絶好の機会となるとともに、ここ久しく閉塞感が漂っていた日本社会の活性化に向けた、大きな起爆剤となることも期待され、大変よろこばしいことであります。

東京に隣接する本県にも、観光面をはじめ、必ずや良い波及効果があるものと考えられます。

県議会でも、2020年のオリンピック、パラリンピックの東京招致を支援する決議を行うなど、実現に向けた支援を表明していたところであり、今回の決定に対して、東京都議会並びに東京都に対しまして、改めて祝福の気持ちを伝えさせて頂きます。

 念いたしたいと思います。

その他の質疑応答

 〈議員連盟の改革について〉

(記者)

富士山世界遺産議員連盟において、富士山の保全促進について取り組んでいくということですが、具体的にはどのようなことを考えているのですか。

(議長)

先ほども、お話ししたのですが、マイカー規制、弾丸登山者の抑制、保全協力金の試験的な取り組みなど、今後、議連の組織改革を視野に入れ、もうすこし小回りのきく組織を立ち上げることを考えており、その組織が執行部と連携しながら、富士山保全の取り組みに係るこれらの課題の検証を進めていき、さらに効果的なものとなるよう、また県民の声がよりとどくような、富士山の保全対策に議会としても、取り組んでいきたいと考えています。

 

 (記者)  

議会の中で、その問題に対応する議連を作るということですか。

(議長)

富士山が世界遺産に登録されましたので、今後は、保全が主な目的になりますので、まず、規約を改正しまして、新たにできる組織を活用しながら、議連による検証を行い、執行部と連携していきたいと考えています。

(事務局)

今までの富士山議連は、世界遺産登録に向けて活動してきたところでありますが、富士山が世界遺産に登録されたことを受け、新しい段階に入りました。なおかつ、議員連盟には多くの議員が加入しているため、議員連盟の中に、もう少し活動しやすいグループを作り、マイカー規制といった諸問題について、執行部と意見交換しながら、議員連盟としても次の段階に入ろうとしているところであります。

 

(記者)

議員連盟の中に、グループを作り、もう少し機動的にやっていくということですか。

(事務局) 

そのとおり。そのグループが執行部とのやりとりを行い、必要とあれば、年に何回か議員連盟を開催し、その場で報告を行い、その後、また検討を重ねていくというシステムを作っていきたい。

 

(記者) 

イメージ的には、何人くらいを。

(議長)

案の段階ですので、まだ具体的な人数までは、決まってはいないが、ある程度の人数で構成することを想定しています。

 

(記者)

議長のお話の中で、「リニアも同様」とあったのですが、富士山、リニア、あと他にも検討をされているのですか。

(議長) 

組織改革を想定している議員連盟について、今のところ、その2つを考えています。その他では、エネルギー議連ということもあるが、まずは勉強会を開催して、その後、議連を改革するのか、政策提言になるのかは、今後の検討課題となりますが、まずは、2つであります。

 

(記者)

議連の改革は、いつ頃までを目処に考えていますか。

(議長)

今議会中を目処に考えています。このことは、議会改革の一環とも考えておりますし、就任時に約束した私の政治信条でもあります「なによりも民意を」にも沿うために、早く実行していきたいと考えております。

 

(記者)

リニア議連の中にも、富士山議連と同様な組織を作るということですか。

(議長)

そのとおり。

 

〈リニア新幹線について〉

(記者)

9月18日に、JR東海からリニアの環境アセス準備書が公表されるわけですが、改めて、リニア新幹線に対する議長のお考えをお伺いしたいのですが。

(議長)

18日に、アセスが発表になるわけですが、駅周辺の整備等に向けて重要な局面に入ってくるのですが、先ほど申し上げたリニア議連の中に立ち上げられる新組織と執行部において、より緊密な連携を図りながら、県の発展に寄与するリニア整備に、県民の声が反映されるよう議会としても懸命に努めて参りたいと考えております。

 

〈心境について〉

(記者) 

議長に就任されて、5ヶ月が過ぎたが、今の心境を。

(議長)

就任早々、県職員給与の削減、議員報酬の削減といった様々な重要課題が出て参りました。同時に、慌ただしく議会が閉会した後に、ブラジル友好訪問、1都9県議会議長会の開催県としての対応、あるいは世界文化遺産登録に係る行事など、あっという間の5ヶ月間でした。

富士山保全、リニア建設、エネルギー地産地消など県の大きな重要課題が着実に形となってきており、改めて、議会活動の重要性を認識したところであり、議員連盟の組織改革を含めて、立ち止まることなく、議会改革に取り組みながら、県民の声を吸い上げて行かなければならないという使命を感じているところでありますので、できるだけ早いテンポで取り組んでいきたいと考えております。

 

(以上)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県県議会事務局 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1812   ファクス番号:055(223)1817

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