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山梨県には地域の暮らしの中から生まれ、今も変わらずに職人が丹精込めて作り上げる郷土伝統工芸品があります。美しさ、強さ、使いやすさを備えた伝統工芸品は、使う人の暮らしに寄り添うものばかり。手作業から生まれるものならではのあたたかみや細やかさが、毎日の生活に安らぎと華やかさを添えてくれます。
大切に使い続けたい・・・そんな逸品を自分へのご褒美に、また大切な人への心を込めた贈り物にいかがですか。
伝統の技を駆使して職人が丁寧に作り上げる郷土伝統工芸品は、長く愛用できるものばかり。日々の暮らしを豊かに彩ります。
山梨の水晶貴石細工の起源は今から約1,000年前、御嶽昇仙峡で水晶の原石が発見されたことから始まります。江戸時代には水晶研磨の技術が高められ、明治時代にかけては水晶に細工を施す技法が生まれ、職人の養成にも力を入れることで、産地として確立していきました。この水晶の研磨や彫刻の高い技術は、ジュエリー産地山梨の礎にもなっています。
伝統工芸品となった甲州水晶貴石細工は、水晶や瑪瑙、翡翠などそれぞれの石がもつ個性と、引き継がれてきた伝統の職人技を掛け合わせることから作り出されます。職人が石に向きに合い心を注ぎ、石の魅力を最大限に引き出した作品は、吸い込まれそうなほどの美しさで、作り手によって一点一点異なる個性を放ちます。職人たちは切磋琢磨し、技術の研鑽に打ち込み、芸術性の高い作品を生み出し続けています。
そんな山梨の水晶貴石細工からあなただけの作品を見つけ、ともに暮らす毎日を楽しんでみませんか!贈りものにもぴったりです。
山梨県水晶美術彫刻協同組合電話:055-263-6951
山梨の印章産業の歴史は、御岳山系に良質で巨大な水晶鉱が発見されたことから始まります。明治時代に入り、一般の人々も印章を使うようになると、山梨の印章は江戸時代に築いた行商ルートで日本全国に一気に広がり、その名を広く知られるようになりました。
その印章の一大産地山梨から誕生した新しい印章ブランド「伝匠印」は、国指定の伝統的工芸品「甲州手彫印章」を手がける職人たちがつくり出したブランドです。
「伝匠印」では、熟練の技術と伝統の技法を駆使して手作業で唯一無二のはんこをつくり上げる職人たちが、新しい印材も取り入れ、各素材に応じた手彫りの技法でこの世に一つだけの印章を彫り上げます。素材ごとに色味や質感が異なる個性豊かな印章を楽しめるのは、「伝匠印」ならではです。
自らを証明する瞬間にふさわしいものとして、使うたびに満足感を得られる愛用品として、印章をオーダーメードしてみませんか!成人、結婚、新社会人など、人生の節目の贈りものとしてもおすすめです。
山梨県印章店協同組合・山梨印章業組合連合会電話:055-263-7240
山梨県に400年以上も前から伝わる革工芸品。しなやかな鹿革に漆で模様付けする独特な加工方法で、使い込むほどに手に馴染み、愛着が増します。伝統的な柄に加えておしゃれに使える柄やデザインも多く、世代を問わず人気です。
甲府印伝商工業協同組合電話:055-220-1660
熟練した職人の手により、何通りもの工程を経ながら水晶の原石を磨き上げることから生まれる美しい貴宝石。リングやペンダント、ネクタイピンなどさまざまなものが作られています。
山梨県水晶宝飾協同組合電話:055-232-7571
武田信玄の任により誕生し、さまざまな技術や素材の改善を経て生み出された和紙で、独特の墨色の発色やにじみ具合、筆ざわりが特徴です。書道半紙やブライダル用紙などの高品質な和紙を作っています。
西嶋和紙工業協同組合電話:0556-42-3234
約300年前に早川上流で発見された「雨畑真石」と呼ばれる石材からつくられる雨畑硯は、水分の吸収が少なく、墨おりのよい優れた硯です。実用だけでなく、芸術的作品としても高い評価を得ています。
甲州雨畑硯製造加工業組合電話:0556-27-0209
起源は平安時代にさかのぼり、中世末からは武田家の御用紙として、江戸時代には幕府の御用紙として保護され発展しました。楮、三椏を原料に美術紙、画仙紙などを漉いていて、ぶどうの樹皮を用いた新しい紙づくりも行われています。
豊川製紙電話:055-272-0075
山梨県では富士川流域を中心に昔から染物が盛んで、今も江戸時代から変わらぬ技法で、綿100%の生地に、下絵も当時のものを使用してすべて手作業で染め上げています。富士川の清らかな水が独特の鮮やかな色合いを生み出します。
井上染物店電話:055-282-1030
江戸初期からこの地域に伝わるザル作りは、富士山二合目付近に自生しているスズ竹を使います。細かい目としなやかな曲線を描くザルは繊細でありながらしっかりとしていて、実用品としてもインテリアとしても人気です。
富士河口湖町勝山スズ竹伝統工芸センター電話:0555-83-2111
南アルプス市若草の加賀美地区で江戸時代中期から作られている鬼瓦は、伝統技法を用いてすべて手作りしています。厳しさと優しさがミックスされた表情が人気。大小さまざまなサイズがあり、一家のお守りとして好評です。
若草瓦会館電話:055-283-5870
河口湖周辺では1000年以上前から織物が織られ、明治、大正のころに改良が重ねられ、現在の大石紬となりました。大石紬は丈夫で軽く柔らかく、また堅牢で、綿織物と紬織物の良さを併せもつ独自の風合いがあります。
大石紬手織組合電話:0555-76-7901
約400年の歴史を持つ、全国でも珍しい子どもを腹に抱えたユニークなスタイルのだるまです。子なのにヒゲがあるのは、親よりも立派になってほしいという親心から。独特な愛らしい姿で人気を集めています。
斉藤岳南電話:055-252-7661
起源は武田信玄時代の烽火にあるといわれ、江戸時代には町衆から花火師が生まれたことで発展しました。全国各地の花火大会で打ち上げられる割物花火をはじめ、運動会等の合図として音花火も打ち上げられています。
やまなし伝統花火組合電話:055-262-2902