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ページID:80899更新日:2017年6月30日

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議長記者会見(平成29年6月23日)

詳細内容

平成29年6月23日(金曜日)午前11時30分~午前11時50分

県議会議事堂 委員会室棟2階 議長応接室

H290623_望月議長就任

 

所感

(議長)

昨日の6月定例会にて、山梨県議会・第125代議長に選任を賜りました。

私は、日ごろから県民のため、みずから先頭に立って働き続けることを心がけており、それが、政治のあるべき姿だと考えております。これからも、常に初心を忘れることなく、日々、精進してまいる所存です。

さて、昨日の所信表明会や議場での挨拶でもお伝えさせていただきましたが、二元代表制の一翼を担う議会として、知事及び執行機関に対し、常に緊張感を持ちながら、是々非々の姿勢を持ち、地方創生の時代にふさわしい山梨づくりに向けて、県民の皆様の意思が県政に反映されるよう、しっかりと議論させていただきたいと考えております。

また、先輩議員の方々が、築き上げてきた本県議会と伝統を守りつつも、本年3月に制定された議会基本条例に基づき、県民生活の向上と地方自治の実現を目指し、透明性と情報公開をこれまで以上に積極的に進め、真に開かれた県議会の前進に取り組んでいきたいと思っております。

議長職は常に、中立公正、公平であるべきであり、鈴木前議長の会派の大小にかかわらず、しっかりとその声に耳を傾けるという姿勢は当然、継承していくつもりであります。

更に、活発な議論を元に、県議会の機能を十分発揮できるよう、そして県民の意見を十分に把握する機能を強化し、わかりやすい議会、行動する議会の「見える化」に努めてまいりたいと思います。

当然のことながら、昨年の2月定例会に起きました流会という不測の事態を教訓として、深く肝に銘じ、円滑な議会運営を進めていく予定であります。

当面、議会改革としては、昨日、申しましたとおり、道半ばであります、「山梨県議会議員の定数及び選挙区割り」、「議会基本条例逐条解説等の作成」、「人口減少対策に係る政策提言の作成」、「がん対策推進条例の検証」などを確実に成果が出せるよう、努力していきたいと思っております。

議会改革以外の取り組みにつきましては、まだ、昨日、就任したばかりですので、具体的な内容については、広く、県民の皆様の声や各議員の意見もお聞きする中で、考えていきたいと思っておりますが、一県議会議員として、今までも特に鋭意、取り組んで来ましたのは、教育行政の向上、福祉の充実、防災対策の充実の3つの柱であります。議長就任後も、努力していきたいと思っております。

もう少し、詳しくお話しをさせていただきますと、まずは、教育行政のさらなる充実を図っていきたいと思っております。

新しい時代を切り拓く、心豊かでたくましい人材を育成することが教育に強く求められているところであります。

近年、子どもたちの学力・体力低下、コミュニケーション能力の低下等、これは都会であれ、自然豊かな地方であれ、その傾向は顕著であると思っております。

また、最近、忙しすぎる先生方を特集した、新聞記事やニュース報道を目にする機会も増加してきており、大変、胸が痛みます。授業だけではなく、部活動、地域とかかわりある行事など、教員の長時間勤務となっている状況を大変危惧をしているところであります。

国の方でも、改善に向け検討をいただいているようですが、どうにかならないものかと思っております。

微力ではありますが、これらの問題が、少しでも良い方向へ進むことができるよう、尽力したいと思っております。

次に、福祉の充実ですが、子どもからお年寄り、障害者まで、いきいきと安心して暮らせる社会づくりの実現に、努力していきたいと思っております。

人々のライフスタイルや価値観が多様化する現代社会において、障害のある方々が地域の一員として、いきいきと活動できる真に豊かな地域社会を構築していくことは、大変重要であります。

まだまだ、社会全体に、障害のある人への差別的な考え方や偏見といったものが根強く存在し、全ての人が共生する社会となっていない現実があるということも指摘されています。

私は、一日も早く、障害のある人もない人も分け隔てなく共生できる社会が来ることを願ってやみません。

全ての県民が障害の有無で分け隔てられることなく、お互いに尊重し合いながら、共生できる社会の実現を目指し、さまざまな取り組みが行われているところですが、全面的にサポートしてまいりたいと思っております。

3つ目の防災対策の充実ですが、県民の安全な暮らしを守る危機管理の確立や防災体制の充実、強化にも誠意、取り組んでいきたいと思っております。

ここ数年、全国的にゲリラ豪雨や、大型台風など、局地的な集中豪雨が頻繁に発生するようになっており、大きな災害の発生が危惧されております。

私が住んでおります、南部町を含む峡南地域においては、富士川を軸に西側と東側とを山岳地帯に挟まれた狭隘な地形を有し、今後、大きな災害が発生した場合に迅速な救助や救援活動が可能なのか、さらに、東海地震危険性が指摘されていることから、大きな不安を持ち続けているところであります。

これは、峡南地域だけの問題ではなく、県土の約8割を森林が占める本県にとっては、県全体の問題であると思います。

県民の生命や財産、暮らしを守るための、大規模災害への対応や防災機能の強化などに、尽力していきたいと思っております。

私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

質疑事項

(記者)

議会改革や、教育・福祉・防災(以下、「三つの柱」)の話などを総合して、新議長としてのお考えは。

(議長)

県民の皆様の意思が反映され、安全・安心で、豊かさが実感できるような山梨県づくりを目指し、少数会派にも配慮しながら、公正で円滑な議会運営に向けて取り組みたいと考えています。

(記者)

議会改革については、鈴木前議長が骨格部分を作られました。ご自身として道半ばということですが、これからのお考えはありますか。

(議長)

県民に開かれた分かりやすい議会づくりに向けて、前議長の意思を継承しながら、議会運営に取り組みたいと思います。

(記者)

議長としての任期について、どうお考えですか。

(議長)

就任したばかりですので、今は自分の職務を全うすることを考えています。

(記者)

これまで議長職がたらい回しだという指摘もありますが、いかがですか。

(議長)

今回は立候補制により、議長選も透明性を持って行われたことも踏まえながら、これからの自分の責務を全うしたいと思います。

(記者)

議会の透明性や情報公開を進めるにあたり、具体的なお考えはありますか。

(議長)

皆様の意見を聞きながら、じっくり取り組みたいと考えています。

(記者)

後藤県政に対する評価はいかがですか。

(議長)

知事就任3年目に入り、人口減少対策等の県政の諸課題について非常に努力されていると思います。

二元代表制の下、議会としてのチェック機能を十分発揮しながら進めていきたいと思います。

(記者)

議長選が、初めて事実上の立候補制で行われました。立候補者以外の方にも投票がされましたし、所信表明会では立候補者が少なく、活発な議論が行われなかったとの指摘もありますが、御自身はどう評価されますか。

(議長)

私を含め二人が立候補し、結果的に立候補者以外の方への投票もありましたが、個人の意思に基づいて行われたものであり、私から意見を申し上げることではありません。所信表明会が行われたことは非常によかったと思います。

(記者)

議長として特にやりたいことは何でしょうか。

(議長)

「3つの柱」を進めるにあたり、常に県民の目線で、耳を傾けながら初心を忘れず、取り組みたいと思います。

(記者)

政務活動費について、領収書のインターネット公開に向けて取り組むお気持ちはありますか。

(議長)

議会改革検討協議会の中で、議員の考えや県民の皆様の御意見を聞きながら検討します。

現状でも、文書で全ての領収書を公開していますので、閲覧していただければわかるようになっています。

(記者)

議長の任期について、「3つの柱」で一定の成果が出ることが任期満了の一つの条件になるということでしょうか。

(議長)

「3つの柱」と任期は関係ありません。結果が出せるよう、これから全力で職務に取り組みます。

 

(以上)

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