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定点情報(2026年第5週:1月26日~2月1日)/ その他情報(公表までに把握した情報)
(2月5日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)
【要約】
・インフルエンザが再流行しています。
・新型コロナウイルス感染症の流行は小康状態ですが報告数は徐々に増加しています。
〇リスクアセスメント
【インフルエンザ】
定点あたりの新規患者数が46.97(1644人)と前週より増加し、昨年12月の第50週に記録した41.71を超えました。現在警報レベルにあるのは、多い順に中北(69.42)、峡東(58.50)の両エリアで、甲府市(37.43)も警報レベルを超えました。富士・東部(23.43)と峡南(11.33)の両エリアも注意報レベルに達しました。感染報告の約80%は19歳以下が占めています。これに関連して小中学校や高校での学級閉鎖等の措置も相次いでいます。その親世代にあたる40代でも感染が若干増加しており、家庭内での感染伝播を示唆する可能性があります。今後は親世代を中心とする成人層へと感染が拡大して行く恐れがあります。幸い医療機関や高齢者施設内での集団感染報告は増加していませんが、今後感染が成人へと拡大する場合は、これら施設内でも集団感染が増加する恐れがあります。
【新型コロナウイルス感染症】
定点あたりの新規患者数が3.20(112人)と前週より僅かに増加しています。県内では中北エリアで6.33と目立ちますが、その他の地域では比較的落ち着いた状況が続いています。下水中のウイルス量に目立った増加はみられないため、市中で感染がひどく拡大している状況ではないようです。
【感染性胃腸炎】
定点医療機関から合計130人(定点あたり6.19)の感染報告がありました。前週と比較しても増加傾向にはありませんが、各エリアで増減をくり返し一定数の感染が報告され続けているため、注意が必要です。
【百日咳】
1人の感染報告がありました。昨年同時期より報告数は大きく減っていますが、まだしばらくは注意が必要です。
○対応
現在インフルエンザの第2波が押し寄せています。B型インフルエンザが主な原因と推測されます。効果的な感染対策は、新型コロナウイルスに対する方法と同じで、これまでと同様の基本的な感染対策の励行です。家庭内で看病中に感染してしまうことも珍しくはありません。病気の方を自宅内でケアする際は必ずマスクを着用し、ケア前後での手指衛生、適切な換気、食べ残しは廃棄する、赤ちゃんの鼻汁は口で吸うタイプの鼻吸い機を使わないなど、ウイルスを含む唾液や飛沫がケアする方の鼻や口に入らないようにする工夫が必要です。また、調子の悪い方は医療機関への受診などを除き、出勤や外出をできるだけ控え、それでも外出しなくてはいけない場合は必ずマスクを着用しましょう。また、治癒証明や陰性確認のための受診も不要ですので控えましょう。
新型コロナウイルス感染症の流行は落ち着いた状況にありますが、例年冬期に感染が拡大してきましたので、健康に不安のある方は今のうちにかかりつけ医など医療機関でワクチン接種についてご相談ください。
百日咳への注意は引き続き必要です。新生児、乳児が罹患しないよう周囲の大人が感染対策を講じる必要があります。ワクチン接種対象の月齢(生後2か月)に達した乳児には、百日咳を含むワクチン(定期接種)接種を速やかに受けさせてあげるようにしましょう。また、咳エチケットに加え、乳児への百日咳対策として妊娠27-36週の妊婦さんは三種混合ワクチン接種を引き続きご検討いただき、希望される場合や不明な点については産科主治医へご相談ください。
周辺都県では、麻しん(はしか)の感染報告が続いています。麻しんは感染力がきわめて強い感染症です。感染すると約10〜12日後に38〜39度程度の発熱や咳、鼻水、目の充血といった風邪のような症状が現れ、2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが出現します。麻しんは予防接種で防ぐことができる病気です。麻しんの定期予防接種(第1期:1歳児、第2期:小学校就学前の1年間)をまだ受けていない方は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。海外から帰国後に発熱や発しんなど麻しんを疑う症状がある場合は、受診する前に、電話でかかりつけ医や最寄りの医療機関へご相談ください。受診の際は、必ず事前に受診先へ症状を相談し、公共交通機関は利用せず自家用車などで受診してください。
*関連ページ
インフルエンザ ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省(インフルエンザ/Q&A) / 国立健康危機管理研究機構
感染性胃腸炎 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
麻しん ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
◆今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください !
*保健所毎や疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
2026年2月5日作成
インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所の定点医療機関から報告された
患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。
対象期間:2026年第5週〔2026年1月26日(月曜日)~2026年2月1日(日曜日)〕
◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。
| インフルエンザ | |||||||
| 週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
| 5週 | 報告数 | 1,644 | 833 | 351 | 34 | 164 | 262 |
| 定当 | 46.97 | 69.42 | 58.50 | 11.33 | 23.43 | 37.43 | |
| 4週 | 報告数 | 778 | 340 | 194 | 22 | 62 | 160 |
| 定当 | 22.23 | 28.33 | 32.33 | 7.33 | 8.86 | 22.86 | |
| 3週 | 報告数 | 292 | 158 | 63 | 4 | 23 | 44 |
| 定当 | 8.34 | 13.17 | 10.50 | 1.33 | 3.29 | 6.29 | |
| 2週 | 報告数 | 351 | 166 | 62 | 15 | 53 | 55 |
| 定当 | 10.03 | 13.83 | 10.33 | 5.00 | 7.57 | 7.86 | |
| 1週 | 報告数 | 176 | 85 | 21 | 18 | 19 | 33 |
| 定当 | 5.03 | 7.08 | 3.50 | 6.00 | 2.71 | 4.71 | |
| 新型コロナウイルス感染症* | |||||||
| 週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
| 5週 | 報告数 | 112 | 76 | 15 | 7 | 2 | 12 |
| 定当 | 3.20 | 6.33 | 2.50 | 2.33 | 0.29 | 1.71 | |
| 4週 | 報告数 | 109 | 62 | 9 | 3 | 10 | 25 |
| 定当 | 3.11 | 5.17 | 1.50 | 1.00 | 1.43 | 3.57 | |
| 3週 | 報告数 | 74 | 41 | 15 | 9 | 1 | 8 |
| 定当 | 2.11 | 3.42 | 2.50 | 3.00 | 0.14 | 1.14 | |
| 2週 | 報告数 | 81 | 36 | 20 | 4 | 10 | 11 |
| 定当 | 2.31 | 3.00 | 3.33 | 1.33 | 1.43 | 1.57 | |
| 1週 | 報告数 | 34 | 22 | 9 | 2 | 0 | 1 |
| 定当 | 0.97 | 1.83 | 1.50 | 0.67 | 0 | 0.14 | |
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)
◆発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況や病原体検出状況などがご覧になれます)
◆集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:36KB) ※過去の分はこちら
(施設から報告のあった事例を保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)
*2025年第36週以降の状況
新型コロナ措置状況(PDF:55KB)
インフルエンザ措置状況(PDF:54KB)
感染性胃腸炎措置状況(PDF:54KB)
*甲府市の状況は こちら
新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
*新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。
新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。
下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。
詳しい情報は こちら
〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート
〇YCDCレポート
警報 |
インフルエンザ(中北保健所、峡東保健所、甲府市保健所管内) |
注意報 |
インフルエンザ(峡南保健所、富士・東部保健所管内) |