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富士の国 やまなしの魅力
日本人なら一度は登ってみたい富士山に、あなたも挑戦してみませんか。
富士山の登山シーズンは、7月上旬から9月上旬まで(登山道が開通している期間)です。
日の出前の富士山の山頂は真夏でも零度以下になることがあります。また、登山口の五合目と山頂の気温差は昼間で9度、夜間では13度以上になります。雨や風の場合は体感温度がもっと下がるため、十分な防寒着や雨具(セパレートタイプ)を持参し、登山に適した靴を履く必要があります。
登山シーズン以外の期間は、気候が厳しく、山小屋が開いていないため休憩やトイレが利用できないなど、条件が悪化します。特に積雪期の登山は、猛烈な突風や吹雪に見舞われることが多いなど気象条件が厳しいため、山岳遭難のリスクが極めて高く大変危険です。七合目以上では、突風による転倒やアイスバーンでの滑落の恐れもあり、登山経験が豊富な人でも登ることが困難です。
登山ルートは4つあり、所要時間の目安は山梨県側の河口湖口・吉田口ルートは登り約6時間・下り約4時間、静岡県側の富士宮口ルートは登り約4時間半・下り約2時間、須走口ルートは登り約5時間・下り約3時間、御殿場口ルート登り約7時間・下り約3時間となっています。山頂の噴火口跡をめぐる「お鉢めぐり」は、1時間30分ほどで一周できます。また、令和7年度における通行料の徴収は、4,000円が設定・実施されています。
吉田ルートでは、山頂でなくても御来光を見ることができますので、週末や深夜等の混雑するタイミングを避けて行程を組み、ゆとりある登山をお楽しみください。また、登山の際には、富士山の高度に体を適応させるため、五合目で少なくとも1時間の休憩をとり、山小屋に宿泊するなど十分な休息を取りながら登りましょう。
富士山における遭難事故の防止や自然環境を保全するため、『富士登山における安全確保のためのガイドライン』(主に夏山期間以外における注意事項)が策定されました。主な内容は以下のとおりです。
富士山の日差しは強烈です。暑い日でも、長袖のほうが日焼けを防ぎ、かえって涼しく感じます。また、標高が上がるごとに気温が下がり、下界との温度差が激しいので、重ね着などで体温調節ができるようにしておきましょう。ズボンは汗や雨に濡れてもすぐに乾く速乾性の素材のものが推奨されます。帽子、サングラス、日焼け止め、ストック、行動食なども必要です。夜間は、灯りのない山道を登るため、ヘッドランプが必需品のほか、日の出前は真冬並みに冷え込むため、防寒具や手袋、ニット帽などの用意もお忘れなく。雨に備え、雨具(セパレートタイプ)のほか、リュック用の防水カバーもあるといいでしょう。
富士山は活火山です。突発的な噴火から身を守るため、ヘルメットや防塵マスク、ゴーグルを持参してください。ヘルメットは落石や転倒の際も頭部を守り、防塵マスクやゴーグルは砂ぼこりの多い下山道でも役立ちます。
環境省・山梨県・静岡県では安全な富士登山の普及を図るため、富士登山に関する情報を総合的に発信する公式サイトを開設しています。
通行料の徴収を含め、重要な情報が記載されていますので、富士登山の計画段階から必ずご確認ください。