4 富士に松原の図絵甲斐絹     (明治43年製作)

 風景を題材とした図柄の中には富士を扱ったものも多く見られます。この図は初夏の富士でしょうか、頂きに残雪もなく、端正な姿が近景の松林と相まって、一服の清涼剤にも似た涼やかですっきりとした印象を与える画面となっています。 また、絵甲斐絹の特徴である他の技法との組み合わせ(縞柄、格子柄、絣柄等)も、画面全体に構成された格子柄が、障子の桟越しに望む富士を彷彿とさせ、余情を感じさせる効果を演出しています。


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