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ページID:4337更新日:2017年6月16日

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遺跡トピックスNo.0118玉川金山遺跡

都留市の遺跡

  • 0026四ノ側遺跡-平安時代住居-
  • 0070玉川金山遺跡-奈良時代甕-
  • 0080玉川金山遺跡-土坑墓-
  • 0090玉川金山遺跡-炉穴-
  • 0093玉川金山遺跡-鉄鏃-
  • 0099玉川金山遺跡-地下式坑-
  • 0118玉川金山遺跡-集石-
  • 0182玉川金山遺跡-台石-
  • 0082中溝遺跡-耳飾り-
  • 0104天正寺遺跡-弥生土器-
  • 0128天正寺遺跡-様々な弥生土器-
  • 0153中谷遺跡-柄鏡形敷石住居跡-
  • 0190中谷遺跡-三角とう形土製品-
  • 0258中谷遺跡-注口土器と蓋-
  • 0263中谷遺跡-集石土坑-
  • 0167美通遺跡-敷石住居跡-
  • 0174美通遺跡-猿橋溶岩と集石土坑-
  • 0201美通遺跡-発掘調査速報-
  • 0204美通遺跡-発掘調査速報2-
  • 0206美通遺跡-発掘調査速報3-
  • 0220美通遺跡-発掘調査速報4-
  • 0281美通遺跡-イノシシ形装飾付浅鉢-
  • 0289美通遺跡-D区発掘調査速報-
  • 0300美通遺跡-D区発掘調査速報2・玦状耳飾り-
  • 0175九鬼2.遺跡-埋納された装飾土器-
  • 0305九鬼2.遺跡-蔵骨器-
  • 0298三ノ側遺跡-皇朝十二銭・発掘調査速報1-
  • 0303三ノ側遺跡-須恵器・発掘調査速報2-
  • 320三ノ側遺跡-竪穴住居跡のカマド・発掘調査速報3-
  • 0326三ノ側遺跡-掘立柱建物-
  • 0349三ノ側遺跡-羽口-
  • 0372牛石遺跡-縄文時代のストーンサークル-
  • 0400谷村城-歴史と変遷-
  • 0413谷村城-発掘調査速報-

1.集石とは?

これらの遺構は集石(しゅうせき)といい、縄文時代早期・前期によく見られる遺構で、蒸焼きや石焼きなどの調理を行ったと言われています。集石にはいくつかの形態が見られ、その形態には

  • (1)穴を掘った後、その中に表面の平らな石を敷き詰めてその上に焼けた石を並べたもの
  • (2)穴を掘った後、その中に焼けた石を並べただけのもの
  • (3)穴を掘らずに石だけを並べたもの

などがあり、玉川金山遺跡で見られたものは、(3)の形態のものです。ただし(3)のものは調理をした可能性ももちろんありますが、調理に使用した石をまとめて廃棄したことも考えられます。

集石2集石3

写真平成16年度調査で見つかった集石遺構(写真左)と平成17年度調査で見つかった集石遺構

2.集石を用いた調理方法は?

集石を用いた調理方法の手順は、まず穴を掘り、その中に熱した石を敷きます。そこに葉っぱなどで包んだ食材を置き、その上を熱した石で覆って食材を蒸焼きにします。

玉川金山遺跡では集石遺構の他にも煮炊きを行う調理施設である炉穴(ろあな)がたくさん見つかっており(遺跡トピックスNo.90)、調理の場が屋外にあったことを示しています。

3.現在の玉川金山遺跡の発掘調査状況

現在は縄文時代早期の面を調査しており、集石遺構も見つかっています。また、そのほかの遺構としては、黒曜石珪質頁岩(けいしつけつがん)など石器に使用された石が集中して見つかった場所があり、そこは石器を作った遺構である可能性があります。これらの他にもたくさんの遺構や遺物が見つかっており、今後どのような成果が見られるか非常に楽しみです。

石器土器

写真石器を製作していた可能性のある遺構(写真左)と土器が集中して見つかった遺構。

(玉川金山遺跡については、遺跡トピックスNo.70809099を参照してください。)

 

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