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急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、一つの病名ではなく、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)や下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を示す症候群の総称です。
上気道炎症状や下気道炎症状を示す疾患(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなど)が含まれます。
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
流行しやすい急性呼吸器感染症の発生動向の把握、新興・再興感染症が発生し増加し始めた場合に迅速に探知すること等を目的としています。
急性呼吸器感染症は、単一の病名ではなく様々な疾患を含んだ症候群であるため、様々な感染経路がありますが、特に飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴である疾患が多く含まれています。
感染経路にあわせて適切な予防方法を選択する必要がありますが、飛沫感染の予防にはマスクの着用と換気、手指衛生が有効です。
混雑した場所に行くときや、誰かと近い距離で会話するときなどには、マスクの着用により自分が感染する可能性を下げることができます。また、換気により室内の空気を入れ替えることも非常に有効です。
自分の手や指を介した感染を防ぐために、石けんによる手洗いや手指消毒剤の使用を心がけましょう。
| 検出ウイルス | 検体採取週 | ||||||||||
| 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | |
| インフルエンザウイルスA | - | - | 1 | - | - | 1 | 1 | - | - | - | 1 |
| インフルエンザウイルスB | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| RSウイルスA | - | - | 1 | - | 1 | - | - | - | - | - | - |
| RSウイルスB | - | - | - | - | |||||||
| パラインフルエンザウイルス1 | - | - | - | - | |||||||
| パラインフルエンザウイルス2 | - | 1 | - | 1 | |||||||
| パラインフルエンザウイルス3 | - | - | - | - | - | - | - | 1 | - | - | - |
| パラインフルエンザウイルス4 | - | - | - | - | - | - | - | 1 | - | - | - |
| ヒトメタニューモウイルス | - | - | - | - | - | 1 | - | - | - | - | - |
| ライノ/エンテロウイルス | - | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 4 | 1 |
| アデノウイルス | - | - | 1 | - | - | - | - | 1 | - | - | - |
| 新型コロナウイルス | - | 5 | - | - | 2 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3 | 1 |
| 検出なし | - | 7 | 1 | 5 | 8 | 3 | 7 | 3 | - | 3 | 1 |
| 提出検体数 | - | 14 | 4 | 7 | 12 | 7 | 12 | 6 | 6 | 10 | 4 |
・検査結果判明後に掲載するため、数が変動する場合があります。
・提出検体について、上記「検出ウイルス」の項目について検査します。
ひとつの検体から複数のウイルスが検出される場合があるので、検出ウイルス数と検出検体数が一致しないことがあります。
・第40週からRSウイルスB、パラインフルエンザウイルス1、2が追加になりました。

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