5 雲龍図絵甲斐絹     (明治43年製作)

 男物の羽織裏で代表的な紋様は恐らく「龍」ではないだろうか。龍は想像上の動物ですが、民話や伝説に語り継がれる神秘性や強烈なパワーが人々を魅了し羽織裏のみならず、長襦袢、財布や根付け、甲冑や刀剣の装飾に至るまであらゆる分野で人気を集めています。ここに紹介する図柄は、大きな格子と絣の構成を背景に龍を配し、雨雲、風、稲妻を巻き起こし天空を駈ける龍を表現しています。甲斐絹の技法を余すところなく使用し、凄まじく、おどろおどろした雰囲気を見事に表現した作品です。


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