ページID:54156更新日:2025年1月30日
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HPVワクチンは、子宮頸がんをはじめとする様々な病気の発生に関わるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。HPVは性的接触のある女性であれば50%以上の方が、生涯で一度は感染するといわれています。
子宮頸がんの中には検診で見つかりにくいがんもあるため、できる限りウイルスに感染する前のワクチン接種が大切です。
また、HPVワクチンの接種のみで、子宮頸がんの発症を完全に防げるわけではありません。20歳を過ぎたら、2年に1度の子宮頸がん検診を受けましょう。
平成25年6月14日に開催された平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び平成25年度第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)において、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がHPVワクチン接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされたことを踏まえ、同日に厚生労働省健康局長から通知が発出され、定期接種の積極的な勧奨が差し控えられてきました。
その後、同部会及び調査会において、HPVワクチンの有効性及び安全性に関する評価、HPVワクチン接種後に生じた症状への対応、HPVワクチンについての情報提供の取組み等について継続的に議論が行われ、HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態については、終了させることが妥当とされたこと等を踏まえ、令和3年11月26日に厚生労働省健康局長から次の通知が発出され、各市町村において接種体制の整備等を進め、個別の接種勧奨が基本的に令和4年4月から順次実施されることとなりました。
「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について」令和3年11月26日健発1126第1号厚生労働省健康局長通知(PDF:168KB)
HPVワクチンは定期接種の対象となっているため、対象年齢の女性なら公費(原則自己負担なし)で接種することができます。日本で対象となる年齢は、小学校6年生~高校1年生相当で、ワクチンの種類や接種時の年齢により、2回もしくは3回の接種が必要です。
また、過去に定期接種の機会を逃した方も、同じように公費でワクチン接種することができるキャッチアップ接種という制度があります。
定期接種・キャッチアップ接種制度の対象者の方は、お住まいの市町村から送付される案内をご確認ください。
平成9年度~平成19年度生まれの女性(令和6年度中に27歳~17歳になる女性)で、HPVワクチンの接種を受けていない方を対象に、無料(公費負担)でHPVワクチンを接種する機会が提供されています。(キャッチアップ接種といいます。)
キャッチアップ接種については令和6年度末(令和7年3月31日)をもって終了する予定でしたが、厚生労働省により条件付きでの延長措置が決定されました。
最新の情報は次の厚生労働省ホームページをご確認ください。
※厚生労働省ホームページより抜粋 【キャッチアップ接種に関する最新の検討状況】(2025年1月29日更新) 今夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、2025年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるようになりました。○対象者:
○期間:キャッチアップ接種期間(2025年3月31日まで)終了後、1年間 |
厚生労働省では、接種対象者の方と保護者の方向けに、HPVワクチンに関するリーフレットを公開しています。
HPVワクチンの接種前にご一読ください。
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)(PDF:5,904KB)
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)(PDF:7,221KB)
HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。また、まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
そのような症状や気になる症状が生じた場合には、まずは接種した医療機関の医師へご相談ください。
また、その他の相談窓口、医療に関する情報、健康被害の救済に関する情報については、次のリンク先のページをご確認ください。