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↑ 発生状況はこちらから ↑

 

〔年末年始の公表予定〕
年内は毎週木曜日16時更新(50週分を12月19日、51週分を12月26日)
        年明けは2024年52週分を1月8日(水)2025年1週分を1月10日(金)16時に更新予定  
 

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2024年第49週:12月2日~12月8日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (12月12日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
定点医療機関から報告された新規感染者数は、前週の172人(定点あたり4.20)に対し第49週は246人(定点あたり6.00)へと増加しました。下水中のウイルスRNA量も増えた状態が続いており、県内で感染が拡大していることが示唆されます。報告総数は昨年同時期とほぼ同じレベルで、富士・東部を除く全域で急激に増加しています。感染者は10歳未満から80代以上のシニアまで幅広い年齢層で同様に発生しています。特に50代の感染報告が全体の約17%を占め最も多くなっていますが、他の年齢層でも同様に感染者が報告されており、全ての年齢層で感染に注意が必要です。

【インフルエンザ】
定点医療機関から報告された新規感染者数は、県内が流行期入りした前週の86人(定点あたり2.10)から第49週は232人(定点あたり5.66)へと2倍以上増加しました。定点あたり10を超えると注意報レベルとなりますが、中北エリアでは定点あたり11.69と他のエリアと比較して特に増加が著しく、注意報レベルに達しています。

【手足口病】
県内では徐々に減少してきていますが、依然として流行が続いています。報告総数は前週は78件、第47週は94件でした。富士東部、甲府の各エリアでは警報レベルです。

【マイコプラズマ肺炎】
発熱と乾いた咳が特徴で、肺炎を引き起こすこともある細菌感染症です。小児や若者を中心に、友人や家族の間で感染が拡がりやすい病気です。咳のしぶきで感染が拡がります。現在も全国的に流行中です。県内でも前週と同じ14人の報告がありました(定点あたり1.40)。過去と比較してかなり多い報告数が続いています。

【感染性胃腸炎】
甲府市からの報告が増えています。学校や保育施設等では大規模な集団感染を引き起こす恐れがあります。トイレ後や食事前の手洗いが感染対策として重要です。

【伝染性紅斑】
いわゆる「リンゴ病」ですが、唾液への接触や飛沫によって感染が拡がります。全国的に報告数が増加しています。山梨県では定点あたり0.42と流行状況にはありませんが、周辺都県(第48週)では埼玉県で3.49、東京では3.02神奈川県では2.17と警報レベルとなっています。

〇対応
 新型コロナウイルス感染症の報告数は増加し続けており、昨年同様にこの冬も感染の大きな波が押し寄せる可能性が強く懸念されます。同時にインフルエンザの感染も拡大しており、こちらも若年者を中心に感染者が急増する恐れが高まっています。新型コロナウイルス用のワクチンは65歳以上のシニアを中心に健康不安のある方、インフルエンザワクチンは幼児から若年者および65歳以上のシニアを中心にそれ以外の年齢の方にも幅広く、接種が推奨されます。
 伝染性紅斑は小児を中心に、若年成人も感染に注意が必要です。成人では特に妊婦さんは注意が必要です。妊婦さんが罹患するとおなかの中の赤ちゃんにも影響が出て流産につながる恐れがあります。感染を予防するワクチンや治療薬はありません。原因となるウイルスはアルコール手指消毒剤が効きにくいため、妊婦さんは石鹸と流水での手洗いを行う事を強くお勧めします。飛沫を浴びて感染する場合もあるため人混みではマスクを着用するなど、妊婦さんには大変ですがコロナ禍で行ってきた感染対策を思い出して警戒して下さい

 伝染性紅斑の情報はこちらから(厚生労働省)

感染症発生状況

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
 *3月末までトップページに掲載していたコロナ入院情報は 新型コロナウイルス感染症 のページに掲載しています。

      2024年12月12日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内41箇所の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2024年第49週〔2024年12月2日(月曜日)~2024年12月8日(日曜日)〕

        インフルエンザ流行マップ中北保健所管内注意報レベル                        新型コロナウイルス感染症流行マップ38w                           

  ※下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ    
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
49週 報告数 232 152 22 6 18 34
定当 5.66 11.69 3.14 2.00 2.00 3.78
48週 報告数 86 45 8 4 16 13
定当 2.10 3.46 1.14 1.33 1.78 1.44
47週 報告数 30 14 2 1 5 8
定当 0.73 1.08 0.29 0.33 0.56 0.89
46週 報告数 38 20 5 2 5 6
定当 0.93 1.54 0.71 0.67 0.56 0.67
45週 報告数 8 - 3 2 - 3
定当 0.20 - 0.43 0.67 - 0.33
新型コロナウイルス感染症
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
49週 報告数 246 100 55 18 26 47
定当 6.00 7.69 7.86 6.00 2.89 5.22
48週 報告数 172 80 30 6 30 26
定当 4.20 6.15 4.29 2.00 3.33 2.89
47週 報告数 126 53 20 12 21 20
定当 3.07 4.08 2.86 4.00 2.33 2.22
46週 報告数 112 51 18 5 19 19
定当 2.73 3.92 2.57 1.67 2.11 2.11
45週 報告数 74 35 13 3 13 10
定当 1.80 2.69 1.86 1.00 1.44 1.11

 

インフルエンザ流行マップ第49週(PDF:89KB)


発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:35KB)   ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2024年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:558KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:555KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:54KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート

 ★近隣で麻しん(はしか)患者の発生が報告されています! 
  東京都 / 埼玉県 / 千葉県
  麻しん(はしか)に関する 厚生労働省のページはこちら

 梅毒感染者数が増えています!  詳細はこちら (県HP)   / 厚労省HP /  厚労省Q&A

   ★山梨県 警報/注意報疾患 関連ページ:手足口病 インフルエンザ 水痘

 

 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 

 〇YCDCレポート

山梨県で発生している感染症情報

警報

手足口病(富士・東部保健所、甲府市保健所管内)

注意報

インフルエンザ(中北保健所管内)
水痘(富士・東部保健所管内)