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ページID:102797更新日:2022年2月18日

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令和元年度山梨県試験研究機関研究員表彰(Y-CROST研究奨励賞)授賞式・受賞講演

 令和2年2月7日(金)、畜産酪農技術センター長坂支所会議室において「令和元年度Y-CROST研究奨励賞」の授賞式と受賞講演が行われました。

 第2回目となる本年度は、選考の結果、3名の受賞者が選出され、前田総長より賞状と記念品が授与されました。記念品は、総理研初代総長を務められた大村智先生が自ら祝辞「至誠惻怛」と署名を記入された著書「ストックホルムへの廻り道」です。  

 

 授賞式に引き続き、受賞者による講演が行われました。

令和元年度Y-CROST研究奨励賞受賞者

 

富士山科学研究所 主任研究員

宇野 忠(うの ただし)

研究テーマ:山梨県の熱中症対策ならびに富士登山者のリスク軽減に関する研究 

研究業績:県内の熱中症発生傾向と温熱環境の特徴について研究し、甲府盆地におけるヒートアイランド現象発生地域を明らかにした。また、緑のカーテンによる温熱環境改善効果を見える化した成果は県のホームページやメディアで多く取り上げられている。さらに、登山者の急性高山病および転倒実態に関する研究に取り組み、富士登山者のリスク軽減につながる成果を発信している。

 

畜産酪農技術センター 主任研究員

神藤 学(じんどう まなぶ)

研究テーマ:ウシ受精卵の凍結保存に関する研究 

研究業績:甲州牛などの生産で特に重要である受精卵の凍結保存の技術について研究し、低ランク卵の活用技術と超急速ガラス化保存法による直接移植技術を確立した。これらの技術確立により、県内農家における凍結受精卵の利用普及や受胎率の向上に貢献しており、甲州牛を生産拡大するための重要な技術となっている。

 

果樹試験場 主任研究員

内田一秀(うちだ かずひで)

研究テーマ:ブドウを加害するチョウ目昆虫「クビアカスカシバ」の生態と防除に関する研究

研究業績:ブドウ主産地で2000年頃から被害が急増したクビアカスカシバは、一匹の被害でもブドウの樹を枯死させる可能性があり、特に山地に隣接する産地では大問題となっていた。飼育も困難であったが詳細な生態を明らかにし、わずか3年で防除体系を確立した。この技術普及により、クビアカスカシバの被害抑制に大きく貢献している。さらに発生予察や性ホルモンによる交信撹乱についても研究を進め、化学農薬の使用量削減にも貢献している。

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県県民生活部総合理工学研究機構 
住所:〒400-0055 甲府市大津町2094
電話番号:055(243)6046   ファクス番号:055(243)6047

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