ページID:88903更新日:2023年10月2日
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ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛を起こします。感染力が強く、少量(50個~100個)でも発症するのが特徴です。乾燥に強く、アルコール、逆性石けんなどの殺菌剤が効きにくいので、十分な洗浄後、次亜塩素酸ナトリウムや加熱による処理が必要です。潜伏期間は、24~48時間といわれており、乳児から成人まで幅広く感染します。症状がなくなった後も3~7日間、長いときは1ヶ月程度、患者の便中に排出されるため、二次感染に注意が必要です。
1)食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗う
2)下痢や嘔吐等の症状のある方は、食品を直接取り扱う作業をしない
3)胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐物を適切に処理し、感染を広げない
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インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳炎を、高齢者の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
1)流行前のワクチン接種
2)飛沫感染対策としての咳エチケット
a)普段から皆が咳エチケットを心がけ、咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと
b)咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること
c)手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと
3)外出後の手洗い等
4)適切な湿度の保持
5)十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
6)人混みや繁華街への外出を控える
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麻しんは、麻しんウイルスの感染によって起こる感染症です。潜伏期は通常10~12日間であり、38℃前後の発熱、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血などが2~4日続き、熱が下降した頃に頬粘膜にコプリック斑が出現します。一度下降した熱が再び高熱(39~40℃)となり、特有の発疹が広がります。発熱は3~4日続き、解熱後、発疹は消退し、色素沈着を残します。肺炎、中耳炎、脳炎等を合併する場合があります。
麻しんは感染力がきわめて強いため、1人の発病者から多くの人に感染します。唯一有効な予防方法はワクチン接種をして免疫を予め獲得しておくことです。
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風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる人から人へ感染する感染症です。感染力は強く、風しん患者の周囲に免疫を持つものがいない場合には、一人の患者が5-7人程度に感染させる可能性があります。感染経路としては、飛沫感染、接触感染がある。風しんの症状は、発熱、全身の発しん、リンパ節腫脹を三主徴とするが、症状が揃わない非典型的な症状に終わることもあります。風しんに対する免疫がない者が風しんウイルスに感染した場合、三主徴を伴う典型的な風しん、症状の一部のみ呈する非典型的風しん、症状を呈しない不顕性感染のいずれかとなります。発症者に対する特異的な治療法はないですが、通常3日~1週間程度で解熱、発しんの消失を認め後遺症なく治癒します。風しん患者の3,000人~5,000人に一人の割合で血小板減少性紫斑病が、また、4,000人~6,000人に一人の割合で脳炎がみられます。
妊娠20週以内の妊婦が風しんウイルスに感染した場合、母体中の胎児が風しんウイルスに感染し、出生時に様々な先天障害を呈する先天性風しん症候群(CRS)を発症することがあります。
有効な予防は、風しんワクチン接種です。先天性風しん症候群(CRS)の発生を防ぐために、妊婦とそのパートナーの予防は特に重要です。
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