8月 朝顔

 夏の代表的な花といえばなんと言っても朝顔と言えるでしょう。朝顔は、1200年前の奈良時代に薬草として渡来したものが観賞用として栽培されるようになり、江戸時代に一大ブームを迎え、多くの品種が作出されました。このように朝顔は古来より身近な植物として親しまれ、着物・陶器・漆器などの紋様としても愛用されてきました。今回紹介する2点の図柄も非常に凝った演出が施され、左の紋様は、垣に見立てた格子に淡彩の朝顔を配した風情のあるもの。右は、藍と茜色の濃彩でたて糸を組み込んで、ぼかしを表現した縞の上に様式化した朝顔を墨一色でさらりと描いたもので明治の粋が感じられる模様です。


ぼかし縞に朝顔模様
西暦 1908 年[ 明治 41 年]



格子に朝顔模様
西暦 1907 年[ 明治 40 年]










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