電話詐欺等被害の撲滅を目指して
電話詐欺等被害の撲滅を目指して
山
梨県では、高齢者を中心にオレオレ詐欺や架空料金請求詐欺などの「電話詐欺」等の被害が深刻化している中、安全で安心して暮らせる社会を実現していくために、「山梨県電話詐欺等被害撲滅に関する条例」に基づき、電話詐欺等の被害の防止に取り組んでいきます。
大切な家族等が被害にあわないよう、被害撲滅を目指して、私たち県民一人ひとりが防犯意識を高めて詐欺に対抗しましょう。
電話詐欺とは…

「電話詐欺」とは、オレオレ詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、融資保証金詐欺、金融商品詐欺、ギャンブル詐欺、交際あっせん詐欺、その他の電話詐欺、キャッシュカード詐欺盗の10類型の総称です。
電話詐欺の手口を知ることで、いざ、自分に不審な電話がかかってきた時に「これは詐欺じゃないか?」とまず疑うこと、そして、慌てず落ち着いて対応することが大切です。
相談先一覧
電話詐欺等の被害にあわれた方へ
オレオレ詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺などの犯罪行為で、振込みにより被害が発生した場合、振り込んでしまったお金が返ってくる可能性があります。
平成20年6月に施行された「振り込め詐欺救済法(犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律)」に基づき、被害にあわれた方は、振り込んだ先の口座に(犯罪利用預金口座)に一定の残高が残っている場合、被害額の全額または一部の支払いを受けられる可能性があります。
被害に気づいたら、直ちに警察と振り込んだ先の金融機関へ連絡してください!
この法律についての詳細は、こちら(金融庁ホームページ)をご確認ください。
!!新着情報!!
不審電話・被害発生状況
令和7年6月末(暫定値)
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令和7年6月中
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令和7年累計
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不審電話件数 |
212件 |
1,270件 |
被害件数 |
9件 |
37件 |
被害額 |
約4,133万円
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約1億3,203万円
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(出典:山梨県警察本部)
最近の県内における被害情報
- 令和7年6月5日、甲府市在住の女性(80歳代)の自宅の固定電話に、国際電話で末尾が「0110」の番号から着信があり、携帯電話会社をかたる音声ガイダンスで「未納料金があります。1を押して下さい。」などと音声が流れた。女性が1を押すと、携帯電話会社の社員をかたる男と電話が繋がり「使用料金が未納です。」などと言われ、そのまま電話の相手が警察官をかたる男に代わった。警察官をかたる男から「ある事件の犯人が捕まったことで、その犯人を追っていました。あなたも犯人ということになります。あなたが犯人かどうか調べるためにお金を振り込んでもらいたい。逮捕されたくなければ言うことを聞いてください。」などと言われた。女性は、指示に従わなければ逮捕されてしまうと思い込み、6月6日から同月10日までの間、5回にわたって、相手から指定された個人口座に計950万円を送金した。金融機関からの情報提供を受けた甲府警察署員が、女性から事情を聞いたところ、電話詐欺の被害に遭っていることが分かり、現金950万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月23日、甲府市在住の女性(20歳代)が携帯電話で副業に関するサイトを検索し、副業を運営する会社のSNSアカウントを登録した。その後、同社の社員を名乗る者からSNSのメッセージや電話があり、副業の内容として、企業宛てに運営会社のサイトに求人広告掲載を募集するメールを送るという、営業の仕事だと説明を受けた。そのような中、相手方から、サポートプランに加入すれば、稼いだ金額の確定申告のサポートを含む、様々なサービスが受けられると言われ、加入することとし、登録費用名目として、4月30日から5月2日までの間、3回にわたって、計199万9,997円を指定された口座に振り込んだ。その後、副業を続ける中で、女性は、相手と連絡が取れなくなったことや報酬が全く支払われなかったため不審に思い、南甲府警察署に相談したところ詐欺被害に遭っていることが分かり、現金199万9,997円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年6月6日、甲府市在住の男性(20歳代)の携帯電話に、国際電話で末尾が「0110」の番号から電話があった。男性が電話に出ると、徳島県警の警察官をかたる男から「あなたの口座が詐欺グループの送金口座として使われている。」「徳島県警に出頭して欲しい。」などと言われた。男性が出頭できないと答えると「事情聴取はSNSのビデオ通話で行う。」などと言われ、ビデオ通話を行ったところ、スーツ姿の警察官をかたる男から警察手帳を見せられ、「あなたには詐欺の共犯者の疑いがかけられており、逮捕することになる。」「口座内のお金の紙幣番号を照合すれば、身の潔白を証明することができる。」などと言われたため、同日、無実であることを証明するため、相手から指定された個人名義の口座に32万円を送金した。相手方からの電話が無いことを不審に思い、インターネットで調べたところ、警察官をかたった詐欺被害に遭っていることが分かり、現金32万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月30日、甲府市在住の女性(80歳代)の自宅の固定電話に、厚生労働省の職員をかたる男から電話があり、「保険証を止める。」などと言われ、その後、警察官をかたる男から電話があり「あなた名義で大量の鎮痛剤が処方されている。不審だったので保険証を止めた。」と言われた。さらに、警察官をかたる男から、事情聴取をビデオ通話で行うためSNSをインストールするように指示された。その後、警察官、検事をかたる男たちから「犯罪組織が偽造したキャッシュカードの中にあなた名義のキャッシュカードがある。お金の流れを調べるのに協力して欲しい。」などと言われ、「逮捕状」「差押状」が画像で送られてきた。男性は、5月16日、17日の両日、暗号資産取引所で暗号資産1,421万円を購入し、相手から指定されたアドレスに2回にわたって送金した。女性が娘に相談したところ詐欺被害に遭っていることが分かり、1,421万円相当の暗号資産をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年5月19日、甲府市在住の女性(70歳代)の自宅の固定電話に、郵便局員をかたる男から電話があり「不審な荷物があり、中を検査したところ薬物が入っていた。その荷物の送り主があなたになっている。違法な物なので、警察に届け出て下さい。」などと言われた。電話の相手が警察官をかたる男に代わり、その者から「犯罪グループのお金の流れを調べている。あなたのお金を調査する必要がある。30日間拘留されるか、それが嫌ならお金を送って欲しい。お金は捜査が終わったらすぐに返す。」などと言われ、5月28日から6月2日までの間、6回にわたって、相手から指定された個人口座に計1,200万円を送金した。金融機関からの情報提供を受けた甲府警察署員が、女性から事情を聞いたところ、電話詐欺の被害に遭っていることが分かり、現金1,200万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年5月27日、笛吹市在住の女性(80歳代)の固定電話に、市役所職員をかたる男から電話があり「保険の還付金がある。どこの銀行の口座をお持ちですか。」などと聞かれ、取引のある口座情報を伝えた。続けて、金融機関職員をかたる男から電話があり「行員が自宅に伺ってキャッシュカードを預かり手続きして後日返却する。暗証番号を教えて欲しい。手元にあるお金を口座に移す手続きをするので、電話を切らずにお金を準備して欲しい。」などと言われたため、女性は暗証番号を教えるとともに、手持ちの現金30万円を準備した。同日、女性方に金融機関の職員をかたる男が訪れたため、女性は現金30万円、キャッシュカード1枚、通帳1通を入れた封筒を男に手渡した。同日、女性が知人にこの話をしたところ、詐欺の被害に遭っていることが分かり、現金30万円、キャッシュカード1枚、通帳1通をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年5月27日、笛吹市在住の女性(80歳代)の固定電話に、市役所職員をかたる男から電話があり「保険の還付金がある。どこの銀行口座をお持ちですか。」などと言われた。次に、金融機関職員をかたる男から電話があり「今年の2月にキャッシュカードが新しくなっており、切り替え作業が必要です。手続きを行わないと市役所からの還付金を受け取ることができない。暗証番号を教えて欲しい。行員が伺ってカードを預かる。」と言われたため、女性は暗証番号を教えた。同日、スーツ姿の男が女性方に訪れたため、金融機関の職員と思い、同人に封筒入りのキャッシュカード1枚を手渡した。女性が、同日、帰宅した家族にこの話をしたところ、詐欺被害に遭っていることが分かり、キャッシュカード1枚をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年5月3日、富士吉田市在住の女性(30歳代)のSNSに「低周波マッサージ機器のPRをして欲しい。」とのメッセージが届き、女性が返信したところ、他のSNSで連絡を取り合うようになった。女性は、相手から「月に一回、低周波マッサージ機器をSNSでPR投稿してくれれば6万円を支払う。」と言われ、送られてきたサイトのアカウント登録を行いPR投稿することにした。同月5日、サイト上で一年分の報酬72万円が表示されたため出金しようとしたができなかったため、カスタマーセンターに問い合わせたところ「誤った口座番号を入力したため、報酬口座が凍結された。リスク凍結専用口座に36万円を振り込む必要がある。」と言われ、同月8日、指定られた個人名義の口座に、36万円のところ誤って、現金38万円を送金した。その後、女性は、更に相手から「以前の操作ミス(上記口座番号の入力ミス)によりスコアが減点されているため信用システム専用口座に55万円を振り込む必要がある。」などと言われ、同日、指定された個人名義の口座に現金55万円を送金した。女性は送金後も出金ができず、相手から、更に審査名目で現金を要求されたことから、詐欺被害に遭っているのではないかと思い、富士吉田警察署に相談したところ、詐欺の被害にあっていることが分かり、現金93万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年5月1日、甲斐市在住の男性(50歳代)の携帯電話に国際電話番号で電話があり「あなたが契約している電話番号が詐欺グループに使われており、あなたの口座にも詐欺グループからの資金が入っている、このまま警察に電話をつなぐ。」と言われた。続いて、警視庁サイバー対策課の警察官をかたる男と電話が繋がり「あなたを詐欺グループの一員として捜査している。SNSのビデオ通話で事情聴取を行う。」と言われ、ビデオ通話で「本日の午後2時頃には逮捕状が発行され、あなたは逮捕される。身の潔白を証明するにためには、資金調査を受ける必要がある。お金は24時間以内に戻ってくる。」と言われた。同日、男性は、お金も戻ってくるし、身の潔白を証明できると思い、25万円を指定された個人名義の口座に送金した。男性は、翌2日、お金が返金されず、相手と連絡が取れなくなったことから不審に思い、甲斐警察署に相談したところ、詐欺の被害にあっていることが分かり、現金25万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月13日、笛吹市在住の女性(60歳代)の勤務先に「金利1パーセント」などと記載された融資に関するFAXが届いた。女性は、現在借入れている金融機関の金利よりも安かったことから、借換えをしようと500万円の融資を申し込んだところ、同月15日に審査が通り、同社と契約を交わした。しかし、同月23日、同社の担当者から電話があり「融資するためには契約事務手数料として27万円が必要」等と言われ、相手から指定された個人名義の口座に現金27万円を振り込んだ。その後、同月25日、同担当者から「融資をするためには、当社に対する特約担保金として50万円が必要」等と言われ、同一口座に現金50万円を振り込んだ。さらに女性は、同月28日に、同担当者から「保証会社に対する特約担保金としても50万円が必要」等と言われ、今度は別の個人名義の口座に振り込むよう指示されたが、振り込みができなかったことから不審に思い、金融機関に相談した上、笛吹警察署に被害を届け出、現金77万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月12日、甲州市在住の女性(60歳代)の携帯電話に「携帯電話が不正に利用されたため、2時間後に使えなくなる。」との警告画面が表示された。その後、電気通信事業者の社員をかたる男から国際電話の番号で電話があり「あなた名義の携帯電話や銀行口座が、福岡県で発生した詐欺事件で使われた。福岡県警から電話がある。」などと言われた。間もなく、別の国際電話の番号で電話があり、福岡県警の警察官をかたる男から「あなた名義の携帯電話がフィッシング詐欺に使われた。詐欺の容疑者として、あなたに逮捕状が出ている。」などと言われた。女性は、インストールするよう言われたSNSで、その後も警察官や検察官をかたる男と連絡を取り合い、検察官をかたる男から「優先調査を受けるためには、保釈金を支払う必要がある。取調べの期間を短縮するには更にお金を送金する必要がある。お金は捜査が終われば返ってくる。」などと言われ、同月13日から15日までの間、3回にわたって計400万円を指定された個人名義の口座に、それぞれ振り込んだ。女性は、送金後、相手と連絡が取れなくなったことから、福岡県警察に電話をかけて確認したところ、詐欺被害に遭っていると言われ日下部警察署に被害を届け出、現金400万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月19日、山梨市在住の女性(60歳代)が携帯電話でSNSを閲覧したところ、金融機関のカードローンに関する広告が表示された。女性が同広告をクリックしたところ、他のSNSに移行し、「融資可能額は50万円です。融資の振込先とローンの返済用の口座情報を送って欲しい。」等と説明を受け、自身の口座情報を伝えた。その後、追加登録した「お客様サポート」というアカウントから、融資されたお金を引き出すためのパスワードを教示され、入力したところ「口座番号が違うので融資を凍結した。解除するためには保証金として20パーセントの10万円を支払わなくてはならない。」などと言われたため、女性は同月21日、相手から指定された個人名義の口座に現金10万円を送金した。振込後、女性は、相手から更に金銭を要求されたことから、家族に相談した上で日下部警察署に相談したところ詐欺被害に気付き、現金10万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月18日、女性(60歳代)の携帯電話に、国際電話番号で電話があり、金融機関の職員をかたる男から「あなた名義のクレジットカードが不正に使われている可能性がある。」などと言われた。続いて、北海道警察の警察官をかたる男から電話があり「あなたのクレジットカードが不正利用されていて、被害額は約150万円になる。あなたは名義人なので、補填して振り込まないと裁判になり、あなたの口座が凍結される。」などと言われた。その後、女性は、同警察官をかたる男と、SNSのビデオ通話や音声電話で連絡を取り合い、電話を繋いだままキャッシュコーナーに行くよう言われ、同日、商業施設に併設されたATMで、2回にわたって計157万円を指定された個人名義の口座に送金した。女性は、同日帰宅した家族に話をしたところ、詐欺被害に遭っていると言われ、日下部警察署に届け出て、現金157万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年3月26日、北杜市在住の男性(60歳代)の携帯電話に、国際電話の電話番号から電話があり「この電話は1時間後に使えなくなる。ボタン「1」を押してください。」などと音声ガイダンスが流れた。男性は、ガイダンスの指示に従い「1」を押したところ、電気通信事業者の社員をかたる男と電話が繋がり「あなたの個人情報が漏れている。長野県警の警察官に電話を代わる。」と言われた。そのまま、長野県警の警察官をかたった男が電話を代わり「詐欺グループを逮捕した。あなた名義の銀行口座を使って犯行したと供述している。あなたを共犯者として扱わなければならない。資金調査を行う必要がある。」などと言われ、男性は身の潔白を証明するため、相手に言われるがまま、令和7年3月28日から同年4月4日までの間、6回にわたって、計2,700万円を指定された個人名義の口座に振り込んだ。男性は、4月10日、さらに金融機関の窓口から、現金を送金しようとしたところ銀行員に止められ、駆けつけた警察官に詐欺被害に遭っていると説明を受けて、詐欺被害に遭っていることが分かり、現金2,700万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年3月31日、甲府市在住の男性(20歳代)の携帯電話に銀行員をかたる男から電話があり「クレジットカードの未払いがあるが、もしかしたらカードの不正利用の被害に遭っているかもしれない。」などと言われた。そのまま宮城県警の警察官をかたる男と電話を代わり、その男から「あなたの口座に不正なお金の動きが認められ、あなたに対する事件捜査をしている。」などと言われた。さらに、同警察官をかたる男から、SNSのビデオ通話で警察手帳を見せられ「身の潔白を晴らすには、あなたの口座にあるお金を調べなければならない。」などと言われ、口座の残高等を聞かれた。その後、男性は、男から指定された個人名義の口座に、言われるがまま現金50万円を送金した。男性は、相手との通話を終了後、それまでの手続の内容を不審に思い、銀行のホームページを確認したり、甲府警察署に相談し、現金50万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月8日、甲府市在住の男性(60歳代)の携帯電話に警視庁の刑事をかたる男から電話があり「大阪の大規模な詐欺事件であなたのキャッシュカードが使われている。」と言われ、警察の電話番号や事件番号を言われた。直後、大阪府警の刑事をかたる男から「主犯格があなたを共犯者だと説明している。騙し取ったお金の一割をあなたに振り込むことになっていたようだ。合計7,000万円があなたの口座に入っている。あなたを最大380日勾留する権利がある。」などと言われた。さらに、SNSのビデオ通話で警察手帳を見せられたり、持っている銀行口座やその残高を聞かれて答えた。その後、検事をかたる男から電話があり「あなたを拘束せずに捜査することができる。犯人から入金がなければ、あなたは被疑者ではなくなる。しかし、あなたは逃走する可能性があるので、保釈金代わりにお金を支払わなければならない。」などと言われ、それを信じた男性は、指定された個人名義の口座に、現金43万1,000円を送金した。男性は、送金後に、これまでの手続を不審に思い、甲府警察署に相談し、現金43万1,000円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年3月30日、東京都品川区在住の男性(60歳代)の携帯電話に「ご利用料金について確認したいことがあります。」とメッセージが届いた。男性が、メッセージに書かれていた電話番号に電話をかけ直したところ、通信事業者の社員をかたる男から「昨年の3月10日にアダルトサイトに契約した記憶はないか。一年分の利用料金9万9,600円分が未納となっている。至急振込手続きをしないと訴訟になる。他人があなたの名義が使ってサイトを利用した場合は、日本個人データ保護協会から、95パーセントが返金される。」などと言われた。男性は、お金が戻ってくるなら訴訟になるよりは良いと考え、同日、笛吹市内の商業施設内のATMから、指定された口座に現金9万9,600円を振り込んだ。男性は、帰宅後、今度は日本個人データ保護協会の職員をかたる男から電話があり「料金未納のサイトが他にもある」などと言われたが、電話の様子を見ていた家族が不審に思い、男性から状況を聞いたことで詐欺被害に遭っていることが分かり、笛吹警察署に被害を届け出て、現金9万9,600円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年3月11日、甲斐市在住の女性(40歳代)の携帯電話に国際電話で末尾が「0110」の番号から電話があり、電話に出ると、警視庁の警察官をかたる男から「あなたのカードがマネーローンダリング事件の犯人の自宅から発見された。あなたに、犯人からお金をもらい、銀行口座を提供した容疑が掛けられている。身の潔白を晴らすためには、岡山県警の事情聴取に応じる必要がある。」等と言われた。その直後、岡山県警の警察官をかたる者が電話を代わり、事情聴取はSNSのビデオ通話で行う等と言われ、教えられたIDを登録してビデオ通話を行ったところ、スーツ姿の警察官をかたる男から偽物の警察手帳を見せられ、相手から、「あなたにマネーローンダリング事件の共犯者として容疑が掛かっている。身の潔白を証明するには、あなたの口座内のお金を調査する必要がある。」等と言われ、「凍結捜査差押許可状」と「守秘義務命令書」なるものが画像で送られてきた。女性は、相手から指定された個人名義の口座に、2回にわたって計217万円を送金した。女性は、その後、相手から他にもキャッシュカードがないか聞かれたため、家族に相談したところ、詐欺被害に遭っていることが分かり、現金217万円をだまし取られる被害が発生した。
- 令和7年3月29日、甲府市在住の女性(30歳代)の携帯電話に国際電話で末尾が「0110」の番号から電話があり、電話に出ると、山梨県警の警察官をかたる男から「あなたは、ある事件に関与している。神奈川県警の取り扱いの事件ですが、心当たりはありますか」等と言われた。その直後、神奈川県警の警察官をかたる者が電話を代わり「詐欺事件であなた名義の口座が資金洗浄に使われ、逮捕状が出ている。」等と言われた後、事情聴取はSNSのビデオ通話で行うなどと言われ、教えられたIDを登録してビデオ通話を行い、制服姿の男から警察手帳を見せられ「あなたに逮捕状と凍結許可状が出ている。本来なら身柄を拘束して資金調達を行うが、特例で任意での資金調査が可能。」等と言われた。その後、検察官を名乗る男が電話を代わり「あなたが事件に関与していないことを証明するため資金調査をする。」等と言われ、女性は、相手から指定された個人名義の口座に現金248万円を送金した。女性は、送金後に相手の態度が変わったことから不審に思い、南甲府警察署に相談したところ、詐欺の被害にあっていることが分かり、現金248万円だまし取られる被害が発生した。
- 令和7年4月2日、甲府市在住の女性(80歳代)方の加入電話に、家電量販店の従業員をかたる男から電話があり、「あなたのキャッシュカードを使って買い物をしようとしている人がいる。」等と言われた。その後、警察官をかたる男が電話を代わり「カードを使おうとした人は中国人だった。警察でカードを止めることはできない。全国銀行協会から電話をしてもらう。」等と言われた。その後、銀行協会の職員をかたる男から電話があり「キャッシュカードは何枚持っていますか。暗証番号を教えてください。これから職員がお訪ねします。」等と言われ、女性は暗証番号を教えた。すぐに銀行協会の職員をかたる男が自宅を訪ねてきたため、キャッシュカード2枚を手渡すと、男は封筒に入れ、封筒に割印をするため印鑑を持ってくるように指示したことから、女性は居間に印鑑を取りに行った。女性は、封筒に割印を押すと、男は「明日、警察が来るまで絶対に開けないでください。」等と言い、立ち去った。その後、女性は、自宅に訪れた親族に今回の件を話したところ、詐欺被害に遭っているのではと言われ、中身を確認すると、プラスチック板にすり替えられ、キャッシュカード2枚を盗まれ、キャッシュカードの口座を調べた結果、口座から合計60万円が引き出される被害が発生した。
- (出典:山梨県警察HP)
【傾向】令和7年6月中の被害認知は9件でした。その手口は警察官を騙る者からの「オレオレ詐欺」が6件、市役所・銀行員を騙る騙る者からの「オレオレ詐欺」が1件、「架空料金請求詐欺」、「融資保証詐欺」がそれぞれ1件ずつでした。また、6月中の不審電話は212件あり「オレオレ詐欺」が116件と最も多く、次いで「架空料金請求詐欺」が76件でした。警察官を騙る者からのオレオレ詐欺が増加しています。引き続き、お金やキャッシュカードの話が出たら詐欺を疑い、警察への110番通報を心がけてください。
【対策】
- 「オレオレ詐欺」は、電話の相手が本当に親族か確認し(親族から事前に聞いていた電話番号に電話する。本人しか知り得ないことを聞くなど)、1人だけで判断せず、他の家族や知人、警察などにすぐに相談しましょう。
- 「還付金詐欺」は、公的機関がATMの操作を指示することはありません。何も答えずに電話を切り、相手方が名乗った行政機関等に確認をしましょう。
★★★電話でお金の話が出たら詐欺を疑ってください!不審な電話があれば、すぐに家族や警察、県民生活センターなどに相談しましょう。
★★★そもそも電話に出ない!というのが最も効果的な対策です。1.非通知の電話には出ない2.常に留守番電話に設定して相手を確認してから応答する・・・犯人は詐欺のプロですので、話をしないことが一番です。
令和2年3月30日、「山梨県電話詐欺等被害撲滅に関する条例」が施行されました。
この条例に基づき、県は県民や事業者、市町村と協力・連携して、被害防止を推進していきます。
山梨県電話詐欺等被害撲滅に関する条例(本文)(PDF:159KB)
条例の趣旨(PDF:364KB)
条例の概要(PDF:379KB)
電話詐欺被害撲滅のためのお願い
県民の皆さまへ
- 電話詐欺等の被害防止に対する関心と理解を深め、被害にあわないよう注意する
- 家族や親族、ご近所にお住まいの方が被害にあわないよう、相互で緊密に連絡を取り合い、つながりを強化する
- 電話詐欺等の被害を受けるおそれ又は被害を受けた方を見つけた際は、警察又は事業者へ通報等をする
- 貸主として建物の賃貸借契約を行う際は、相手方が建物を電話詐欺等に利用しないことを確認する
- 個人情報データ等を第三者に提供する際は、その第三者が偽名使用者や架空会社等ではないことを確認する
事業者の皆さまへ
- 電話詐欺等の被害防止に対する関心と理解を深め、県や市町村が行う施策や県民等が自主的に行う活動に協力する
- 県民から電話詐欺等の被害の通報を受けたり営業店舗等において被害を受けた方を見つけた際は、警察官への通報等必要な措置をとる
- 貸主として建物の賃借契約を行う際は、相手方が建物を電話詐欺等に利用しないことを確認する
- 個人情報データ等を第三者に提供する際は、その第三者が偽名使用者や架空会社等ではないことを確認する
青少年の育成に携わる方へ
- 学校または地域において、幼児から学生に対し、電話詐欺等の被害防止に関する知識及び理解を深めるための教育や啓発をおこなう
リンク
警察庁特殊詐欺対策ページ