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ページID:119344更新日:2025年2月17日
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令和7年2月10日(月)、産業技術センター イノベーション支援棟2階イノベーションルーム2において令和6年度試験研究機関研究員表彰の授賞式が行われました。
Y-CROST研究奨励賞は、選考の結果、3名の受賞者が選出され、内田総長より賞状と記念品が授与されました。記念品は、総理研初代総長を務められた大村智先生が自ら署名をされた著書「まわり道を生きる言葉」です。
次に、令和5年度に創設された新しい表彰制度であるY-CROSTポスター賞は、第2回目の受賞者として最優秀賞1名、優秀賞1名が選定され、内田総長より賞状が授与されました。
授賞式に引き続き、試験研究機関等の職員約70名が参加する研修会として、ポスター賞受賞者1名によるポスター発表と研究奨励賞受賞者3名による講演が行われました。
左から、内田総長、山本真也氏(研究奨励賞)、米山陽氏(研究奨励賞)、谷沢弘将氏(研究奨励賞、ポスター賞最優秀賞)、小林正幸氏(ポスター賞優秀賞)
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富士山科学研究所 主任研究員 山本 真也(やまもと しんや) 研究テーマ:富士五湖の湖底堆積物を用いた富士山の噴火履歴・環境変遷史の解明 研究業績:富士五湖の湖底堆積物の年代測定により富士山の噴火履歴を高精度化した成果は、極めて独自性が高い。特に、大室スコリアの噴火年代が既往研究より数百年も新しいことや、未知の噴火が複数回発生していたことの解明は特筆すべき成果で、富士山の火山防災強化に大きく貢献すると期待される。また、環境悪化が懸念されている富士 |
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産業技術センター 主任研究員 米山 陽(よねやま あきら) 研究テーマ:切削加工技術の高付加価値化に関する研究と 研究業績:超音波振動を応用した加工方法により、従来は困難であったガラスなどの脆性材料に対し、微細な穴開けや複雑な形状の新たな切削加工技術を開発し、機械部品製造業における加工技術の高付加価値化に大きく貢献している。また、金属3Dプリンタによる造形物の高精度加工技術を開発し、商品価値を高めることに成功している。さらに、研究成果普及のため技術相談や講習会を積極的に開催し、県内製造業の技術向上に大きく貢献している。 |
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水産技術センター 研究員 谷沢 弘将(たにざわ こうしょう) 研究テーマ:ライトトラップを用いた外来魚仔稚魚の捕獲 研究業績:安価で簡易に作製でき、水面に設置するのみで、外来魚の幼魚を効率的に捕獲できるライトトラップを国内で初めて考案したことは高く評価できる。本トラップを活用した外来魚駆除法は、放流稚魚等の食害軽減対策や本県の自然環境・多様な生態系の保全を図る施策への貢献度は高い。また、本トラップは県外の研究機関に研究手法として用いられているほか、設計図、作り方マニュアル冊子・動画を公表していることから、全国的な普及も期待できる。 |