8 葦に鴨図絵甲斐絹  (明治42年製作)

 湖沼の水辺でしょうか、葦の葉陰に、二羽の鴨が寄り添って羽を休めている情景が、生き生きと描かれている様子は一幅の絵画を見るような感動を覚えます。一見、布に直接描かれたように見えますが、この手法は、たて糸に素描されたものを生成色のよこ糸で織り上げているため墨色が直接出ず、薄衣を透かして見るように品よく奥深い情感が感じられる素敵な作品です。


※画像をクリックすると大きなイメージを見ることができます

     もどる






山梨県産業技術センター 富士技術支援センター
copyright(C) 2003 Yamanashi Industrial Technology Center, All rights Reserverd.
*このホームページの全データについて無断複製・転用をいっさい禁止致します*