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山岳遭難の傾向として、中高年層による遭難者が多くを占めています。
特に、60歳以上による滑落や転倒、体調不良といった形態が目立ちます。また、低山では、照明具を持たず日没になったり、地図を持たずルートを見失ったりして、道に迷う形態が多くなっています。
登山の前には、事前に万全の準備をした上で登山計画書を提出してください。また、準備運動や体調管理を万全にするとともに、決して無理をしないよう安全登山を心掛けてください。
最新の山岳遭難状況は「山岳遭難ファイル」に掲載されています
令和4年秋山期間(9月から11月)中における山岳遭難発生状況は、発生55件、遭難者数65人(死亡8人、負傷21人、無事救助36人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、南アルプス山系が19件23人と最も多く、次いで大菩薩・道志山系が17件19人でした。態様別では、滑落が18件と最も多く、次いで道迷いが17件でした。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和4年 | 55件 | 65人 | 8人 | 21人 | 36人 | 0人 |
令和3年 | 41件 | 45人 | 5人 | 19人 | 21人 | 0人 |
前年比 | +14件 | +20人 | +3人 | +2人 | +15人 | ±0人 |
令和4年夏山期間(7月、8月)中における山岳遭難発生状況は、発生43件、遭難者数44人(死亡5人、負傷21人、無事救助17人、行方不明1人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、南アルプス山系が17件17人と最も多く、次いで秩父山系が11件12人でした。態様別では、滑落が13件と最も多い状況であり、滑落、転落、転倒等の負傷を伴いやすい態様での遭難が24件と半数以上を占めています。
年齢別では60歳以上が14人で32%、40歳以上が32人で73%を占めています。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和4年 | 43件 | 44人 | 5人 | 21人 | 17人 | 1人 |
令和3年 | 27件 | 28人 | 3人 | 12人 | 13人 | 0人 |
前年比 | +16件 | +16人 | +2人 | +9人 | +4人 | +1人 |
令和4年春山期間(4月~6月)中における山岳遭難発生状況は、発生31件、遭難者数38人(死亡1人、負傷15人、無事救助22人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、八ヶ岳・秩父山系が9件13人と最も多く、態様別では、道迷いが11件と最も多い状況でした。
また、6月のみで18件の遭難が発生しております。これは、春山期間での発生の約6割を占めています。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和4年 | 31件 | 38人 | 1人 | 15人 | 22人 | 0人 |
令和3年 | 21件 | 30人 | 1人 | 7人 | 21人 | 1人 |
前年比 | +10件 | +8人 | ±0人 | +8人 | +1人 | -1人 |
令和3年中の山岳遭難は、発生116件、遭難者数134人(死亡12人、負傷51人、無事救助70人、行方不明1人)となり、前年と比較し、発生5件、遭難者2人の増加となりました。
(内訳は下記の表を参照してください。)
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和3年 | 116件 | 134人 | 12人 | 51人 | 70人 | 1人 |
令和2年 | 111件 | 132人 | 12人 | 46人 | 71人 | 3人 |
前年比 | +5件 | +2人 | ±0人 | +5人 | -1人 | -2人 |
山系別では、都心からアクセスのよい秩父山系が38件と最も多く発生し、次いで南アルプス山系が33件となりました。南アルプス山系では、2年ぶりに広河原までの林道が開通したこともあり、令和2年に比べ13件増加し、山岳別では北岳における遭難が12件と最も多くなりました。
態様別では令和2年に続き、道迷いが34件で最多となり、次いで滑落が27件となります。首都圏からアクセスのよい秩父山系、大菩薩・道志山系における道迷いが23件発生し、道迷い遭難の68%を占めています。
40歳以上の遭難者は約75%、60歳以上の遭難者は約31%を占めるなど、中高年が多数を占める状態が続いています。
県外居住者が108人(約81%)、関東居住者は95人(約71%)となっています。また、都道府県別で見ると、東京都が48人(約36%)、山梨県が26人(19%)、神奈川県が24人(約18%)の順となり、東京都と神奈川県で年間の遭難者数の約54%を占めています。
令和3年度冬山期間(令和3年12月~令和4年3月)中における山岳遭難発生状況は、発生26件、遭難者数30人(死亡7人、負傷9人、無事救助14人)でした。死亡者数が前年と比べ6人増加しています。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、大菩薩・道志山系が9件12人と最も多く、態様別では発病が最も多く7件でした。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和3年度 | 26件 | 30人 | 7人 | 9人 | 14人 | 0人 |
令和2年度 | 25件 | 25人 | 1人 | 13人 | 11人 | 0人 |
前年比 | +1件 | +5人 | +6人 | -4人 | +3人 | ±0人 |
発生日 |
場所 |
態様 |
性別 |
年齢 |
負傷状況 |
概要 |
4日 土曜 |
大菩薩・道志山系 (御前山) |
滑落 |
男 |
78歳 |
負傷 |
縦走中、バランスを崩し滑落し腰を負傷したことから救助要請。(地上救助隊が発見、埼玉県防災ヘリが救助) |
5日 日曜 |
秩父山系 (七ツ石山) |
転倒 |
女 |
52歳 |
負傷 |
下山中、足を滑らせ転倒し右足を負傷したことから救助要請。(地上救助隊が救助) |
6日 月曜 |
秩父山系 (鶏冠山) |
滑落 |
男 |
46歳 |
死亡 |
下山する旨の連絡が家族にあるも帰宅しないことから家族が届出。地図アプリの位置情報から捜索し、沢筋内で倒れているのを発見。(静岡県警ヘリが救助) |
21日 火曜 |
南アルプス山系 (甲斐駒ヶ岳) |
滑落 |
男 |
46歳 |
死亡 |
登山中、行動を共にしていた者が滑落したことから、同所に向かっていたところ自らも滑落。先に滑落した者が救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
28日 火曜 |
御坂山系 (黒岳) |
道迷い |
男 |
22歳 |
なし |
登山中、道に迷い急斜面となり行動不能となったことから救助要請。(地上救助隊が救助) |
掲載されている発生状況は、山梨県で発生した全ての山岳遭難ではありません。
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