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ページID:4598更新日:2017年6月13日

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遺跡トピックスNo.0099玉川金山遺跡

都留市の遺跡

  • 0026四ノ側遺跡-平安時代住居-
  • 0070玉川金山遺跡-奈良時代甕-
  • 0080玉川金山遺跡-土坑墓-
  • 0090玉川金山遺跡-炉穴-
  • 0093玉川金山遺跡-鉄鏃-
  • 0099玉川金山遺跡-地下式坑-
  • 0118玉川金山遺跡-集石-
  • 0182玉川金山遺跡-台石-
  • 0082中溝遺跡-耳飾り-
  • 0104天正寺遺跡-弥生土器-
  • 0128天正寺遺跡-様々な弥生土器-
  • 0153中谷遺跡-柄鏡形敷石住居跡-
  • 0190中谷遺跡-三角とう形土製品-
  • 0258中谷遺跡-注口土器と蓋-
  • 0263中谷遺跡-集石土坑-
  • 0167美通遺跡-敷石住居跡-
  • 0174美通遺跡-猿橋溶岩と集石土坑-
  • 0201美通遺跡-発掘調査速報-
  • 0204美通遺跡-発掘調査速報2-
  • 0206美通遺跡-発掘調査速報3-
  • 0220美通遺跡-発掘調査速報4-
  • 0281美通遺跡-イノシシ形装飾付浅鉢-
  • 0289美通遺跡-D区発掘調査速報-
  • 0300美通遺跡-D区発掘調査速報2・玦状耳飾り-
  • 0175九鬼2.遺跡-埋納された装飾土器-
  • 0305九鬼2.遺跡-蔵骨器-
  • 0298三ノ側遺跡-皇朝十二銭・発掘調査速報1-
  • 0303三ノ側遺跡-須恵器・発掘調査速報2-
  • 320三ノ側遺跡-竪穴住居跡のカマド・発掘調査速報3-
  • 0326三ノ側遺跡-掘立柱建物-
  • 0349三ノ側遺跡-羽口-
  • 0372牛石遺跡-縄文時代のストーンサークル-
  • 0400谷村城-歴史と変遷-
  • 0413谷村城-発掘調査速報-

玉川金山遺跡〔たまがわかなやまいせき〕

玉川金山遺跡(都留市)-地下式坑(中世)-

航空写真

写真:玉川金山遺跡2区2面遺構検出状況

平成16年度玉川金山遺跡(たまがわかなやまいせき)発掘調査において地下式坑が見つかりました。地下式坑とは一体どんな遺構なのでしょうか?

 

所在地:都留市玉川字上ノ原200-1

時代:縄文時代早期・奈良時代・平安時代・中世・近世

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

1.地下式坑とは?

地下式坑は2区第2面(中世)の調査をしている時に見つかりました。地下式坑は地表面から垂直に竪穴を掘って出入り口とし、その底からさらに横穴を掘って空間を造った施設です。(図1)

 

地下式坑は関東から九州まで多くの遺跡で見られる遺構で、山梨県でも県内全域で見つかっており、代表的なものとして旧北巨摩郡大泉村の金生遺跡(山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第39集・山梨県教育委員会)が挙げられます。

地下式坑断面図

〔図1〕地下式坑断面図

地下式坑平面図

〔図2〕地下式坑平面図

2.地下式坑の検出状況

地下式坑の構造は竪穴と主室に分けられます。平成16年度の調査では円形の竪穴と方形の主室が見つかり、主室内部には灰と炭化物の層が広がっている様子が見られました。

竪穴検出状況

竪穴検出状況

主室底部検出状況

主室底部検出状況

3.地下式坑の使用方法

地下式坑は中世のお墓という説や、食料などを保存する貯蔵庫として使われたなどいろいろな説があり、その形状からは判断することが非常に難しい遺構です。玉川金山遺跡で見つかった地下式坑は竪穴部から遺物の出土はありましたが、主室からの遺物の出土が見られなかったため、その明確な使用方法は今のところわかっていません。

 

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