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サル痘は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患です。1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトで初めて感染が確認された感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。
日本では感染症発生動向調査において、集計の開始された2003年以降、輸入例を含めサル痘患者の報告はありません。2022年5月以降、従前のサル痘流行国への海外渡航歴のないサル痘患者が欧州、米国等で報告されています。
潜伏期間は5~21日(通常7~14日)。症状としては、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1~5日続いた後、発疹が出現します(顔面から体幹部へと広がる)。多くの場合、2~4週間持続し自然軽快するが、重症化するケースもあります。また、皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがあります。
サル痘ウイルスに感染した動物(リスなどのげっ歯類)に咬まれること、あるいはその血液、体液、皮膚病変に接触することでヒトに感染します。また、ヒトからヒトに感染することがあり、患者の飛沫・体液・皮膚病変(発疹部位)を介した飛沫感染、接触感染があると考えられています。
0~11%程度
特に小児において高い傾向にあります。(先進国では、死亡例の報告なし)
現時点で、サル痘に特異的な治療法はありません。対症療法が行われます。
全数把握対象(4類感染症)であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出なければならない。
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